「私がラクス様の特使にですか!?」
ガルナハン郊外のPG隊陣地に陣取る戦艦エターナルの艦長室でソラはラクス・クラインと再会を果たしていた。
「わたくしはこれから反乱勢力との和平案推進について隠密に事を運ばなければなりません、そのためにはあなたの協力が必要なのです。」
「正規軍の諸将達でさえゲルハルト・ライヒに誘導されつつあります、ラクス様の活動に阻害をきたさないためには表に立って彼らの目をひきつける存在が必要なのです。」
ラクスに続き、傍らのダコスタがその言葉を補足する。
「わかりました、私なんかでお役に立てるのなら・・・・・・」
決意を秘めた瞳でこっくりと頷くソラ。
「共に頑張りましょう、二つの世界を一つの国にするために・・・。」
ラクスは女神の笑顔で優しく微笑む。
ガルナハン郊外のPG隊陣地に陣取る戦艦エターナルの艦長室でソラはラクス・クラインと再会を果たしていた。
「わたくしはこれから反乱勢力との和平案推進について隠密に事を運ばなければなりません、そのためにはあなたの協力が必要なのです。」
「正規軍の諸将達でさえゲルハルト・ライヒに誘導されつつあります、ラクス様の活動に阻害をきたさないためには表に立って彼らの目をひきつける存在が必要なのです。」
ラクスに続き、傍らのダコスタがその言葉を補足する。
「わかりました、私なんかでお役に立てるのなら・・・・・・」
決意を秘めた瞳でこっくりと頷くソラ。
「共に頑張りましょう、二つの世界を一つの国にするために・・・。」
ラクスは女神の笑顔で優しく微笑む。
その頃、激しい戦闘の続く地熱プラント発電所では・・・・・・
「なにしてる少尉ッ援護しろ!!」
大尉のシグナスがマシンガンを乱射しながら後退する。
それを許さずウノのFBが盾ごとタックルを敢行、大尉機を発電所の狭い側溝に強引に押し込んだ。
「くっ、テールノズルッ作動しない!?」
「ラクス様っ、よく見ておいて下さいよぉ!!」
勝利の雄たけびと共にウノ機のシールドアタックが溝にはまって動けない大尉機目掛けて、続けざまに繰り返される。
「ぐわぁぁぁっ!」
みるみる大尉機の装甲がひしゃげ、機体が捻じ曲がっていく。
「なにしてる少尉ッ援護しろ!!」
大尉のシグナスがマシンガンを乱射しながら後退する。
それを許さずウノのFBが盾ごとタックルを敢行、大尉機を発電所の狭い側溝に強引に押し込んだ。
「くっ、テールノズルッ作動しない!?」
「ラクス様っ、よく見ておいて下さいよぉ!!」
勝利の雄たけびと共にウノ機のシールドアタックが溝にはまって動けない大尉機目掛けて、続けざまに繰り返される。
「ぐわぁぁぁっ!」
みるみる大尉機の装甲がひしゃげ、機体が捻じ曲がっていく。
その頃、姉の形見である赤ザクを駆りメイリンは少数の部隊と共に発電所深くへと進攻していた。PGに敵が注意を奪われている隙に別ルートでメイリン隊が奇襲を仕掛け一気に地熱プラントを制圧する作戦だったが、彼女はそこで予想外の事態を目にすることとなった。
それは情報のエキスパートである彼女だからこそ理解できた。
「エネルギー融合炉の暴走を促進する回路がセットしてある・・・・ちょっとこれ自爆装置じゃないでしょうね!?」
メイリンは驚愕の叫びを上げてザクに飛び乗ると、全速で後退するとともに通信回線のスイッチをONにする。
「いま戦ってるPG隊の人、並びにレジスタンスの人達も聞きなさいっ、この地熱発電所はもうすぐ核爆発を引き起こします。あんた達も過去の大戦の経験者なら核の恐ろしさは知っているでしょう。命が惜しかったらいますぐ全員退避しなさい!!」
それは情報のエキスパートである彼女だからこそ理解できた。
「エネルギー融合炉の暴走を促進する回路がセットしてある・・・・ちょっとこれ自爆装置じゃないでしょうね!?」
メイリンは驚愕の叫びを上げてザクに飛び乗ると、全速で後退するとともに通信回線のスイッチをONにする。
「いま戦ってるPG隊の人、並びにレジスタンスの人達も聞きなさいっ、この地熱発電所はもうすぐ核爆発を引き起こします。あんた達も過去の大戦の経験者なら核の恐ろしさは知っているでしょう。命が惜しかったらいますぐ全員退避しなさい!!」
その通信は両軍に流されたのであるが・・・・・・
「ウノッリバイブのMSはそのまま埋めちゃって!ガンダムにはあたしの闘い方を見せてやる!!」
レイラがメイリンとは真逆の指示を叫ぶ。
「PGの意地を通させてもらうぜ!!」
と、これはシラヒ。
「ウノッリバイブのMSはそのまま埋めちゃって!ガンダムにはあたしの闘い方を見せてやる!!」
レイラがメイリンとは真逆の指示を叫ぶ。
「PGの意地を通させてもらうぜ!!」
と、これはシラヒ。
「クソッ中尉がやられたのが誤算だった!」
PGの猛攻に対し少尉機とシホ機が並んで応射する。
そこへ駆けつけるシンのダストガンダム。
「2人共何やってるんだ!早く逃げろ!!」
「大尉がまだ発電所の内部にいるんだ、俺たちだけ逃げられるかよ!」
「冗談じゃない、融合炉が爆発すればバードクーペの街ごと一瞬で消し飛ぶんだ、百年も二百年も毒を撒き散らすモノなんだぞ!?」
「でも大尉を助けないと!」
シホが叫ぶ。
「戦ってる暇なんか無いんだ、とにかくお前らは逃げろ!大尉の所へは俺が行く!」
PGの猛攻に対し少尉機とシホ機が並んで応射する。
そこへ駆けつけるシンのダストガンダム。
「2人共何やってるんだ!早く逃げろ!!」
「大尉がまだ発電所の内部にいるんだ、俺たちだけ逃げられるかよ!」
「冗談じゃない、融合炉が爆発すればバードクーペの街ごと一瞬で消し飛ぶんだ、百年も二百年も毒を撒き散らすモノなんだぞ!?」
「でも大尉を助けないと!」
シホが叫ぶ。
「戦ってる暇なんか無いんだ、とにかくお前らは逃げろ!大尉の所へは俺が行く!」
「まだ沈まないのかよ!?」
「貴様らの好きにさせるか!!」
ウノ機の猛攻を受けてズタボロの大尉機ではあったが、それでもなんとかマシンガンを応射してウノ機をけん制する。
だが、その頭上にウノの放ったミサイルが命中。発電所の天井が一気に崩壊を開始する。
「貴様らの好きにさせるか!!」
ウノ機の猛攻を受けてズタボロの大尉機ではあったが、それでもなんとかマシンガンを応射してウノ機をけん制する。
だが、その頭上にウノの放ったミサイルが命中。発電所の天井が一気に崩壊を開始する。
シンがダストを反転させたその瞬間、突如襲い掛かってくるレイラのFB。
「戦い方はね、レイラ・ウィンの!」
「PGに人殺しは出来ない!!」
機関砲の弾幕を撒き散らしながら突貫するFB。
盾で弾丸を防ぎながらシンは、対艦刀を構え突進してくるレイラ機を回避してスレイヤーウィップをその腕に絡ませた。
バランスを崩したレイラ機にショルダータックルをぶち当てる。
「キャアアアア!!」
悲鳴を上げて吹っ飛ばされるレイラ機を慌ててシラヒ機が受け止める。
「レイラ!?」
「んもうっ退却よ!退却!!」
「戦い方はね、レイラ・ウィンの!」
「PGに人殺しは出来ない!!」
機関砲の弾幕を撒き散らしながら突貫するFB。
盾で弾丸を防ぎながらシンは、対艦刀を構え突進してくるレイラ機を回避してスレイヤーウィップをその腕に絡ませた。
バランスを崩したレイラ機にショルダータックルをぶち当てる。
「キャアアアア!!」
悲鳴を上げて吹っ飛ばされるレイラ機を慌ててシラヒ機が受け止める。
「レイラ!?」
「んもうっ退却よ!退却!!」
少尉とシホの後退を確認後、自らは大尉の下へ行こうとしたシンだが、計器の数値を見て愕然となる。
「大尉機、シグナル・ロスト・・・・・・脱出していてくれ大尉!!」
「大尉機、シグナル・ロスト・・・・・・脱出していてくれ大尉!!」
その頃、郊外に潜んでいたスレイプニール艦では・・・・・・。
「どうして戦わせてくれないの?大尉は戦ってるのよ!?」
コニールがサイの胸を両の拳で叩く。
「傍受した通信を聞いたろ、いまMSで出させるわけにはいかない。」
「すごい爆発になるのよ、コニール。」
センセイもサイに助け舟を出す。
「自分達のエネルギープラントの自爆に巻き込まれて死ぬなんて馬鹿みたいじゃない!!」
「その馬鹿みたいな事態に僕達も巻き込まれるかもしれないんだ。」
最後の一言を発したのはユウナであった。
「どうして戦わせてくれないの?大尉は戦ってるのよ!?」
コニールがサイの胸を両の拳で叩く。
「傍受した通信を聞いたろ、いまMSで出させるわけにはいかない。」
「すごい爆発になるのよ、コニール。」
センセイもサイに助け舟を出す。
「自分達のエネルギープラントの自爆に巻き込まれて死ぬなんて馬鹿みたいじゃない!!」
「その馬鹿みたいな事態に僕達も巻き込まれるかもしれないんだ。」
最後の一言を発したのはユウナであった。
ガルナハンの平原を全速で駆け抜けるPGとメイリン隊。
「そんなに急がないといけないの?」
「間に合わないかもしれないわ。」
レイラの疑問にメイリンが短く応じる。
「そうと知っておれば、もっと重装甲の機体にしておくんじゃった。」
「融合炉のデータ、ロクなのが残ってません。ヒロシマレベルの爆発でしょうか?」
「爆発のレベルは色々あるだろう、覚悟するしかないんじゃない?」
灰色熊とシャム猫の発言に銀狐がポツリと呟く。
「そんなに急がないといけないの?」
「間に合わないかもしれないわ。」
レイラの疑問にメイリンが短く応じる。
「そうと知っておれば、もっと重装甲の機体にしておくんじゃった。」
「融合炉のデータ、ロクなのが残ってません。ヒロシマレベルの爆発でしょうか?」
「爆発のレベルは色々あるだろう、覚悟するしかないんじゃない?」
灰色熊とシャム猫の発言に銀狐がポツリと呟く。
そして、その直後にそれは起こった。
地熱プラント融合炉の暴走による核爆発である。
それは一瞬で近隣に位置するバードクーぺの全てを蒸発させる。
後にこの惨事はガルナハンの虐殺と呼ばれることになる。
地熱プラント融合炉の暴走による核爆発である。
それは一瞬で近隣に位置するバードクーぺの全てを蒸発させる。
後にこの惨事はガルナハンの虐殺と呼ばれることになる。
ガルナハン郊外のエターナルは核戦争を意識して建造されていたこともあり、大事には至らなかった。
ブリッジではラクスがダコスタから報告を受ける。
「核に間違いありません。」
その言葉に息を呑むソラ。
「夜中の夜明けなどあってはならない歪みです。」
ラクスは立ち上る巨大なキノコ雲を睨み、そう呟いた。
ブリッジではラクスがダコスタから報告を受ける。
「核に間違いありません。」
その言葉に息を呑むソラ。
「夜中の夜明けなどあってはならない歪みです。」
ラクスは立ち上る巨大なキノコ雲を睨み、そう呟いた。