「ようやく逢えたな、パルチザン。」
MAの操縦席に鎮座するオルラント・ブリストル将軍はそう言って顔に笑みを浮かべた。
「敵は噂のリバイブ隊のようです。」
ブリストル配下の特務隊員がもう一つの副操縦席で答える。
ブリストル将軍は連合時代にMAのエースパイロットだった経験を持ち、将軍となってからも自ら陣頭指揮に立って部隊の士気を鼓舞するタイプだ。
先日、新たに東ユーラシアの新型MAを入手したブリストルは早速そのMAに試運転と称して己自らも搭乗し、前線で拠点警戒の任に当たる部隊を電撃訪問しようと画策したがその途中、偶然にもリバイブの遊撃部隊と遭遇してしまったのである。
「あれは確かシグナスタイプとかいう奴だな。」
「問題ありません、このムラマサならば。」
彼らの搭乗する機体は東ユーラシア軍最新モビルアーマー(ムラマサ)
かつてシンのダストガンダムをさんざん苦しめた機体でもある。
「ムラマサの実戦データもより多く収集しておきたい、やれるな?」
「勿論です、ボス。」
轟音を響かせながら突進してくるのは万能MAエゼキエルと、エゼキエルにドッキングして共に空を翔るMSシグナス。
純白の塗装を施したその機体の右肩には所属組織を現す紋章が刻まれていた。
悪名高き屈強のレジスタンス(リバイブ)、その名を知らぬ者は統一連合遠征軍内にはいない。
MAの操縦席に鎮座するオルラント・ブリストル将軍はそう言って顔に笑みを浮かべた。
「敵は噂のリバイブ隊のようです。」
ブリストル配下の特務隊員がもう一つの副操縦席で答える。
ブリストル将軍は連合時代にMAのエースパイロットだった経験を持ち、将軍となってからも自ら陣頭指揮に立って部隊の士気を鼓舞するタイプだ。
先日、新たに東ユーラシアの新型MAを入手したブリストルは早速そのMAに試運転と称して己自らも搭乗し、前線で拠点警戒の任に当たる部隊を電撃訪問しようと画策したがその途中、偶然にもリバイブの遊撃部隊と遭遇してしまったのである。
「あれは確かシグナスタイプとかいう奴だな。」
「問題ありません、このムラマサならば。」
彼らの搭乗する機体は東ユーラシア軍最新モビルアーマー(ムラマサ)
かつてシンのダストガンダムをさんざん苦しめた機体でもある。
「ムラマサの実戦データもより多く収集しておきたい、やれるな?」
「勿論です、ボス。」
轟音を響かせながら突進してくるのは万能MAエゼキエルと、エゼキエルにドッキングして共に空を翔るMSシグナス。
純白の塗装を施したその機体の右肩には所属組織を現す紋章が刻まれていた。
悪名高き屈強のレジスタンス(リバイブ)、その名を知らぬ者は統一連合遠征軍内にはいない。
「何処の誰かは知らねえが、あのモビルアーマーかなりの大物には違いねえ。ここでこの少尉様に出逢ったが運の尽きってもんよ!」
シグナスに搭乗する少尉は自信に溢れた表情でそう叫び、純白のシグナスを駆った。
「よぉし、ボクらでアイツを墜としちゃおうっ。」
エゼキエルのユーコも同調の声を上げる。
そこへムラマサの護衛であるルタンド2機が突出し、少尉達にライフル射撃を開始する。
激しいビーム弾幕の嵐の中をシグナスは、ドッキング中であるエゼキエルのバリアを展開させることで強引に突破を成功させ、その勢いでムラマサへ一気に突貫した。
が、次の瞬間ムラマサの両腕ビーム砲の光条が閃き、シグナスの構えていたシールドを破壊したのである。
「わぉ!すんごいビーム!?」
驚愕するユーコ。
「この野郎、やってくれるじゃねえのっ」
少尉はジグザグ走法でビーム弾幕を回避しつつ、低空飛行で再度ムラマサへ迫った。
そうはさせじと護衛のルタンド2機が、シグナス目掛けて格闘戦を挑んで来る。
「シグナスは殺らせないよっ」
ユーコの叫びと共に、すぐさまエゼキエルの対艦刀が唸りジャンプ中のルタンド1機を、グシャリと地上へ叩き落とす。
一撃の下に僚機が撃墜され、慌ててエゼキエルの対艦刀から距離をとろうとするもう一機のルタンドも少尉機のライフルがしっかりと狙いを定めている。
「いただきっ!」
シグナスはライフルを構え、後退するルタンドのコクピットを確実に撃ち抜いた。
シグナスに搭乗する少尉は自信に溢れた表情でそう叫び、純白のシグナスを駆った。
「よぉし、ボクらでアイツを墜としちゃおうっ。」
エゼキエルのユーコも同調の声を上げる。
そこへムラマサの護衛であるルタンド2機が突出し、少尉達にライフル射撃を開始する。
激しいビーム弾幕の嵐の中をシグナスは、ドッキング中であるエゼキエルのバリアを展開させることで強引に突破を成功させ、その勢いでムラマサへ一気に突貫した。
が、次の瞬間ムラマサの両腕ビーム砲の光条が閃き、シグナスの構えていたシールドを破壊したのである。
「わぉ!すんごいビーム!?」
驚愕するユーコ。
「この野郎、やってくれるじゃねえのっ」
少尉はジグザグ走法でビーム弾幕を回避しつつ、低空飛行で再度ムラマサへ迫った。
そうはさせじと護衛のルタンド2機が、シグナス目掛けて格闘戦を挑んで来る。
「シグナスは殺らせないよっ」
ユーコの叫びと共に、すぐさまエゼキエルの対艦刀が唸りジャンプ中のルタンド1機を、グシャリと地上へ叩き落とす。
一撃の下に僚機が撃墜され、慌ててエゼキエルの対艦刀から距離をとろうとするもう一機のルタンドも少尉機のライフルがしっかりと狙いを定めている。
「いただきっ!」
シグナスはライフルを構え、後退するルタンドのコクピットを確実に撃ち抜いた。
「おのれらっ」
ブリストルの憤怒と共にムラマサの両腕からビームスプレッダーの拡散攻撃が2機に降り注ぐ。
ユーコはその砲火を見越していたかのようにエゼキエルのブースターを唸らせ、拡散ビームの雨を紙一重で回避していく。その動きは極めて迅速であり、素早くシグナスと共にムラマサへと肉薄した。
「この間合いならこっちのもんだぜっ」
「さすがはシグナスか、だが本番はこれからだ。」
シグナスがライフルから武器を対艦刀に持ち替えたその瞬間、ムラマサ両腕から大量のビーム熱が放出され、剣の形を成してシグナスを急襲した。
「ビームサーベルゥゥ!?」
少尉の叫びどおり、ムラマサが作り出した超大型ビームサーベルは射程内にいたシグナスの頭部を見事に刎ね飛ばす。
「万能ビーム腕、意外と使えるようだな。」
「はっシグナスタイプといえど、この大出力の前には無力なはずです。」
勝利を確信した台詞のブリストル達、だが相手も並のシグナスではなかったのである。
(メインカメラなんぞくれてやるっ)
そんな怒号がブリストルと副パイロットの脳裏を一瞬、掠めた気がした。
本能的にブリストルは操縦桿を握り、両腕で防御運動をとったのは流石の手錬れである。
まともに視界が効かないはずのシグナスが対艦刀1本で必殺の斬撃を送ってきたのはまさにその直後、ムラマサの右腕が切り裂かれて飛んでいく。
「キャホー!」
返す刀で振り下ろす二撃目は左のサーベルで防がれた。
「ネズミ如きが図に乗るな!」
真っ赤な顔で叫び返すブリストル、だがそこへ更にもう一機の機影が迫る。
シグナスとドッキングを解除したエゼキエルである。
「殺っちまえっユーコッ」
「見せてあげるね、(赤)の実力をさっ」
「この糞どもがぁぁぁぁっ」
ムラマサを分離させてエゼキエルの攻撃をかわそうとするブリストルだが、少尉のシグナスが側面から対艦刀で押し込んでくるため、それが出来ない。
狂ったようにムラマサのバルカン砲を乱射するも、ここにいたってエゼキエル、シグナス共に少々の被弾なぞひるみはしない。
「脳天唐竹割り、いっちゃうぞ!」
ユーコが叫んだ直後、バルカンの銃弾を浴びながらも突撃するエゼキエルの対艦刀がムラマサの頭部から胸部にかけてを両断した。
「チェストォォー!」
と同時に、今度は少尉機の対艦刀がムラマサ腰部を胴薙ぎに切り裂いている。
「ヒィッ、アヒィィィィ!!」
コクピットのブリストル達は迫る対艦刀の圧力に恐怖し、その無慈悲な一撃にミンチのごとくその存在を切り裂かれ共に絶息した。
バチバチッバチィィィ!
主人を失ったムラマサ本体は数秒間火花を散らした後、爆発することもなくゆっくりとくず折れていく。
ブリストルの憤怒と共にムラマサの両腕からビームスプレッダーの拡散攻撃が2機に降り注ぐ。
ユーコはその砲火を見越していたかのようにエゼキエルのブースターを唸らせ、拡散ビームの雨を紙一重で回避していく。その動きは極めて迅速であり、素早くシグナスと共にムラマサへと肉薄した。
「この間合いならこっちのもんだぜっ」
「さすがはシグナスか、だが本番はこれからだ。」
シグナスがライフルから武器を対艦刀に持ち替えたその瞬間、ムラマサ両腕から大量のビーム熱が放出され、剣の形を成してシグナスを急襲した。
「ビームサーベルゥゥ!?」
少尉の叫びどおり、ムラマサが作り出した超大型ビームサーベルは射程内にいたシグナスの頭部を見事に刎ね飛ばす。
「万能ビーム腕、意外と使えるようだな。」
「はっシグナスタイプといえど、この大出力の前には無力なはずです。」
勝利を確信した台詞のブリストル達、だが相手も並のシグナスではなかったのである。
(メインカメラなんぞくれてやるっ)
そんな怒号がブリストルと副パイロットの脳裏を一瞬、掠めた気がした。
本能的にブリストルは操縦桿を握り、両腕で防御運動をとったのは流石の手錬れである。
まともに視界が効かないはずのシグナスが対艦刀1本で必殺の斬撃を送ってきたのはまさにその直後、ムラマサの右腕が切り裂かれて飛んでいく。
「キャホー!」
返す刀で振り下ろす二撃目は左のサーベルで防がれた。
「ネズミ如きが図に乗るな!」
真っ赤な顔で叫び返すブリストル、だがそこへ更にもう一機の機影が迫る。
シグナスとドッキングを解除したエゼキエルである。
「殺っちまえっユーコッ」
「見せてあげるね、(赤)の実力をさっ」
「この糞どもがぁぁぁぁっ」
ムラマサを分離させてエゼキエルの攻撃をかわそうとするブリストルだが、少尉のシグナスが側面から対艦刀で押し込んでくるため、それが出来ない。
狂ったようにムラマサのバルカン砲を乱射するも、ここにいたってエゼキエル、シグナス共に少々の被弾なぞひるみはしない。
「脳天唐竹割り、いっちゃうぞ!」
ユーコが叫んだ直後、バルカンの銃弾を浴びながらも突撃するエゼキエルの対艦刀がムラマサの頭部から胸部にかけてを両断した。
「チェストォォー!」
と同時に、今度は少尉機の対艦刀がムラマサ腰部を胴薙ぎに切り裂いている。
「ヒィッ、アヒィィィィ!!」
コクピットのブリストル達は迫る対艦刀の圧力に恐怖し、その無慈悲な一撃にミンチのごとくその存在を切り裂かれ共に絶息した。
バチバチッバチィィィ!
主人を失ったムラマサ本体は数秒間火花を散らした後、爆発することもなくゆっくりとくず折れていく。
「キャハハハッ、敵将討ち取ったりぃ!」
「ウホッ、俺達ひょっとしてシンより強いんでないの?」
リバイブとラドル隊、それぞれのお調子者のおどけた声が戦場に響きわたる。
それはレジスタンス連合軍、最初の大きな戦果であった。
「ウホッ、俺達ひょっとしてシンより強いんでないの?」
リバイブとラドル隊、それぞれのお調子者のおどけた声が戦場に響きわたる。
それはレジスタンス連合軍、最初の大きな戦果であった。