「機動戦士GUNDAM SEED―Revival―」@Wiki

天上界の秘め事

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だれでも歓迎! 編集
月面都市の一つ、コペルニクスのとあるホテルの一室。
その会員制ホテルの一室に、旧プラントや月面都市郡の政財界のそうそうたるメンツが集っていた。
「今回のガルナハンの…」
「食糧生産プラントへの投資を…」
あちこちで密やかな声で表沙汰に出来ない会話が交わされる。
「さて、よろしいかな?」
その中で一番年嵩の男が手を上げた。
ソレに呼応して、室内の全ての人間の視線がその男に注がれる。
「我々がこのような集まりを持つようになり、早10回だ。そこで、私はここで一つの提案をしたい」
参加者一人一人の意思を確認するかのように、いや、事実、確認したのだろう、全員の顔をぐるりと見渡す。
「月面とプラントを始めとする大気圏外を居住圏とする市民と、地球に住む人々を、明確に別けるべきだ」

ロンド・ミナ・サハクは注意深く他の参加者を観察していた。
ターミナルと現政権と自己の利益と。それらについて、どのようなスタンスなのか。
全員、一筋縄ではいかない面々である。
「ザフトの過ちを繰り返すと言う積もりですか?」
「いや、ザフトの誤りは性急過ぎた点だろう。交渉しだいによっては…」
「このままなら早晩、大気圏の連中に引き摺られて我々も…」
喧喧諤諤の討論になったが、果して額面通りに取れるものがどれだけ居るのやら。
最後の最後に反対票を投じる者や、ターミナルに密告する者が居ても何ら不思議ではないし、それらについてミナは咎める積もりはない。
(まるで、地上の事など意に介さない天上人の様だが、な)

この会議が元で、『軌道外評議会』が秘密裏に結成され、統一連合宇宙軍の一部の造反に繋がる事になるのだが、それは、レジスタンスの一斉蜂起からつながる大反攻まで待つこととなる。

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