二部ヒーロー


「HERO-TV」のプロデューサー・アニエスの提案によって新たに誕生した、一部(リーグ)だけでは対処しきれない軽犯罪を専門とする二部リーグのヒーロー。
TV版第14話より新たに4人の二部ヒーローが登場した。(ちなみにTV版放送前のパイロット版にも、現在と若干デザインは異なるものの二部ヒーローと思しき映像がある)
なおライジングの冒頭では、ヒーローに復帰した虎徹とバーナビーが共にこの二部リーグでヒーロー活動をしている事になっているが、TV版最終話での設定との
矛盾や齟齬も生じている。(詳細はワイルドタイガー/鏑木・T・虎徹の項目を参照)
ライジングでは、そんな二部ヒーロー達のNEXT能力についても明らかにされている。

◆Ms.バイオレット:メンバーの紅一点にして、二部ヒーロー達の中心人物。NEXT能力は「爪から毒を出す」。ただし、毒はそれ程強力ではなく多少の痒みを覚える程度。
◆チョップマン:「掌を大きくする」NEXT能力を所持。掌を大きくした状態のチョップで攻撃する。ライジングのエピローグで、楓は彼の能力をコピーしていた。
◆ボンベマン:その名の通りボンベを背負っているヒーロー。NEXT能力は「水中で呼吸ができる」。水中では足からジェット噴射で移動が可能。
◆スモウサンダー:相撲取りの様なスーツ&日本刀の様な刀を背負った大柄な男。NEXT能力は「両手から塩を出す」事。

彼らの能力は、ハッキリ言って対凶悪犯罪向けではないどころか、中にはヒーローとしてやっていけるのだろうかと思うものもある。
ただし、TV版放送時では二部ヒーローの名前と容姿以外に特別能力発動など細かな描写はなかった事から、彼らの所持する能力がTV版の設定から引き継がれたもの
なのか、ライジングに向けて新たに設定されたものなのかは不明である。

基本的にスポンサーロゴはつかず、「HERO-TV」に取り上げられる事もあまりないので一部に比べるとギャラは少ないが、それでも司法局から正式な認可を貰っている
ヒーロー達で、彼らなりの正義と誇りを旨に活動する、シュテルンビルトの総人口2000万人中の4人という充分エリートに値する選ばれた存在であるのだが、脚本担当の
西田氏は、二部ヒーローについて以下のように評している。

2部リーグのメンバーがドジばかり踏むのは、プロレベルの1部と草野球レベルの2部の差を見せたかったからです。
虎徹とバーナビーが置かれている2部リーグのレベルを端的に表すには、あれくらいやったほうがいいかな、と。
アニエスが立ち上げたからなんとか残ってますが、指示も支持もされていません(笑)。
彼らは彼らで一生懸命、人のために生きようとしていますが、哀しいかな、能力の差があるということですね。
(脚本・ストーリーディレクター 西田征史)

確かに一部ヒーローに比べて彼らの能力は見劣りするが、初登場のTV版第14話では楽屋泥棒を繰り返していたNEXT犯罪者のライオネル・ホークをチームを組んで追跡したり
(最終的にはロックバイソンがライオネルを捕獲)、TV版最終話では軽犯罪とはいえ拳銃を所持した犯人の追跡も行っている。

さらにTV版第14話において、二部ヒーロー誕生の経緯についてのアニエスの説明やロックバイソンと彼の所属するクロノスフーズのCEOとの会話などから、成績や場合によっては
一部と二部の入れ替えや、クビの可能性も示唆する描写が見られる。
※ちなみに、TV版第14話のシナリオを担当していたのも西田氏である。

アニエス「この子ら、今シーズンからスタートした2部リーグのヒーロー」

虎徹「2部リーグ?」

アニエス「ほら、今ヒーロー人気がグングン来てるでしょ?この流れに乗って番組を更に盛り上げるために2部制にする事にしたのよ」

虎徹「へぇ……」

アニエス「凶悪犯罪に出動するあなた達は1部リーグ。2部リーグは」

バーナビー「軽犯罪を取り扱うんですよね?」

(TV版KOW台本集より第14話の二部ヒーローについてアニエスと虎徹&バーナビーの会話を抜粋)

CEO「良くやったぞ、バイソン君!」

バイソン「ありがとうございます社長!」

CEO「危なかったねぇ、このまま不調ならクビなんて話も出ていたとこだったんだよ」

バイソン「! そんな……」

CEO「いや、しかし君、やれば出来るじゃないか(アドリブ)」

(TV版KOW台本集より第14話のロックバイソンとCEOの会話を抜粋)

更にTV版に限らず、ライジング公開中の2014年2月下旬の朝の情報番組でも、ライジングについての宣伝と共に一部と二部ヒーローの入れ替え制について説明されている。


朝の情報番組での、ライジングの宣伝とヒーローについての紹介。 ※wiki以外への転載禁止

第一、視聴率主義者のアニエスが、彼らに対して市民からの支持や伸びしろがまったく見込めないと判断すれば、ライジングでシュナイダーに言われるまでもな
く、とうの昔に見限っていたのではないだろうか?
それに、二部とはいえヒーロー活動には司法局の認可が必要なのだから、アニエスや外部から来たシュナイダーが、司法局の確認もなしに勝手に彼らの去就を決める事は
できないと思われるのだが。
最終更新:2015年07月17日 23:08
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