ビギニングについて【キャラクター編】


【虎徹】

ヒーローを続ける意義や理由を、全て亡妻の友恵だけのような描写にされている。
友恵は虎徹のヒーローへの憧れや夢を応援していた一番の理解者で、己の死の直前も、心配のあまり出動を渋る夫を病床から叱咤して送り出す(TV版第17話)ほど芯の強い女性だった。

そんな彼女との約束も勿論ヒーローを続ける理由の1つだが、虎徹がヒーローをする1番の理由と原点は、少年時代のMr.レジェンドとの出会い(TV版第2話)である。
自身のNEXT能力で他人を傷つける事を恐れていた少年虎徹は「その力は人を助けるためにあるんだ」と教えられ、ヒーローになる事を夢見るようになる。
ワイルドタイガー
「同じように、友達からは気味悪がられてさ、俺も、こんな力なんてほしくなかったって毎日泣いてた。
でも……ある日レジェンドっていうヒーローが、俺に教えてくれたんだ、その力は人を助けるためにあるんだって」

(TV版第2話よりワイルドタイガーの台詞を引用)

なおTV版BD1巻初回限定特典ドラマCDでは、友恵は虎徹の学生時代のクラスメイトで自身もヒーローマニアだったという設定である。
「NEXT PROJECT SET」の内容は、桂先生描き下ろしブックケース、
虎徹とアントニオの過去を描いたオーディオドラマが入ったスペシャルCD、
「MONTHLY HERO」、ダブルケース(ジャケットは通常版と同じ)になります。 #tigerbunny

https://twitter.com/TIGERandBUNNY/status/156210731707150338


1巻は9話他を担当されている高橋悠也さん

https://twitter.com/TIGERandBUNNY/status/69226811594244096

(当時の公式ツイッターより抜粋)

物語冒頭、クローゼットや帽子掛けに何着も全く同じ服や帽子が雑然としている異様な光景。
ちなみに虎徹の身だしなみに関しては、さとう氏と桂・西田氏で考え方に相違がある。(詳細は別項目にて)

同じ服や帽子が積み上げられた虎徹の部屋(ビギニング本編より)

出動コールが来ているのに食べかけの食事を済ませてから出発、車中で通称『クソスーツ』に着替えながらのヒーローにあるまじき危険運転ぶり&怠慢さを披露。(実際に、もう少しで衝突寸前だった)
その際、着替えの様子を車の窓越しではあるが一般市民に見られていたり、マスクを前後逆に被ったまま運転を続ける姿は、滑稽を通り越え「ヒーローは正体を隠すもの」が信条の虎徹とは思えない行動である。

※この一般市民へ正体が露呈しかねない描写は、虎徹に限らず他のヒーロー達にも多々見られる。(詳細はビギニングについて【設定・演出編】を参照)

NEXT能力に目覚め周囲から気味悪がられていた少年時代、TV版では自分の能力が誰かを傷つける事を恐れ、はじめは助けに来たMr.レジェンドの手を取る事すら拒んでいたのに、ビギニングでは開放した能力を使って犯人を殴り付けている。(TV版では「触らないで!」と犯人を振り払っただけ)
その際、アッパーカットの要領で殴られた犯人が何故か真横へ吹っ飛ぶという物理法則を無視した動きもさる事ながら、子供の力とはいえ100倍の威力で殴られれば、大人でもひとたまりもないのでは?

少年時代の虎徹(ビギニング本編より)

友恵の名を呟きながら指輪にキスをする、花嫁衣装の友恵が登場するなど、何かにつけて過剰なまでに友恵の描写が繰り返されている。
米たに氏
「(個人としてやりたかったものについて)虎徹の亡き妻・友恵を描写することですね」

(ビギニングパンフレット内・米たに氏のコメントから抜粋)
亡き妻を思うのは悪い事ではないが、TV版ではさり気なく日常生活の中に含まれていた程度(自室に飾られた写真・今でも外さない指輪・聞かれなければ自分からは寡夫である事を言わない等)でも充分虎徹の彼女への思いが把握できたのに対して、ビギニングでは友恵に関する描写を繰り返す事が、かえってくどくて陳腐なものに感じられてしまう。

【バーナビー】

物語序盤の、復讐のためだけにヒーローになった頑なな状態である事を差し引いても、虎徹を始めとした他キャラに対する傍若無人さと辛辣な態度が目につく。
その様子は、ライジングには繋がる所があるものの、TV版第3話以降のバーナビーには繋がり難い描写や表現である。

他ヒーローによる歓迎会の席での態度。(後日、イベント『SUPER PRERUDE(2013年10月12日開催)』でのアフレココントショーで森田氏演じるバーナビーによる「あの時の僕は失礼な真似を…」と弁解する姿が見られた)
あれを経験したヒーローズが、大して時間の経過していないTV版第5話でバーナビーのサプライズバースデイを企画しようと思うだろうか?

アニエスから「貴重な文化遺産なんだから、壊すんじゃないわよ」と釘を差されていた黄金の女神像にキス。自分の所有物でもない像にキスをする無礼もそうだが、文化遺産(例えるなら世界の名だたる美術館や宮殿等の貴重な展示品に匹敵する代物)に対する扱い方を理解していない。

黄金像にキスをするバーナビー(ビギニング本編より)
出動中虎徹に「貴方は何もしないで下さい」と指図していたのに、出動後「今日貴方は何もしてませんよね」と矛盾に満ちたセリフを冷たい視線と共に言い捨てている。

敵のNEXT犯罪者であるロビンのせいで離れ離れになってしまった親子に向かって「子供から目を離さないで下さい!」と筋違いな説教をしている。
その際、ロビンの能力によって窮地に陥った父親に対して「勝手な真似をするからですよ」と辛辣に返しており、父親を呼ぶ子供の叫び声を耳にするまでは、救助を促す虎徹に対しても「貴方ひとりで十分でしょ」とロビンの確保を優先しようとしていた。
最終更新:2015年11月07日 23:48