◆MJ版#20


●正義の壊し屋、バーナビー!?老人の願いを叶えるのは、古参の説得より英雄の奇策

#20より。話の時間軸は、ライジング終了以降。
「市民の願いをヒーローがかなえる」という企画の下、様々なリクエストが寄せられるが、その大半は「バーナビーとデートがしたい」などバーナビーに関するものばかりで、ライジング終盤で市民達からの絶大な「タイガーコール」その他を受けてヒーローに復帰したワイルドタイガー(WT)には、どうした訳か1つもリクエストが来ていなかった。

虎徹「「バーナビーとデート」「バーナビーとドライブ」「バーナビーとケーキバイキング」
…って全部バニーのファンからかよ!!」

バーナビー「虎徹さんにもありますよ「一日ワイルドタイガー体験希望」」

虎徹「それお前の傍にいたいだけだろ!?」

(MJ版#20より台詞を抜粋)

そのような中、とある老人から寄せられた「呪われたティーセットを、誰にも盗られないよう守って欲しい」というリクエストをめぐって、その老人とバディ(というより殆どバーナビーで、虎徹は従者の如くバーナビーに付き添っているだけ)によるやり取りが繰り広げられる。

老人の過去話より ※wiki以外への転載禁止
老人は、虎徹に対しては一貫して態度が悪く彼の説得にも頑として耳を貸さない一方で、虎徹に紅茶の知識を披露するバーナビーには「お育ちがいいんですな坊っちゃん」「旦那様の坊っちゃんも、今頃あんたくらいの年齢になっているだろう…」と、かつて自分が仕えていた屋敷の子息に重ねて見るなど愛想が良かった。

この老人の話によれば、彼が60年仕えていた屋敷の主人はシュテルンビルトでも代々続く由緒正しき一族という事だが、元来シュテルンビルトの街は過去の水害対策の末に海上に誕生したタワー状の新興都市であり(TV版監督のさとうけいいち氏も「シュテルンビルトのモデルはNYのマンハッタン」と明言している)、更に約半世紀前に存在が確認されたNEXTをはじめ、過去に荒廃していたシュテルンビルトの街の治安維持に加え、それまで虐げられていたNEXTの地位向上の為に誕生した(TV版最終話より)ヒーローの存在とも矛盾する。
ティーセットを叩き割るバーナビー ※wiki以外への転載禁止
最終的には「過去が私を生かしてくれるんだ」と、疑心暗鬼からティーセットに固執する老人に対して「過去に生きては駄目だ…僕たちは今を生きなくては」と、バーナビーがティーセットを叩き割るというある意味暴挙にも等しい奇策で解決?するが、自身も資産家の息子で、幼少期に両親から誕生日に貰ったおもちゃのロボットを今でも大事にしている(TV版9話)バーナビーが、老人を説得するにあたって彼が長年大切にしていた骨董品のティーセットを、老人が自らの手で叩き割るならともかく破壊する必要まであったのか?という疑問も出てくる。

しかし劇場版「ビギニング」では、取り戻したとはいえ自分の所有物ではない、かつ文化遺産である「黄金の女神像」にキスをしていた(詳細はビギニングについて【キャラクター編】を参照)描写から、そうした骨董・調度品の類に関する意識や理解が希薄なのだろうか、という見方もある。
最終更新:2016年12月31日 22:23
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