概要
アルフレッド・ウォレス。
碩学。博物学者にして生物学者。《博物公》の称号を持っていたという。
天才碩学であり、次代の
《博物王》に相応しいとされていたが、《博物王》
チャールズ・ダーウィンの進化論の発表の直後、心理・人格・風貌・理論の全てが変貌し、社会から姿を消した。
ある種の暗がりでは
《結社》の幹部となり何らかの研究を行っていたとされる。
一切の証拠が存在しないものの、試験運用されているエネルギー/情報ネットワークこそが彼の研究結果だと噂されている。
そしてそれは事実であり《結社》においては《三博士》の一人として欧州で暗躍を続けながらエスプリの研究を続け、その素材として
ロンドンで
フィンチを拾っている。
「俗に、奇跡と思われる現象が神の直接のしわざであるとか、証明できるはずがない。そして、証明できぬものは存在しない」との思想を持っており、神霊を否定する。しかしその一方万物に宿るエスプリ(霊体)は肯定しており、
ニーチェには狂いきっていると称された。
能力
埋め込んだクロイツ式
《回路》の力により
赫眼の魔人となり、死して尚動き続けている。本人曰く「光のパイプオルガンに眼を灼かれた」らしい。
本編での活躍
エスプリ式
《回路》の実験のためカダスの未知世界に赴き、未知世界の遺跡を拠点とし、フィンチを使用して実験を開始する。
メアリ・シェリーを発見した彼は姿を現すが、メアリに話しかけられると「ヴァイスハウプトの要素如きが声をかけた」として激昂。最終的には意味が読み取れなくなるような言葉を繰り返して去っていった。
その後ヴァイスハウプトに貸しを作るため独断でフィンチが
プラント・ドールを使いメアリを誘拐した際には怒り狂うが、
ウルメンシュの飛来を察知してそれの破壊を実験の成果としようとする。
だがウルメンシュとイクトゥスⅡの連携によりプラント・ドールは砕かれ崩壊。その際にフィンチが命令とは反する言葉を放つと彼は理性を取り戻し、崩落するDHOLESと運命を共にした。
元ネタ
アルフレッド・ラッセル・ウォレス(1823-1913)
イギリスの博物学者にして生物学者であり探検家。また人類学者でもあり地理学者でもある。
彼は東南アジアにおける生物の分布境界線(生物地理学において、多くの生物の分布の境界になっている、生物相の異なる区域の境界線)の一つを発見した人物であり、その功績から生物地理学の父とも称されている。
現在でも東洋区とオーストラリア区を分ける分布境界線には彼の名を冠してウォレス線と呼ばれている。
また、自然選択が種分化をどのように促すかというウォレス効果と、警告色という概念の発明者でもある。
こういった生物の分布について優れた研究を残した学者であり、東南アジアにおける研究の結果、生物の進化という考えにダーウィンとは独立してたどり着いている。
また、ダーウィンが種の起源を発表する以前に手紙をやり取りしており、その際にはお互いが同様の説にたどり着いていることにダーウィンは驚いていた。
学者としてみた場合、多くのことを発見した偉大な人間だと言えるが、今日において彼があまり知られていないのはそれ以外の面が強すぎるからかもしれない。
というのも、ウォレスは心霊主義(スピリチュアリズム 用はオカルト)に傾倒しており、今日の価値観で言えば、いや、はっきりいってしまうならば当時においてさえ胡散臭くみられていた催眠術や交霊術といったものを全力で支持していた。
ウォレスの心霊主義の公然とした支持と、心霊主義に向けられた詐欺の告発に対する擁護(インチキ交霊術を本物だと言い張るなど)は1870年代に彼の科学的な評判を傷つけており、親しかった科学者との仲をかなり悪くした。
このオカルト擁護の姿勢がウォレスの評価を貶めているのかもしれない。
関連項目
関連人物
《三博士》
登場作品
- 元ネタの方が内容多いのはどうなんだ……。てかセレナリアFDに出てただろうに -- 名無しさん (2013-08-27 23:57:28)
- キチガイだけどいい人な感じが微妙に残ってた -- 名無しさん (2013-08-28 13:31:10)
- n -- 名無しさん (2013-08-29 00:17:27)
- なんでこの人ダーウィンに破門されたんだっけ? -- 名無しさん (2013-08-29 00:18:21)
- 別種の生物の生存のための合理的思考を完全に把握することは可能であっても、生存本能に基づくことのない非合理的思考の把握と究極的な同調は不可能なのだって学説をスチパン世界で掲げてる -- 名無しさん (2013-09-02 23:20:09)
合計: -
今日: -
昨日: -
最終更新:2014年03月28日 23:10