フィンチ

来歴

生きた超大型機関たる青色の娘。
《西インド会社》における最高幹部《三博士》の一人ウォレスに拾われ、生きた素材として生体実験を繰り返された不遇の少女。
彼女の肉体と心理は、数々の実験によって本来の彼女以外のものに変化し、もはや原型を留めていない。
現在は、最新型の《回路》の働きによって“ある人物”の情報が色濃く反映されている。

来歴

元は北央帝国から西亨のウェールズに流れ着いたプセール混血率2%以下の最下級臣民であった。
そこで親に銀貨10枚で売り払われ、働かされ傷つけられて寒さと飢えと疲労で死を迎えようとしていたところにウォレスが現れ、実験のために拾われる。
ウォレスから《博物王》ダーウィンが進化論の発想を得るきっかけとなった鳥、『フィンチ』の名前を贈られクロイツ式《回路》を埋め込まれ別人のように作り変えられた後、無数の実験を施され何度も肉体と心理を作り変えられていった。
そしてヤーロの行動と思考パターンから《大階差機関》と混沌逆算式によって算出した情報を大脳に刻まれ、もう一人のヤーロへと変化。その代償として記憶すべてと大脳の一部を破壊されることになる。
けれど、彼女が彼女自身であることを示す意思は決して消えなかった。彼女の行動すべては自身に右手を差し伸べたウォレスへの献身という理念の下の“自分からの行動”であったのである。

能力

ヤーロの持つ特殊な感応能力の一部を再現されており、植物の声を聞くことができ、調整済みのプラント・ドールを思うがままに操ることが可能となっている。
また、機関として周囲のすべてを知覚し、記録する能力も持つ。知覚領域は日に日に広がっており、本編時点では周囲50マイル。やがては空の上さえ知覚できるはずだったとか。

本編での活躍

ウォレスと共に未知世界を訪れ、古代遺跡を拠点として実験を行い、DHOLESと接続。
それからメアリと接触し友人になるが、ヴァイスハウプトがメアリを求めていることを知り自身の主の利得のためにプラント・ドールを使いメアリを誘拐。ウォレスに怒りを向けられるも飛来するウルメンシュの対処を命じられ、それを果たすべくプラント・ドールにより交戦。
しかしメアリに何故自分を誘拐したのかと聞かれ、自立行動をしないはずなのに行動していた自己の矛盾により動揺し、隙が生じたことでウルメンシュとイクトゥスⅡに撃破される。
自身の最期を悟った彼女はメアリとウォレスを逃そうとするが、最優先事項の自己保全を行わなかったことでウォレスは彼女の意思の存在に気づき、理性を取り戻す。
そしてメアリを逃し、自身は手を差し伸べてくれた恩を語りウォレスと共に死亡した。

その後

彼女の広大な感覚領域で情報を選り分け取得し分析する機能は後にウォレス情報網の元になったと思われる。

元ネタ

本編で解説されている通り、ダーウィンが進化論を思いつくに至らせた鳥の名前。現在ではダーウィンフィンチ類と呼ばれる種類を指す。フィンチと呼ばれてはいるが本来のフィンチとは別種。
場所によって嘴に差異がありそれぞれが異なる餌を食べるのに適していたという事実が進化論へのヒントを与えたと言われている。

登場作品


関連人物




  • 客観的には悲劇に見えても本人は幸せだったんだろう -- 名無しさん (2013-11-10 17:36:20)
  • 銀貨10枚…ネオンの3分の1か -- 名無しさん (2013-11-10 20:14:27)
  • この子は赫眼じゃないんだよね -- 名無しさん (2013-11-11 01:36:13)
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最終更新:2013年11月11日 01:36
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