バベッジ・マシン

概要

大機関たる《大階差機関》の演算能力を利用して、《蒸気王》チャールズ・バベッジによって設計開発された300の碩学機械のこと。主に蒼天のセレナリアに登場。
220までのバベッジ・マシンは帝都皇帝城地下の《大階差機関》に記録されているが、残りの80近くについては分かっていない。これら80は伝説上の機体であり実際は220までしかバベッジ・マシンは存在していないというのが帝国における通説である。
一説によれば、のこる80は北方辺境のアステア家の碩学式機関工場で設計されたとされ、事実としてアステア家の生き残りであるカルベルティはバベッジ・マシンを所有している。

機体

ウルメンシュ
蒼天のセレナリアコニーとシェラが搭乗する飛空艇。
大きな特徴として高機動能力と高加速能力をもたらす『圧縮蒸気噴射機構(スチームガスト)』を備えており、幾度となくコニー達の危機を救っている。基本的に戦闘には不向きな本機だが、持ち前の機動性に機体先端の突撃衝角展開機構、コニーの機転で着地用のアンカーチェーンや信号弾も武器になる。
船内は見た目以上に広く、寝床や厨房、シャワールームといった居住スペースに運搬用の格納庫もある。
297番目のバベッジ・マシンで、バベッジ・マシン目録に存在する12機の飛空艇の内の最後の一機。実は意思を持っており、シェラはウルメンシュくんと呼んでいる。
正式な型式名はウルメンシュⅡ。

イクトゥス
カルベルティが搭乗する超小型攻撃機。ウルメンシュと同じく圧縮蒸気噴射機構を備えていると同時に、本来は機動要塞に装備される圧縮砲を備えている。
高い空戦能力を持つが小型機であるために積載できる燃料は限られており、最大航続距離と継戦能力に難がある。
カルベルティの技量により機動要塞をも翻弄するなど活躍するが、物語の終盤に古代遺跡の崩落に巻き込まれ、後は詳細不明。
バベッジ・マシン目録に存在する12機の飛空艇、その6番目の機体。

●イクトゥスⅡ
帝国北方域の秘密工場で入手したイクトゥスの同型機。搭乗者は同じくカルベルティ。
機体フォルムや性能は基本的にイクトゥスに通じる(ただし機体色は紺)が、この機体最大の特徴は昆虫機械と機関を組み合わさることで稼働する『ディスラプター』と呼ばれる破壊兵器である。物質ではなく空間を破壊する空間変換・消失兵器。驚異的かつ幻想的な兵器であり、実在は疑問視されていたが、海溝領域に住まう古代シェロブの科学者によって組み込まれる。
バベッジ・マシン目録に存在する12機の飛空艇、その8番目の機体。
クセルクセス、ポルシオンと同期可能

赤熱のクセルクセス
Mが所有する飛空艇。試作型の圧縮蒸気噴射機構を有している。さらに高熱をもって対象の装甲を破壊する突撃衝角展開機構も装備している。
Mによって度々運用されており、ナイハーゴの灰葬でのメアリ脱出の時や、ドラマCDの《大機関時計》破壊の時にも使用されている。上記の通り強力な武装を装備しているが、明らかにMのほうが戦闘力が上なためにその性能を披露する機会は今のところは無い。《大機関時計》 を破壊する時も(そうするしかなかったとはいえ)ハッチから出たMが直接捕食するなど、機動力以外は期待していないのかもしれない。
バベッジ・マシン目録に存在する12機の飛空艇、その7番目の機体。
ちなみに機体内部は高級ホテルのスィートを思わせる内装が施されている他、機関厨房も付いており、メアリがクッキーを作ったりしている。Mは新聞読んでただけだが。
イクトゥスⅡ、ポルシオンと同期可能

疾風のポルシオン
機動力は12機の中で随一であるらしい。
バベッジ・マシン目録に存在する12機の飛空艇、その9番目の機体。
イクトゥスⅡ、クセルクセスと同期可能

グランドゥール
チャールズ・バベッジの設計した全ての機械の固有名詞が記載された稀覯本「チャールズ・バベッジによる設計機械目録」に名が記されている。
その書ではイクトゥスⅡの備考にて、イクトゥスⅡ、クセルクセス、ポルシオンの3つの名前から線が引かれ、グランドゥールの名へと線が繋がれている。
詳細は書かれておらず、また、目録にバベッジ・マシンとして記されてもいない。

13/8/19の女史の呟き曰く、
「スチパン世界の「現在」で一番つよい巨大ロボットは……相性とか抜きにスペックで言うと……」
「グランドゥールかな…」

バベッジの機動鎧
全長3mを超す鋼鉄の巨人。バベッジ・マシン最後の機体。皇帝ヒュブリスが提唱した人工筋肉理論と装甲論に基づいて設計開発された機動鎧の中で最高の戦闘力を持っているらしい。
この機械を開発した直後にバベッジは姿を消したが、実はバベッジはこの機体の中に己の記憶と意思を封じ込めており、蒼天のセレナリアに登場する《蒸気王》と呼ばれた機械鎧は彼本人といっても差し支えない。
機体名は『全てを砕く鋼鉄の王』で、バベッジ・マシンとしては296番目であるらしい。

●機動歩兵バベッジ・ウルメンシュⅠ
北央歴2151年頃、北央大陸辺境のン=カイ王国において開発・運用された碩学式特殊装甲車両。第五のバベッジ・マシン。
ウルメンシュの名を持つが、飛行艇ではなく機動歩兵。全高は20フィート。武装は鋼杭射出機構(パイルバンカー)。
辺境統括都市ハデスに潜入したとある少年兵が北央帝国の姫から入手した設計図を元に開発された。
碩学式兵器ゆえ量産はできず1機のみが生産され帝国軍との戦闘に投入、驚異的な機動力で帝国軍の戦車を屠った。
最期は帝国軍から人々を逃がす時間稼ぎのために《皇帝騎》クタート・アクアディンゲンと壮絶な戦闘を行い、両腕を失うも相打ちに持ち込み大破。
そしてパイロットである少年兵に看取られ砂漠で眠りについた。

●バベッジの装甲列車
陸上輸送路である鉄道、その路線を守るために開発された装甲列車。軍用を意図しており戦車砲の一撃に耐える装甲を持つ。

登場作品


関連人物



  • 記事作成乙です。 -- 名無しさん (2013-01-13 00:35:16)
  • クセルクセスっていっぱいあるから分からん。バベッジ・マシンのとMの使ってるのは同一か? エイダさんが使ってた赤い基幹型要塞もクセルクセスだし -- 名無しさん (2013-01-13 08:03:26)
  • コニーの「突撃衝角展開!」は毎回燃える -- 名無しさん (2013-01-16 09:17:24)
  • 九セルクセスとポルシオン、両方とも7番目になってますが、どっちが正解? -- 名無しさん (2013-02-12 21:18:09)
  • 確認したら、クセルクセスが7番目、ポルシオンが9番目みたい -- 名無しさん (2013-02-13 01:27:50)
  • ファンクラブの会誌か何かに初代の蒸気王スティーブンソンと共同開発したみたいなことが書いてあった気がする -- 名無しさん (2013-08-22 12:32:57)
  • ↑失礼、スティーブンソンは蒸気王じゃなくて機関王だった -- 名無しさん (2013-08-22 16:14:02)
  • グランドゥールは合体ロボなのか・・・w あとはポルシオンがあれば合体できるけど、どこにあるんだろうか? -- 名無しさん (2013-08-22 20:35:58)
  • エイダのがただのクセルクセスでMのは真紅のクセルクセスだったっけか。Mのはレオが手配したんだよね -- 名無しさん (2014-01-07 02:59:31)
  • エイダのクセルクセスはイザムバード級空中要塞だっけ?あっちは帝国軍の装備だし単純に皇帝クセルクセス9世にちなんだ名前だろうな -- 名無しさん (2014-01-07 13:07:42)
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最終更新:2022年04月05日 23:56
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