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きっさんらが

美食倶楽部2

最終更新:2007年06月23日 03:35

rockshow

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管理者のみ編集可
ボルガ事件(予告)
記事番号:29
タイトル:美食倶楽部会報#04 -ボルガ事件(予告)-
投稿者 :美食倶楽部 幹部
投稿日時:1998/06/16(火) 22:28:19

1.タイトルバック

 サーチライトが動きながら、シルエットが浮かび上がらせる。

ハト胸。頭が薄い。 煙草に火をつけて浮かび上がるハの字の眉。

 同志シマスキー   …嶋 丈晴


白髪を一生懸命染めながらサムスピのコスプレをやっている。

 同志スダスキー   …須田 直樹


体重120kgのみぐるしい太った男が壁際を全力で走っている。
 サーチライトに照らされて、手で隠す顔。

 同志シバムラスキー …芝村 裕吏


 連続する爆発の中を、右手に鉄道カード、左手にTO・HERATのカードを持って
走ってくる台湾人。

 同志ヒサトミスキー  …久富 公志


 シマスキーが隠れながらメニューを開き、シバムラスキーが席を叩きながら立ちあがる。

スクロールしながら流れてくるビキニ姿の猫背の男。振り向く。

 同志サクライスキー  …櫻井 剛

 一見、長身の良い男かと思いきや、うつむきながら眉をあげて、同級生の人形を
もてあそぶタコ焼屋の二代目

 同志タガワスキー   …田川 


一升瓶を両手に持ったまま交差させて、地面に着地するドワーフレベル15

 同志ナカニシスキー  …中西


 黒いレザースーツで、バイクに乗ったまま、ダイエット8kg成功だけどバスト12cm
ダウンと号泣する女。

 同志ツキノスキー   …月野 真琴

 ナカニシスキーがウォッカを飲みながら笑い、スダスキーが、ナイフとフォークを
あべこべに持っているところを指摘されて顔を隠す。


     美食倶楽部

サクライスキーの涙が、風に飛んだ。

                                      会報#04


静かに食べるツキノスキー、こっちを見た。


                      ボルガ事件



嶋、須田、芝村、久富、櫻井、田川、中西、月野、一列に並んで、同時に振り向く。
(翻訳:ハト胸、白髪、デブ、南アジア、猫背、変態、酔狂、姉御、一列に並んで、同時に振り向く。)


爆発。


 最後に、黄色いジャンパーが残されて終わり。



美食倶楽部会報#04 -ボルガ事件-


ボルガ事件
記事番号:30
タイトル:美食倶楽部会報#04 -ボルガ事件-
投稿者 :美食倶楽部・幹部
投稿日時:1998/06/16(火) 23:59:26

2.寒い国から来た同志

 給料が、出た、

 イエロージャンパー党の圧政に屈していたシマスキー、スダスキー達が、この日、
一斉に離反を開始した。

嶋:「いやぁ、俺、美食ですから。」
須田:「ふはははは、残念だったな、イエロージャンパー党の諸君! 残念だが
私は、どんな洗脳にも屈しない!」

 中西が、モニターを見て手を組んだまま口の端を動かした。
給料前の自然休戦期が終わったのである。

 この時、走り込んできたのは美食倶楽部きっての理論派、知識の殿堂にして倶楽部随一の味音痴シバムラスキーである。

芝村:「我々は、ロシア人の真似をしてますが、そろそろ、本物にならなければなりません。」
 会員の誰もが本物ってなんだと思ったが、シバムラスキーは自信ありげに席を
立った。走ってきたのに席を立つとは矛盾しているような気がするが途中をはしょっ
ているのである。

芝村:「やはりウォッカ。もうウォッカ、すぐウォツカ、ニェットニッエット。」
田川:「ケケケ、芝村さん、ニエットって、いいえという意味ですよ。」

 全員が、凍りついた。

かくて我々はロシア料理店、ボルガ旅立つ。


3.我はロボットではなく美食
 今回から会員になったタガワスキーと、たまたまついてきたツキノスキーを加え、
我々は2台のタクシーに飛び乗った。8人と言う大部隊である。

 嶋が、タクシーの後席で目を細めながら言う。
嶋:「立派に育ちましたねぇ。」
須田:「あぁ。」
 久富が、黒縁眼鏡を手で押しあげた。最近、社員でも会報を見て利用する人が
多いのであった。

芝村は、窓の外を見ながら、ウォッカウッカとつぶやいている。
 新市街に入り、そのまま市庁舎の裏に。合流して1分も歩くと、少し古びたビルの
3階にそれがあった。

 ロシア料理、ボルガ。 赤沢風に言えばロツア料理、ボノレガ。
そこが我々の戦場であった。


4.コーカサスと言うかボルガの虜
 その店は、見晴らしがなかなか良いところで、虫のごとく残業する市の職員達の
姿が、
 芝村:「見てご覧、シマスキー、俺達は美食なのにやつらは残業だ。悲しいな。」
 嶋:「でも、平均すれば俺達より早く帰ってますよ、絶対。」
 芝村:「…」

内装は、壁に掛けられた絵とライトアップはおフランス、テーブルクロスと、そこに置
かれたフェルトの色鮮やかな刺繍達はロシアと言う感じだった。割と明るい。
 二人の女性がきりもみ…ではない、きりもりしているようだった。

田川:「ケケケ、シバムラさん、今日はおかしいですね。」
芝村:「シバムラスキーと呼べ!」

 二つのテーブルをならべたところに、席につく。
ベンチのごとき長椅子に座った嶋、須田、久富、田川。(クマさんチーム)
向き合う形で丸椅子に座る櫻井、芝村、中西、月野。(猫さんチーム)

 丸椅子がちと小さく、シバムラスキーが立ったら椅子がついてきた。大笑い。
メニューの写真を見ながらあくことなく美食談義する、須田と嶋。おおうと思ったら、
熱くコスト計算を語らっていたようである。

 丸椅子に座った同志達の視線に気付いて嶋が黙ると、須田が、えへへと笑い、
突然、嶋から身を引いた。

須田:「君はイエロジャンパー党のスパイだな!」
嶋:「隊長、あんたでしょうが。」

 結局、猫さんチームは4500円のカチューシャコースを頼んだ。ツキノスキーは
一緒にきのこスープの壷焼きもたのむ。
 一方クマさんチームは写真を見ながらメニューを決めていく。スダスキーとシマ
スキーはセドロなる食い物とボルシチ、きのこスープの壷焼きを頼み、タガワスキー
とヒサトミスキーは原爆と呼ぶきのこスープの壷焼き(原爆雲とそっくりな外見)に、
ピロシキ、ビーフストロガノフにセドロを頼む。

 そう、我々は再び、対戦することに相成ったのである。

櫻井、芝村、久富、中西はこれにプラスしてウォッカを頼んだ。


5.酢漬けとピロシキ(罪と罰)
 序盤戦は静かに進み始めた。
まず、猫さんチームに食前酒である白ワインが並び、ほどなく小さなグラスに入れた
ウォッカ達が並んだ。このウォッカはあるコール度50。
 シバムラスキーはフルーティーなワインを飲んだ。ほとんどジュースだよこれは。
と、つぶやく。飲みやすくはあるが、(酒担当としては)うまいとは言えないようだ。
 我が社の近くのモンマートで言えばドイッチェワイン緑の1年物1400円くらいである。

 ウォッカのほうはうまかったが、ヒサトミスキーは、「おおう、これ今日病院に行っ
てきた時に塗られたのと同じ味と臭いがするけん」と驚いた様子。
 これくらいの酒になると、薬用アルコールとあまり変らないと言うことは認める。

続いて前菜。キャビアに、チーズ、それにロシアと言ったらこれ、酢漬けの野菜。
それにサーモン。酢漬けの野菜はピクルスに昆布と玉ねぎ、キャベツにニンジン。
 クラッカーが無いとナカニシスキーが叫びながらコサックダンスを踊った。

チーズと酢漬けの野菜、あるいはキャビアは良くあって、ウォッカを引き立てた。
静かに食べるツキノスキー、幸せそうに食べるサクライスキー。
 うらめしそうに、くまさんチームがその光景を覗いている。
負けずにシバムラスキーが見返したら、スダスキーは、その圧力に屈して笑った。

 しばらく待っていたら、スダスキーとシマスキーのもとに酢漬けの野菜+サラダ
が出てきた。こちらは値段を反映してか、キャビアやチーズはない。

タガワスキーとヒサトミスキーが、二人で天井を見ている。
 その光景を笑っていたら、二人のもとに、ちょっと大き目のピロシキが置かれた。
目を輝かせる二人。ナイフとフォークで酢醤油につけながらいただく。うまそう。

 この頃には、ねこさんチームのもとに、冷肉とマッシュルームのベーコン包み焼
きが届けられた、冷肉はあまり味がなく、マッシュルームのほうは独特の風味で
楽しませてはくれるが、うまいとは言えなかった。
 サクライスキーのもとに、マッシュルームが足りないからという理由でかわりに
置かれたペリメニ(ロシア風餃子)のほうが、肉の風味が出ていてうまかった。
 このペリメニ、説明するには良いセリフをスダスキーがひねり出したので記載す
る。
須田:「要するに、水餃子の中にシュウマイが入ってるんでしょ?」
そのとおり。

ここまで30分ほど。急いで夕食を取りたい人には余り向かないかもしれない。


ボルガ事件(後編)
記事番号:31
タイトル:美食倶楽部会報#04 -ボルガ事件(後編)-
投稿者 :美食倶楽部・幹部
投稿日時:1998/06/17(水) 01:18:11

(#04 前編続き)
6.イワンのたわけ(馬鹿)
 続いて、原爆と呼ばれるきのこ雲に似たパンでふたをした壷焼きが出てきた。
中にスープが入っていて、スプーンでふたであるパンを落としながら食べる。
 クリームスープに似た感じときのこ。うまみが逃げていないのか、うまかった。

 これはねこさんチームくやしそう。なぜならあつあつですごくおいしそうだったからだ。

 その一方で、ウォッカをのみまくるナカニシスキーとシバムラスキー。
ウォッカは二日酔いしにくいし、悪酔いしないので良い酒であるとシバムラスキーはのたまわった。

 頭をめぐらすと、店のほうは結構閑散としていて、自分達以外には、人の姿はあま
りなかった。曜日のせいだろうか。(火曜)
 営業時間が23時までと割と遅いのがいいかもと思う。


 そこで須田が突然、あぁ、そう、なるほどと言いながら壷焼きの中に鼻をつっこんだ。

 静かになる面々。続いてはげしいつっこみが入る。
におうな。である。

須田:「いや、臭いはどうかなと思って。」
 下品だからやめなさい。


 続いて須田、嶋のもとと、ねこさんチーム全員にボルシチが運ばれてきた。
 トマトと香辛料(主にニンニク=ロシア料理と言えばニンニク)、コンソメが入った
ロシアの味噌汁とも言うべきスープである。
 最初味付けが薄いかなとおもいきや、それはフェイントで、とにかく最後の一掬い
まであきない奥深い味付けと、野菜と肉が、良い味を出していた。
 とくにジャガイモは良く煮えているが、さりとて形がくずれるわけでもなく、ジャガ
イモ自身の野趣あふれる風味も残っていて、絶品とも言うべき味であった。これを
食べてはじめてロシア料理と言う気がしてくる。

ウォツカをまた頼むシバムラスキーに対して、嶋が突然顔をあげた。

嶋:「先生、指でグラスをまわして積み上げていくんじゃないんですか。」
芝村:「そりゃテキーラだ。」


 静かになる場。寒い。ここは寒すぎるよ、ママン。


7.戦争と平和(メインディッシュとデザート)
 9時をまわったあたり。食事開始から1時間半ころか。食事がおいしいのと話が
はずんでることもあって、時間は飛ぶように過ぎている。

 ここでついにメインディッシュが出た。
メインディッシュはセドロというメニューである。セドロと言うのは四角い野菜オム
レツ(主に玉ねぎ、上に輪切りにしたピーマンをふた切れほどのせて彩りを飾る)に
150gくらいのステーキの上にチーズをのせたものをそえたものと言えようか。

 ロシア的にニンニク風味たっぷりのジューシーな牛肉ミディアムステーキを食べた
後、玉ねぎの甘さと歯ざわりを大切にした卵焼き(オムレツと言うより卵焼き)を
食べると、これがまた、うまかった。

 肉でジューシー、セドロで中和。そのうち、溶けてきたチーズがステーキに加わり、
味のレベルがまた一段と上がった。否、このステーキはチーズあって始めて正当な
評価になりえるようなうまさを出してきた。効きすぎかなと思っていたニンニクが、
熱くとろけるチーズと融合することで見事に昇華されたのである。

 それにあわせて、小さな黒パンにたっぷりのバターをつけて食べる。
これがまたうまい。

 この頃、ヒサトミスキーのところには、ビーフストロガノフが置かれた。
ビーフストロガノフ、名前は良くきくロシア発祥の料理だが、あまり知る人はいない。
要するに肉を本当にたっぷり入れたクリームスープである。ふつうはあまりスープ
類では見ない、おおきなピーマンが切られて入れられていたりする。
 この場合、肉の方がメインであってスープはあんかけのあんみたいなものである。
肉が大変柔らかそうでうまそうだったか、セドロの攻撃力があまりにも高く、とても
つまんでみようと言う気にはなれなかった。

 そう、セドロは、ボリュームがある。はっきりいってこれだけで腹がいっぱいに
なるくらい。もう食えんという感じである。

 ここで腹がいっぱいになったところでデザートのもものババロアが運ばれてきた。
酒には滅法強いが甘いもはさっぱりのシバムラスキーがこれなに?ときいている。
親切な店のおねえさんが、ババロアですと、教えてくれた。

 味は、ちと酒(ウォッカ)が強すぎて、デザートとしては不向きであろうか。
同じ酒を使ったものならピーチシャーベットにすればよかろうに。と思う。

 最後にストロベリージャムをたっぷり入れた紅茶…有名なロシアンティーである
を飲む。
 シバムラスキーは、言う。普通ヨーロッパで甘いものと言えば蜂蜜なんだけど、
ロシアじゃストロベリージャム。 蜜蜂が住むには寒すぎてロシアでは繁殖しないし
ママレードの材料である柑橘類も生えない。 できるのは短い期間で、比較的寒い
ところでも出来るイチゴだけ。
 酢漬け野菜の内容もロシアの立地が影響している。ニンジン、玉ねぎ、ジャガイ
モ、どれも寒いのに強い根菜植物だし、キャベツやレタスも寒いところに向いてい
る。
 要するに、かぎられた材料で美食を追求したらこうなったわけだ。

 ここでみんながおおぅと納得して腹も頭もいっぱいになったところで採点となった。

5段階評価で星5つを最高に、この店を評価してみる。

ねこさんチーム(カチューシャコース4500円)
 櫻井(変わり種担当):「5」  いや、うまかったっす。
 芝村(酒担当):「4」      上海ハウスよりは下、宮本食堂と互角
 中西(酒担当):「4」      いいんじゃないでしょうか。
 月野(細部担当) :「3.85」 デザートがだいなし。限りなく4にちかい。  

くまさんチーム
(セドロ定食+きのこスープの壷焼き)
 須田(偏食担当):「4」   腹一杯くえた。コースの必要性は薄いね。
 嶋(大食い担当):「5」   いや、これだけ腹一杯食えてうまければ問題なし。

(バラバラ。ビーフストロガノフ、セドロ、ピロシキ)
 久富(健康担当):「4」   いやぁ、うまいっす。
 田川(たこ焼担当):「3」  僕の場合、上海ハウスが4だから高い方だと思います。

全般的にコース料理も定食もおおきくかわらなかったし、前菜と冷菜は、それほど
うまいとも言えなかったので、今回はコスト面でくまさんチームの勝ちであろう。

 腹一杯くえてうまいというのがこの事件の全てと言っても良いくらいである。


8.幼年期の終わり

  戦いは終わった。中国に続いてソ連と、共産諸国にあいついで美食は勝利した。
食いすぎであまり動きたくないのでタクシーを捕まえながら、サクライすきーが、不意に星空を見上げた。
 ウォッカの酔い心地は、ほとんど無い。たくさん飲んだはずだが、酔った感触はまるで無かった。

櫻井:「あれは、なんの星だい?」
芝村:「アルデバラン。」
櫻井:「そうか…」

 タクシーに乗り込みながら、櫻井は言った。

櫻井:「次は、どの星をとりに行こうか。」
芝村:「共産シリーズでいけば、次はベトナムですが、日本の心、うなぎという手もあります。」
 櫻井は、もう何も言わなかった。ただ…胃のあたりをおさえた。 食いすぎである。

-DATA-
 ロシア料理 ボルガ
 熊本市 手取本町3-1 パッション手取ビル3F(熊本市役所裏、通町筋の熊本
      信用金庫から市役所のほうにまがってください。)
 営業時間 11:00-23:00
 休業 なし
 駐車場 なし
 収容人数 たぶん17、18人くらい。

評価:☆☆☆☆ミ

本店を栄えあるアルファ・システム御用達の第三号に認定する。

以上                        アルファ・システム美食倶楽部


クェンマイ事件(前編)
記事番号:36
タイトル:美食倶楽部会報#05 -クェンマイ事件(前編)-
投稿者 :美食倶楽部・幹部
投稿日時:1998/06/30(火) 21:19:34

エスニカン
 洞窟・遺跡で美食を守ると言う伝説の妖精







                     -エスニカン-



1.
 窓ガラスを次々と割りながら、戦闘ヘリは、航過していった。

櫻井:「派手なことをやりやがる。」
 横倒しにしたデスクを盾にグロックを撃ちながら、櫻井が帽子を押さえた。
嶋:「そんな豆鉄砲ではきかんでござるよ。」

芝村:「アーカムの方から報告があったやつだな。どうあっても、俺達をタイに
行かせたくないらしい。」
 残弾を確認する芝村。目を細め、記憶は、飛ぶ。


-回想-

久富:「今回は辛いのでいこうよ。」
芝村:「うなぎはどこに行ったんですか。うなぎは。」
久富:「俺知らんとぉ。」

 無意味に口をあけてそう言う久富。

最低、こいつ最低と芝村は思った。

 実は芝村。甘いのも駄目だが辛いのも駄目なのである。
ただ、普段弱点なんぞ俺にはないと公言している関係上、人に言えないのであった。

久富:「あー、もう俺、エスニカンじゃないとBGの設定出来んとぉー!」

 お前趣味に仕事の話持ち込むかよ。と芝村は思ったが、表面は何も言わなかった。
良く自分が使う言い回しだったのである。

嶋:「エスニック、いいでござるねぇ。辛くて。」
 それが駄目なんだよチクショウ。
櫻井:「そうねぇ。…どうでもいいけど芝村くん、無口ね。」
芝村:「いや、別に。」
久富:「目が泳いでいるばい。」


2.
 芝村はふっ、と笑うと、銃に祈った。

銃を両手で支えながら走り、2階から飛ぶ芝村。

 タクシーの屋根をつぶすようにして着地する。

田川:「ケケケ、なんですかそれは!」
芝村:「アーマーマッスルスーツじゃ!」
月野:「クス。脂肪ともいいますね。」

 斜め下を見ながら、前を通りすぎていく月野。

芝村と田川は、泣きながら上を見た。泣きながらうなずく櫻井。
 いつの世も男の夢を壊すのは女性の現実的な声なのである。 

須田:「まくるぞ! こい!」
 全員が肩を叩いた。
須田:「おい、なんだよそれ。」
嶋:「もう、終わったんでござるよ。」


3.
 芝村:「俺が、店を決めます。」
いつになく拳を握って、芝村は言った。

芝村母:「いいか、ユリ。災厄からは逃げられない。災厄は、食らえ。そして、己の
ものにしろ。」

芝村:「今がその時だよ、母さん。ベトナム料理でいいですか。」
須田:「うむ、良く分からんがエスニック。」
久富:「ええとぉ。」

 芝村は、壮絶な笑いを浮かべた。 ベトナムはエスニックに近いが、同時に
中華にも近い。 違うと言えばしょっつるのような漁醤を多用するところである。
 これならなんとかなるだろう。芝村は思った。

熊本ぐるめマップと言う本をひろげ、探索する。

エスニック。ベトナム。あった。
 無国籍料理・ティンガティンガ ケニア料理からベトナム料理までなんでもそろっ
てると書いてあるが、もうこの時点でかなりあやしい。ケニア料理からベトナム料理
という時点でもうすごく狭い範囲のような気がしたのである。
 芝村は、汗を拭きながら頁をめくる。終わり。

芝村は、顔をひきつらせて前の頁にもどった。全4ページ。それが熊本のエスニック
の全てであった。



芝村: 「るるるーるーるーるーるー」(ダグラムのエンディングテーマ)
どうでもいいが最近キャラがこわれっぱなしである。

 芝村はうなりながら考えた。まだだ、まだ終わってない。
あの近辺には他にどんな美食がある。サガットの故郷はどこだ。

芝村: 「あった!」

 よく考えればタイがあるじゃん。

芝村:「タイ料理にしましょう。写真もあるし。」
久富:「いいよー。」
須田:「うむ、良く分からんがエスニック。」
嶋:「ラジャー!」

かくてエスニカン達は、タイへ旅立つ。


クェンマイ事件(中編)
記事番号:37
タイトル:美食倶楽部会報#05 -クェンマイ事件(中編)-
投稿者 :美食倶楽部・幹部
投稿日時:1998/06/30(火) 21:27:52

3.店の名はクェンマイ
クェンマイと書いて蘭と読む。県庁舎に近いそこは、水前寺と言う熊本でも屈指の水源である。

 県庁通りでタクシーを降り、前衛を須田、嶋、久富で索敵させつつ、後衛の5人がゆっくりとその後を追った。

櫻井:「どこにあると?」
芝村:「犬どもが探しますよ。」

須田、嶋、久富がこまわり君のポーズでビルの2階を指した。
 夕闇に浮かぶその姿は、口だけが街灯に照らされて、かなり病的で気持ち悪かった。

芝村:「蘭って書いてありますよ。」
月野:「クス、クェンマイって書いてありますよ。」
芝村:「ほんとだ。」

 長い階段をあがって2階へ。篭城戦したら粘れそうだなと考える。
ドアをあけてみると、アキラのサントラにあるような音楽が流れてきた。うーん、タイ。
香辛料(主に唐辛子)の臭いが立ち込めていて、恐怖を感じさせる。
 やばい、こりゃやばい。見ると田川もやばそうな顔をしている。ニヤッ、俺だけではなかったか。

 おっとりとしてはいるが、笑顔が素敵なウエイトレスさんに、ちょっと待っててくだ
さいねと言われる。
 須田と満面の笑顔をお返しした。

 突然、須田が嫌そうな顔で後ろを振り向いた。つられて後ろを見る。
爪先立ちになって鼻を動かしている嶋の姿があった。
嶋:「におわんと。」

須田:「馬鹿っぽいよ嶋くん。」
芝村:「やめてくださいよ、仲間と思われるじゃないですか。」
月野:「クス、もう思われているとおもいますけど。」
芝村:「最近俺に厳しくない?」
月野:「いえいえ、そんなことありませんよ。」

 田川は口を変な形にして上を見ている。どうも本格的に嫌そうだった。

少し待たされて、通される。
 赤っぽく薄暗い証明に照らされた、厨房と部屋をつなぐ廊下のトマソンゾーンと
思われる場所がそこだった。やはり八人が一度に会すとなると、こうなるのだろうか。
 廊下を背にして座る。

櫻井:「宝箱や、嶋くん、宝箱や!」
嶋:「木製ですねぇ。」
月野:「長持ですよ。それ。」
芝村:「西洋ではチェストとも言うな。…あけなさんな。」
櫻井:「何かはいってる!」
月野:「やめんか。」

ウエイトレスが通っていった。一生懸命蓋をしめようとする櫻井と嶋。ああナサケナイ。
 チェストは大戦直後の物のようで、経時劣化で上面が一部割れていたが、その後で
ニスで磨かれたようで、割と見てくれはよかった。戦前から戦後の早い時期に西
洋からの需要で流行ったアラベスクに近い模様が彫ってある。
 もっと良く手入れしていると木目が金色に輝くんだがと思う。

 壁には、タイのお土産屋で良く見るような木製のレリーフがあった。こっちは
ずいぶん最近のもののようだ。10年くらいか。象と象使いが木を運ぶ姿を描いている。
 なつかしい、何もかもが懐かしい。

何かあったんですかとは、言われなかった。みんなメニューを躍起になって調べている。
 だから私は、嫌そうな顔をしている田川にウインクすると、自分もメニューに目を通した。

4.料理が来るまで
 メニューには張り紙がしてあった。
一緒に入れてある花やニンジンは、焼きミョウバンにつけてあるので食べないで下さいとある。

誰かがミョウバンって何と聞くので酒の欄を見ながら答える。
芝村:「ああ、昔は虫なんかの標本を保存するのにつかってたなぁ。保存剤みたいなもんだ。」
中西:「芝村さん。これ、どうですか。」
芝村:「メコンっていうウイスキーでしょ。いいですね、行きましょうか。」
櫻井:「俺、このチャーンビールにしてみようかなぁ。」
 その他、田川、久富がマンゴーシェイクを頼み、残りがウーロンティーを頼んだ。
 料理の方はみんなでコース料理のAを頼むことにした。4人前1万2千円。

タイのメニューは覚えにくそうなので今度は手帳を持ってきた、メニューを書いていく。
 食器が置かれ始めた。

嶋が、派手にスプーンを皿に当てて大きな音を立てた。
 ウエイトレスが営業スマイルで通っていく。

須田:「今日はテンションたかいね。」
嶋:「あちきはいつもでゴザルのマザルでごんすでぴーす。」
 ヤバイ薬でもやってるんじゃないかという発言だった。
櫻井は宝箱をあけて頭を突っ込んでる。

 何を思ったか中西が立ち上がってデジカメで写真をとりはじめた。嫌な顔で上を
見たままの田川。斜め下を見たまま他人のふりをしている月野。
静かに手帳にメニューを写していく私を含めて最低の客に見えるのは容易に想像
できた。 しかもエスニックである。

5.実戦
 飲み物がきて、乾杯をして十分以上にまったぞと思ったら、料理が運ばれてきた。
一品づつ来るらしい。

 最初に来たのはエビのすり身揚げである。トッド・マンクンと言うらしい。
スプーンとフォーク以外にも、箸が渡されたのでほとんどのみんなは、箸を使い始めた。
 大きな皿に4つのせられたそれをとり分けながら、唐辛子の破片が浮いたタレを
つけて食べる。目をつぶった。
 味は、悪くない。いや、おいしかったと言うべきか。いかにも日本風で、辛いことは
辛かったが、うまい辛さだった。ピリリとしている。

突然立ち上がって激写を始める中西。笑顔の素敵なウエイトレスが本気で笑った。

 続いて来たのはガイホーバイトーイなる鶏肉の包み揚げである。
葉にくるまれた一口サイズの肉をとりだし、ほおばる。 脂分が落ちて、これも美
味だった。辛くない。味付けは醤油に似ている。

 ウイスキー・メコンの方はどうかというと、こちらは失敗だった。
酒単体としては端麗辛口(すっきりとしていて辛口)で、まず合格ラインであったが、
他の料理が辛くて調和が全然取れていなかった。 一方チャーンビールはまあま
あいけるようである。

6.不思議な味のサラダ
 二品を食べたすぐ後に来たのは、春雨のスパイシーサラダ(ヤムウンセン)だった。
取り分けつつ食べ始める。

久富:「いやあ、いつも一番で悪いねぇ。あ、おかわりとってよか?」
 お前健康担当だろうが、また病院行きだぞ、いやぜひ行くべきだと思う。
田川はちょっと食べた後、顔を背けた。マンゴーシェイクを飲んでいる。

 マンゴーシェイクは、すごく粘度が高そうだった。グラスを傾けてもストローが
傾かないくらい。吸ってのむのも大変そうで、その上無茶苦茶甘いとのことだった。
 とは言えウイスキー・メコンで辛い上に辛い攻撃を受けていた私としては、それ
がとても魅力的にうつる。

 肝心のサラダは、不思議な味だった。また激写のために立ち上がった中西を尻
目に、もう一度味わう。肉が少し入っているかな。青い草とレタス、春雨が、すっ
ぱい上に唐辛子ミックスで辛いドレッシングの中を泳いでいると感じだった。やっ
ぱり不思議な味だった。まずくはないが。

 禿げ鷹のように、櫻井と嶋、須田がサラダに飛びついた。
奇麗に飾りつけられたニンジンをかじり始める

中西:「うーん、あまりおいしくありませんね。変な味するし。パサパサするし。」
 ちょうど次の料理を運んできたウエイトレスが目をむいた。

ウエイトレス:「食べないで下さいって書いてあったじゃないですか。」
中西:「え?」
 動揺した中西は、食いかけのニンジンをウエイトレスに渡した。
下を見るウエイトレス。



ウエイトレス:「…歯形がついてるのでいいです。あげます。」
 爆笑。嶋が歯をむいて笑った。どうも奴は本当にヤバイ薬をやっているようだ。
月野:「クス、メニューの表紙に書いてあるじゃないですか。」
 気付いたなら言えよと思う。仕方が無いのでフォローすることにした。

芝村:「ま、ミョウバン食っても死にはしませんよ、はははは。昆虫標本みたいだけど。」
中西:「そうですか。じゃあ。」
 中西はそのまま全部食べた。なにがじゃあだったのかは、一週間すぎた今もよく分かってない。


クェンマイ事件(後編)
記事番号:38
タイトル:美食倶楽部会報#05 -クェンマイ事件(後編)-
投稿者 :美食倶楽部・幹部
投稿日時:1998/06/30(火) 21:31:42

7.トムヤンクン攻防戦
 トムヤンクン、名前を聞いたことはよくあるが、どんなメニューかは良く知らない
人が多い。私もそうだった。
 激写をはじめる中西。ミョウバンパワー全開だ。

 トムヤンクンに目をやると。それはスープだった。
しゃぶしゃぶやるような金属の容器に。ココナッツミルク+見るからに赤い唐辛子の
スープに、大きな殻つきエビが真っ二つにぶったぎって入れてある。

 口に入れてみると、辛い、甘い、レモングラス(レモン草)ですっぱいと、これがまた
微妙な味だった。 これもまた、まずくはない。 癖になりそうな中毒性がある。でも僕は辛いの嫌いなの。
 マッシュルームが入っている。ふむ。エビは、まあまあか。メインはスープであろう。
辛い。櫻井がお冷やを頼んでいるので自分も頼む。と思ったらみんな頼んだ。奇
麗なグラスに注いだ水が運ばれてくる。田川が口を押さえている。

月野:「奇麗だなぁ。」
 たまにはつっこみ以外のことも言うのね。
瞬く間に嶋・須田・激写王・櫻井は瞬く間にスープを飲み干し、エビの殻で塔を
作っていた。ウケケケケと笑う櫻井と須田。どうでもいいがマジでやばい系の人である。

 櫻井が、こっちを見て眼鏡をあげた。

櫻井:「そっちにスープのこってますね。」
久富:「やるよ。そんなに欲しいなら。」
櫻井:「今日はたくさんトムヤンクンな気分なんですよ。」

 なんだそりゃ、と思う間に、笑顔の素敵なウエイトレスが、飲み物の追加オーダーを取りに来た。
 水ではこの辛さの癒すにはどうにもならんかったから、うまい商売をするな、この大黒屋と思う。
芝村:「マンゴーシェイク。」
中西:「ぼ、僕も。」
嶋:「あちきも。」
 ウエイトレスが笑った。あちきと思わず出てしまった一言がヒットしたようだった。
しもぶくれの顔の上に乗っている良く動くまゆげを八の字にして微笑む嶋。

嶋:「いやぁ、かわいいなぁ、あのウエイトレスさん。」
 純粋に笑われているだけだと思うぞ。俺は。まあいいけど。どうでもいいが一人
称がばらばらなのは、その時の気分が老人だったり少年だったりころころ変って
いるからである。
 一応物書きのはしくれなので誤解されぬよう。


8.主菜
 主菜はずいぶん待たされた。なぜか今日は、あまり会話が無かったように思う。
パフォーマンスはいつもの倍はあったような気がするが。

 待ち時間の間の話。次回の部活からは、一人づつ自慢の店を紹介すると言う形をとることにする。

 それでも会話がなくなってまいったなと思っていると、ライスと、料理が運ばれてきた。
ライスの方はインディカ米(長粒種)で、型に入れたのか、二つの山に固められて
出てきた。4人前なのに山は二つ。二つに分けろということかと思った瞬間、嶋と
櫻井が目を輝かせた。激写のために立ち上がる中西。

嶋&櫻井:「ジョリーと僕とで半分こ♪」(以下連呼)
 これには笑った。年がばれるからやめれ。

 運ばれてきた料理は二種類。
ナスビとオクラのグリーンカリー(ゲェーン キョワーン)と、牛肉の激辛ホーリーバジル
炒め(ヌァパット バイカバオ)である。

牛肉の激辛ホーリーバジル炒めの方は、名前に反してあまり辛くはなかった。
味付けのほうはすっぱい辛い系で、上海ハウス事件で食べたホイコーローに
似ている。こいつは、まあまあな味である。

 ナスビとオクラのグリーンカリーの方も、目をつぶって食べたのだが、思いに反し
て全然辛くなかった。ココナッツミルクのせいかクリーミーで、ぱさぱさしている感の
あるインディカ米に良く合う。野菜のうまみが十分に出ていて、こちらはうまかった。
 もっとも、櫻井の方は米が日本人の俺にはあわんとわめいていたし、田川はほ
とんど食べずに牛肉のホーリーバジル炒めだけをライスと食べていたから、人に
よって評価は異なるかもしれない。

 なんだかんだいいながら完全に食べ終わる頃には、結構食べた気分になっていた。
須田は追加オーダーを頼もうとするも、時間がかかるよといわれてあきらめる。


 最後にデザートを選ぶ段になった。
タピオカのココナッツミルク煮と、ココナッツのアイスクリームのどちらかを選ぶ。
ちょうど半数づつに別れて食す。タピオカのココナッツミルク煮が、ぬるいと言って
食べる久富。タピオカを知らないそうだったが、トコロテンの小さい粒みたいなもん
である。
 目のないカエルの卵と言った風体だが、味は、トコロテン(漢字で書くと心太)と
言った感じ。このへんうるさい月野の採点では失格のようであった。
 アイスクリームの方はあまり甘くないと思ったが、食えないわけでもない。


9.戦い終わって日が暮れて
 戦い終わって日が暮れた。私は、そんなに辛くないのを神々に(見たことも食べ
たこもないが)感謝し、ひとしきり良い気分になった。

 ここで採点となる。食事を開始してから2時間程度はかかったろうか。結構な時間だった。

 櫻井(変わり種担当):「3.5」 比較のしようがないね。この味は。
 芝村(酒担当):「3.5」    独自性が強いのでなんともなぁ。まずくないけど。
 中西(激写担当):「3.5」   いいんじゃないでしょうか。
 月野(細部担当) :「3.75」 結構悪くないと思いますが。
 嶋(大食い担当):「3.5」   ウエイトレス込みなら4.5。
 須田(偏食担当):「3.75」  ↑うむ。
 久富(健康担当):「3.75」  いやぁ、食ったっす。
 田川(偏食担当):「1」     僕が食えるのぜんぜんありませんでした。

 田川は好き嫌いが予想以上に多いのでたこ焼担当の地位を剥奪し、偏食担当
大臣に任命することとなった。おめでとう。偏食大魔王。


 タクシーに乗りながら、櫻井、嶋と芝村は首をひねった。まずくはない。敗北感もない。
でも、すごくうまかったとも言えぬ。さりとて、不思議な経験はあじわえた。
ウエイトレスもぐーらしい。



…なれればいいのかも知れないな。 私はそう思って、曇りがちの夜空を見上げた。

次は、偏食大魔王が推薦する店が舞台となる…

-DATA-
 クエンマイ(蘭)
 熊本市 水前寺 県庁近く
 詳細不明
 収容人数 40人くらい。

評価:☆☆☆ミ


以上                        アルファ・システム美食倶楽部

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