832 :初代1◆zhFdGsjV7M:2005/07/24(日) 19:44:46 ID:aHtpW/pA
砂糖は、人類にとって至高の一品であることは疑うまでもない。
その甘さは、万人を虜にして、まるで悪魔のごとく、そして天使のごとく
料理の「さしすせそ」の一番最初に謳われるほどでもある。
野生の『砂糖黍』を見つけることは特定の地域では、それほど難しいことではない。
ここ、未来技術村周辺でもそうだ。
生命力が強く、雨と陽射しさえあれば痩せた土壌にも元気に育つ。
肥えた黒土よりも、荒い砂地のような土壌を好む性質もある。
そんなこんなで、野生のソレをある程度増やしてみたナナッシ君は
砂糖つくりに挑戦をしてみたのだ。
オリーブ油と同じ要領で石臼ですりつぶしたあと、圧縮機にかける。
出てきた汁を土器に入れて煮詰める
そうして出来上がったものは、黒くボロボロと崩れる、やわらかい塊だ。
「これが、砂糖だか?」
圧倒的な甘みと、わずかな酸味、独特の風味と、原始人たちが知らない味が
いま、こうして加わったのだ。
でも、現代人が言う「砂糖」とは、何か違う様子。
アドバイスしだいでは、より純粋な甘みを取り出せるのでは?
最終更新:2005年07月27日 17:11