115 :1:05/01/30 16:24:50 ID:UavhY/4L
広さ5メートルほど、30~40センチぐらいの深さの穴に。
十分に乾燥させた土器を並べる。
模様も、取っ手も無い、ただの鉢状の土器が20個程度。
並べたばしょに、枯葉を敷き詰める。
その上に小枝を乗せ
土器を避けるように太い木を置く。
土台が出来上がったら、その上にさらに沢山の葉を乗せ穴を埋める
その上にはあまり大きくない枝を大量に載せる。
穴の四方から松明が差し込まれると、ぶすぶすと煙が上がる。
夕暮れには赤々と燃え始め、明け方には灰の詰まった穴があった。
さらに次の日の夕暮れに灰を掻き分けると中から、半焼けの土器が出てくる。
割れたものも多く、完全な形でのこっているのは9つ。
窯の技術を持っていない彼らでは、この程度が精一杯であった。
それでも、水や食料を保管するための器は重要である。
この素焼きの器では、水を運搬することはできても、保管することは出来ない。
ゆっくりと、全体から漏れ出すからだ。
何かが足りなり。何がたりない。
薪の量か?乾燥の時間だろうか?粘土となる土の質だろうか?
それとも別なことだろうか?
まぁ、十分ではないが”使える”土器は出来た。
改良はいつでもできる。
次は成功させよう。
最終更新:2005年05月09日 23:22