歴史

737 :ウズメ@原始人:2005/10/20(木) 10:51:02ID:T1tG+Nt3
ウズメはまた子供達を集めて何かやろうとしています

「え~と、これからみんなにアルファベット文字っちゅうのをおしえますだ」
「それおいしいの?」「それつおい?」「おもしろい?」
「いやいや、遊びじゃなくってな、どこかに言葉を書いて留めておけるちうまっこと不思議な物だ」
「おーーー・・・」

いまいちピンときていないようだが説明を続ける
「粘土とかにな、こうやって線を書いていくだよ」
「この一つ一つが、あたい達が『あ~』とか『う~』とか喋った音をあらわしていて・・・」
「たとえば、あたいの名前はこう書くだ」
地面に線を引きながら「Ootekunanasinouzumehime」
「なげーよ」
「おぼえきれねーよ」
「じゃあこうだ」「Uzume」
「おめーの名前は・・・こう」
名前を書いてもらった子供の顔がぱっとかがやいた
「これがおらの名前かー。わーいわーい」
回りで見ていた子供達も
「あたしの名前も書いてー!」
「おれのもー!!」
一斉に食いついてきた

(´-`).。oO(よしよし、ここでたたみかけるように)
「なんと、名前が書けるだけじゃ有りません
あたい達が喋った言葉をいちいち覚えておかなくても
たとえば、かあちゃんに聞いた言葉とかもそのまま書いておくことが出来まーす」
ここで子供達の動きがぴたっと止まった
(´-`).。oO(・・・あ・・・あれ?)


738 :ウズメ@原始人:2005/10/20(木) 10:51:32ID:T1tG+Nt3 
そして一瞬間があり一斉にどよめいた
「つまり、かあちゃんのお小言をかいておけば、いつでも怒られる事が出来ると・・・うれしくねーーーー!!」
「お、おそろしー!」(((((((゜Д゜;))))))ガクガクブルブル
「うわーん。」・゜゜・(>_<;)・゜゜・。
泣き出した子供もいる
「ま・・・まあまて、そんなもん書いとかなくてもいいだろ」
いちはやくその場を収めたのはウズメではなく少し年長の女の子だった
さすが女の子はいつの時代でもしっかりしているようだ
「誰か友達のうちに遊びに行った時に、そいつが居なかった時なんか、自分が来た事を書いておけば
その友達が帰ってきたときにそれ見て、自分が来た事がわかるんじゃねーかな?」
「たからものの隠し場所をかいておいて友達だけに見せるとか!」
「おいしーものの有る場所をみんなに知らせるとか!」
「それはウズメのうちだ」「それみんなしってる」
「こら!どうりでここ最近くいもんが無くなると思ったら!」

ウズメは感心してしまった
「なるほど!しっかし、おめーたちあったまえーなー!」
「そんな使い方思いつきもしなかっただ」
ウズメもネ申さんから文字を教わってはいたものの
使い方についてはいまいちピンときていなかったのであった(笑

有史以来~という言葉があります。
有史とは文字による記録がある歴史ということ
つまり、人間の歴史とは文字の歴史でもあるわけです。それ以前は遺物からの推測しか出来ません
これは文字のはじまりと学校とはまだ呼べなが、それらしきもののはじまりでありました

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最終更新:2005年10月20日 21:06