歴史

143 :ウズメ@原始人:2005/11/07(月) 12:03:51 ID:Vqt9S4md
ある日の朝の事・・・

「もうちょっと沢山、魚やイカなんかを取る方法はねぇもんだかなー・・・」
最近は子供達がうずめの家から食料を持ち出すのが公然となってしまって
いつも食料が不足しているのだ
村に泥棒と言う概念は入ってきていたが、ウズメは食べ物を持ち出す子供を咎めようとはしていない
しかし、その日はちょっと悪戯をして思いついてしまった

たったいま干物を持ち出そうとしている子供達にウズメは言った
「み・・・みんな、ちょっとまってくれ、あんまり気軽に持ってかれると、あたいの食べる物が
何にも無くなってるだよ・・・」
「あたい、お腹がすいてもう・・・うごけねーだ・・・」
ぱたりと倒れて見せた(芝居です)
それを見た子供達は
「わっ!どうしたんだ、姫さんしっかりしろ!」
「ねーちゃん死ぬなー!」
「うわーん。・゚・(ノД`)・゚・。」
子供達は一目散に逃げていった。小さな子はその場でなきじゃくっている
ウズメ:(´-`).。oO(ふふふ、ちょっとおどろかせすぎたかな?・・・ではここで・・・)
がばっと起きて「じゃーん、うそでしたーーあははは、だまされた?」
子供はきょとんとしている
「ごめんな~、一緒に食べよ」

食事をしていると、大人達がどやどやと押しかけてきた
「大丈夫か!おめー腹へってたおれたって?!」
「ごめんなさいねー、いつもうちの悪ガキが迷惑かけて」
「これ、少ないけど食べてくれろ!畑で取れた米だ」
「おれは栗と肉もってきたぞ」

「あわあわあわ・・・ご・・・ごめんなさいですだー」
ウズメは謝って、かくかくしかじかと事を説明した
母親達は怒らなかった


144 :ウズメ@原始人:2005/11/07(月) 12:04:54 ID:Vqt9S4md
「な~んだ、びっくらしちまったよ~、まったく、あははは」
「これからもうちのチビ達が迷惑かけるかもしんねーけど、よろしくな~」
「これ、せっかくもってきちまったんだから、食べてくれろ」
「困った事があったら、何でも言ってくれたらいいんだよ」
ウズメはちょっとほろりとした
親の後ろで小さくなっている子供達が居る
こっぴどくしかられたらしい
ウズメは手招きして、みんなの頭をなぜて抱きしめた
(´-`).。oO(逃げたと思ってたけど、怒られるのを承知で大人達に知らせに行ってくれたんだねありがとー、みんな大好きだよ)

母親達から提案があった
「こいつ、家のこのでかいの、泳げるみてーだから、使ってやってくれ」
「じゃあ、うちのはこいつとこいつ、手伝わせてやって」
「じゃ、おいら泳げるからおいらも手伝うよ」
「あたしもー」
少し年長の子供~青年の男女数人が集った
「あんたの作る干物おいしーからさ、もっと沢山作ってみんなが食べられるようにしておくれな」

ここに、ウズメと愉快な仲間達-魚をもっと食べ隊(仮名)が結成されたのであった。

さて、魚をもっと食べ隊ですが、海にやってきました
「おまえたちにはこれからもっと専門的な泳ぎと、魚の取り方、船の操り方なんかを特訓するだよ」
「泳ぎがまだ上手くない子は、浜で貝拾いをするだ」
「・・・とは言っても、船はあたいの双胴船しかないし、どうしたもんかなー・・・」
思案していると、遠くへ貝を拾いに行っていた子供が戻ってきた
何かを見つけたらしい
そこへ行ってみると、浜へ巨大な丸太が打ち上げられていた
なんだか見覚えがある
両端には何本かの縄が縛り付けられており、杭が繋がっている

これはもしかして・・・

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最終更新:2005年11月10日 15:14