歴史

142 :初代1 ◆zhFdGsjV7M:2005/11/07(月) 00:14:18 ID:+E1Re2AB
この時代の狩りは、けして安産なものではない。
文字通りに命を賭けた戦いだ。
それが、草食動物相手だったとしても・・・

投槍、投石、弓矢、落とし穴、伏兵
威嚇、陽動、囮

計略を尽くしたとしても、100%の安全を手に入れることは
難しい。なにせ、お互いに命がかかっているのだ。
食わなきゃ死ぬし、食われれば死ぬ。
食われないために、相手を殺すことだって当たり前だ。
どこぞの神話ではあるまいし、命を差し出してくれるはずもなし
外敵に、手加減をしてくれるはずもなし
必死の戦いとはこんなことを言うのかもしれない。

逃走中の牛に跳ね飛ばされても、文句は言えない
いや、自分勝手な文句だけなら、いくらでも出るだろう
でも、あとし暫らくのあいだだけだ。
腹にあいた穴
足から飛び出した骨
いずれも、今の原始人だちでは助けることができない。
なにせ、簡単な止血の方法すら知らないのだ。
たとえ、内臓が傷ついていなかったしても
太目の静脈が数本切れただけで、死に至る。

その若者は、村へ帰ることなく事切れた。
いまできた、この先必ず必要になる知識ってあるんじゃないかな?
そして、それを知っていることは、私達にも有益なことかもしれない。

歴史
最終更新:2005年11月07日 20:13