歴史

529 :ウズメ@中の人:05/02/25 14:39:19 ID:5qrcXcl0
子供達に向かってウズメは昔話をはじめました
むかしむかぁ~し
あたいの爺様婆様のそのまた爺様婆様のもっともっと昔の話
ある日人間の住むあたいらの島にネ申さんがやってきてな
バナナと石を差し出してこれをおまえ達にやろうって言っただ
人間達は喜んでネ申さんからの贈り物を受け取ったども・・・
バナナは美味しいもんなーバナナだけ食っちまって
石っころはこんなのいらねーって棄てっちまったそうだ

実はネ申さんのくれたこの贈りもんの意味は
バナナは華やかな繁栄を石っころは不死の命を表していたそうだ
不死の命を棄ててしまった人間はいつかは死ぬ定めになってしまったというわけだ

子供「なんで石を棄てちゃったんだろ、そうすれば友達も死なずに済んだのに;;」

だなー・・・ネ申さんも意地悪だよなぁ石っころなんて貰ったって
普通棄てちまうだよなぁ
ウズメはほっぺたをぷうっとふくらましてちょっと怒ったような顔をしてみせた
子供達はちょっと笑った


530 :ウズメ@中の人:05/02/25 14:40:02 ID:5qrcXcl0
そうだ!あれからネ申さんの話を聞いて色々工夫して凧をなおしてみただよ
丘の上には丁度良さそうな風田吹いています
ウズメ「いいだぞー手を離すだー」
凧は青空に吸い込まれるように上ってゆきました
子供達「おおーすげーーーー!」
ウズメ「すっげぇええええ!」「ぎゃああぁあぁあああ!!」
子供達「ヒメさん取り乱しすぎ!」「まあもちつけ!」
子供達に笑顔が戻りました

たましいはどこへ行くだかなぁひょとしたらお空の上かもしんねーなぁ・・・
でも心配はいらねぇよきっとネ申さんと一緒に平和に暮らしてっからよ
あたいらもいつかはあっちへ行くだ
そしたらまた会えるだ
おめ達はそれまでにたっくさんいろんなことを聞いたり珍しい物を見たり
土産話をたっくさんたっくさん持って行こうなぁ

歴史
最終更新:2005年05月10日 00:01