歴史

321 :初代1:2005/04/30(土) 03:03:03 ID:EssPsIIw
川に橋がかかった。
長さ22キュービットほど、太さは約1.5キュービットほどの丸太を使った橋だ。
村の男衆10人がかりでここまで運び、川の端に杭を打って固定したものだ。
これほど大きな丸太となると、洞窟には収まらなく、防腐処理がおざなりに
なっているのは少々いただけないが、急ごしらえのものとしては、それなりだ。

河の向こう側には、ナナッシの目的である珪藻土のほかに
村周辺の草原では、数が少なくなってきた大型の哺乳類が数多くいる。
動物達もただ人間に狩られるのではなく、狩られにくい場所へ移動しているようだ。
こうして、数日間。この橋は大いに利用されることになったのだが・・・・・



ざぁざぁと雨が降る。
ここ3日ばかり短くやんでは長く降るといった状態を繰り返している。
雨量が多ければ、川の水が増す。
橋をかけた川だが、川幅が橋をかけたときの3倍程度になっている。
茶色く濁った水がドウドウと音をたってて流れており、
村まで引いた水路の一部を壊す被害も出した。
雨が上がり、2日が過ぎると、川の水もだいたい引いたが、橋はまだ川の中だ。
5日がたち、普段の川幅まで戻ったころには、橋は杭ごと流されていたことだかが確認できた。

長雨は1年に数度ある。そのたびに橋を流されたのでは手間がかかってしょうがないというものだ。
珪藻土も大きな獲物も川の向こう側。橋は欲しいが、流されるのでは労力に見合わない。
水かさが増えても良いとなると、その幅は約60キュービット
もう少し、知恵を絞る必要があるかもしれない。

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最終更新:2005年05月11日 22:39