283 :初代1:2005/04/12(火) 23:40:40 ID:SIZv7Gxq
果樹園というか、果物の種を無作為に植えたいったいで
なんとか元気に育っている種類のものがある。
ひとつは葡萄。もうひとつはオリーブだ。
どうやら、この2つは気候と土地柄がよかったらしい。
今回は、その中から特にオリーブについてを紹介しよう。
現在、村ではオリーブが良く食べられている。
茹でたもの、干して塩漬けにしたもの、米や麦の穀物といっしょに炊き込まれたものだ。
独特の風味が村の人たちに好評のようでもある。
このオリーブからはかなりの量の植物油が取れることは、現代人の我々は良く知っている
しかし、この村でこのことを知っているのは、数少ない。
麻でできた袋にオリーブを詰め、袋ごと丸太で叩く
袋が湿ってきたら、2つに折った袋の真中に棒を通して棒をねじりオリーブの汁を搾り出す。
汁を土器に溜め、1昼夜おくと上にうっすらと油層ができている。これを掬い取る。
絞った、オリーブは水に浸し、さらに絞る。
3度ほど繰り返し、油が出なくなったものは捨てる。
こうして、オリーブ油が出来上がる。
ただ、このオリーブ油。生産効率はかなり悪く、オリーブの重さを100とするなら、3~5ぐらいしか採れない。
何が悪いのかは、原始人たちにはわかっていない。
このオリーブ油だが、独特の風味で食用として使えるほか、皮をなめすときや、化粧品、医薬品等など
多種他用途に引っ張りだこだが・・・・・
「ふふふふふ、ナナッシくんとウズメさんには感謝してますよ」
っと、何故かモラーラが独占していたりする。
このオリーブ油を背景に、村でのモラーラの権力はいっそう拡大を見せることになるのだが
それは別のお話。
最終更新:2005年05月11日 21:00