21 :サイの最後@1:05/01/22 01:12:39 ID:P2JcQseR
それは、昼間のことだ。
俺はいつものように、うまい餌を食いにいった。
いつものところに、それはある。
後ろ足だけ出歩くサルたち住処にだ。
やつらは、それを食べるために巣に持ち帰るみたいだが
俺はそいつをやつらからいただいちまう。
やつらはギャーギャーとうるさいだけで、俺の鎧の前には
やつらの、爪も牙も役には立たない。
俺を止めることは不可能さ。
いつものところにそれはあった。
甘い果実だ。
木の上にあるそれは普段は食べることができない。
しかし、ここにはある。
だから、俺はそれをいただく。
気分よく食べようとしたときに、奴らは後ろにたっていた。
いらついたので、何匹かを頭突いてやった。
これで、奴らはいつものように逃げるはずだった。
だが、ちがった。
奴らは前足にある”何か”を俺に向かって振り下ろした。
痛かった。こんなに痛い思いをしたのは初めてだった。
”何か”は俺の鎧に突き刺さっているじゃないか。
このサルども脆弱な爪しか持っていなかったはずだ
豹だって俺の体に爪を立てるのは苦労するはずだ。
なのに、次々と振り下ろされる”何か”は俺の鎧を安々と貫く
俺の命が尽きる前に理解できたのは、”何か”が石でできていることだけだった。
22 :原始人@1:05/01/22 01:28:31 ID:P2JcQseR
やったぞ!
サイを倒したぞ!
これで、食い物を奪われたり、びくびくしたりしなくてすむだな。
そうそう、オレは気がついただが、この道具を使えば
木を切り倒したりできるかも知れねぇだよ。
練習のときに、木がぼろぼろになってただからねぇ。
それに、この道具があれば、時々襲ってくる猛獣も怖くねぇだよ。
ありがとうだよ。>gZiMyJ0F
この道具にはやく名前をつけてほしいだね。
引き続きで、悪いんだが、次のお願いも聞いてくれないだか?
俺たちは、森で果物を取って食ってるだよ。
たまに、虫なんかも取って食べるだよ。
子供や女、老人には森は危険なんで、村で待ってもらってるだ。
俺たちは、森でたくさん食べて帰るだが、村にいる人たちには
あまりたくさん食べさせてやれねぇ。
だって、俺たちの手は2つしかねえだ。
大きな木の実なら2つしかもてねぇ(器用なやつは3つ持つだがねぇ)
どうにかして、沢山持って帰る方法はねぇだか?
最終更新:2005年05月13日 20:57