名前:エリー・アウルム
年齢:20
種族:ビーストエルフ(馬)
性格:
 天真爛漫の体現のような明るさと人懐こさに溢れ、その心は神聖騎士としての誇りと覚悟で満たされている。種族分け隔てない優しさを持ち基本的には平和的に解決することを望むが、信仰を持たない者にはその限りではない。
 生まれのハンデをも撥ね飛ばすタフネスと、仮にも一部隊の隊長を務めた対人経験。エリーが単なる騎士ごっこの女の子に留まらない大きな理由だろう。
 また余談ではあるが流行に敏感で娯楽に精通する。成人してから飲み始めた酒にも強いので、酒場では意外にも戦場以上に輝いている様子が見られる。

外見:
 高貴な黄金の髪と瞳、幼げの残るレディの顔はいつだって笑顔を絶やすことはない。感情豊かな馬の耳尾を持ち、エルフの俗に言う“翼耳”も髪に隠れてはいる。
 戦闘時に纏う甲冑は騎馬兵の胸甲ではなく、頭を除いた全身を覆ういわゆる騎士鎧。騎乗用に腿のみプレートのないこれは馬から降り一騎討ちを行うためのものだ。私服は、年相応の流行ファッションを好む。

装備:
  • 鎧と盾、そして仕掛け武器を持つ。
 薄く華奢な鎧と盾は防御力を犠牲に見た目と機動性を重視した結果だ。それはあらゆる戦況に差し込むように配置するべく、できる限り速く馬を駆け素早く移動することを求められたため。身体能力と反射神経による回避を頼るのは、神の下に己を鎧う必要がないからとも言える。
 教会の意匠が施された防具はその聖なる身分を示す。十字の紋を背負った亜人をどう捉えるかは、肯定否定、人それぞれだろう。

  • 獣騎士の槍剣(剣形態)
 製造こそドワーフの技師によって行われたものであるが、アイデアと設計はエリー自らのものだ。この頑丈な片手持ちブロードソードは見かけに反し軽量で、普段は鞘を兼ね備えた盾に納刀しておく。

  • 獣騎士の槍剣(槍形態)
 ヒルトガードをレバーのように押し倒すことで機械仕掛けを動かし、剣身に縮み込まれた柄を展開する。馬上、中距離において制圧力を持つ槍形態は懐に潜られると不利だが、先手を取れば多種の近接武器を寄せ付けず、その長柄は敵を威圧して味方を鼓舞するだろう。

魔法:
 神に祈りその恩恵を享受する魔法。亜人の身でありながら信徒として神に仕えるアウルムの一族は、その才覚の並々ならぬという事実、即ち実力を以て自らの信仰を証明し続けた。
 エリーは加護防壁と浄化光を武装や身に纏わせることを得意とし、むしろ主にそれしか用いることはない。自分自身の治癒や手元を離れた遠距離攻撃の類は“使えない”のだ。これは神が設けた『騎士の縛り』だとエリーは個人的に捉えた。誇り高き騎士はあくまで自らの力のみを高め、隣人を癒せよとの啓示と受け取っているのだ。

信仰篤く、非常に短い詠唱でも魔法を完了する。その号令のような祈り、賛美の言葉は力強く、戦中には士気を高めた。

備考:

「王国親衛隊騎士、いまは闘技場選手もしてるんだ。私のことは気軽にエリーって呼んでね。それにしても………ここのご飯って、どうしてこんなに美味しいのー!?」
「私に偏見の目を向ける人は少なくないよ。でも私は諦めない。せっかく生まれてきたんだもん、楽しく生きなきゃ!」
「話はマスターから聞いてるよ! 身の上が複雑なのは私だけじゃないけど、天の光の下にはみんな平等だと信じてるんだ。それじゃあ今日も神に感謝して──全隊突撃!!!」

 獣の血を引くエルフの家系、アウルム家はその類稀な信仰を拠り所にかつてより教会の庇護下にあった。ある意味では神に救われ続けている者達であり、彼らは様々な方法で神に奉仕してきた。その結果が教会や国の利益となっていることから表立っては言及されないものの、亜人を、まして獣人をなどと、よく思わない者はいないわけではない。

 先の大戦において十字軍の援護に当たる急設亜人騎兵部隊、その隊長を務めた。
 年若い少女ではあったが、元々教会付き騎士としての鍛錬を課されていたエリーには少なからず才覚があった。騎兵として戦場を駆け巡り、その薄い鎧に包まれた幼き身を擲つ。戦後に部隊は多くが騎馬警官隊などへと異動したが、エリーは現在の亜人における環境を変えるためにより活動的な道を選んだ。つまり、退役兵となり冒険者として活動する道を。最終的に亜人の多いアプリビアへと落ち着いたのは、妥当と言うべきか、それとも神の示しと言うべきか。
 自らを受け入れてくれる公認ギルドが見つかるまでに、エリーは闘技場へも度々姿を現した。モンスターとの闘いや試合への助っ人として出演し、稼ぎは亜人の待遇改善に惜しみなく注ぎ込む。恵まれた環境に生まれたからこそ、自分に出来る範囲で、自分が正しいと思う道を突き進むのだ。

 戦闘経験は数年。武器の扱いや甲冑武術、それに騎士道と呼ばれる礼儀作法。一通り仕込まれているとは言え実戦ではまだまだ若造の域を出ないが、相棒たる得物での攻防と部隊指揮の手腕は先の大戦のお墨付き。戦術ゆえに仲間がいればいるほど実力も発揮しやすいだろうが、騎士として一騎討ちにも怯むことはない。
 だが異端や化け物の類を除き、基本的には不殺を念頭に置いて立ち回ることが多い。目眩しや組み伏せ、武器の低致死性部位を用いた攻撃など、それは暴力のままに相手を打ちのめす兵士ではなく少なくともエリーが志を持った騎士であると自負する限り、彼女が英雄に憧れる限り貫き通される覚悟だ。

募集:同部隊の元仲間、同じ教会の者など…

※付属ステータス(鯖主がプロフィールから独断と偏見で付けたもの。ロールプレイをする際の立ち回りに加味してください)
  • サンライト(太陽に微笑んで)/獣人でありながらエルフでもあり、人の神を信仰し、真においての平等を持って、”誰に対しても”微笑み照らす。(殆どのNPCからの評価が上がりやすい。)
  • ソードフォーム|スピアフォーム/機械仕掛けの槍剣は、問題を抱えつつも有効な武器であることを証明した。(槍形態の場合、リーチに関して有利な判定があるが、近距離では不利な判定がある。/剣形態では前述のどちらも無効となる。/一定以上の衝撃を受けた場合破損する可能性がある。)
  • エクリプス(日蝕)/時に敵の前に立ち塞がって、光り輝く血路を見出す。(味方への攻撃を肩代わりできる。)
  • 高速詠唱/神への信仰心が深い者の中には、一般の信仰者より素早く唱える事ができるものもいる。(神聖魔法の詠唱描写を一ターン減少させる。)
  • ライズ!(立ち上がって!)/身の上が複雑でも、偏見があっても、それでも私は諦めない!(適切な指示を出し、それに味方が従った場合、両者に有利判定を付与する。)
  • 偏見/獣人の耳、エルフの特徴はあまりにも目立ち、それはより一層と強くなる。(殆どのNPCからの好感度が非常に低い状態で始まる。)
最終更新:2022年07月10日 23:02