317 新たな心の傷を背負って リエル・リュシエール
放送で学園の仲間たちと追田の死を知ったリエルは多いに悲しむ。
彼らの犠牲を無駄にしないために対主催の助けになるべく隠れ家を後にして行動を開始する。
318 愛のむきだし ディスメラ・スイートジョージ・ラングセン
工場に向かうジョージたちだったが、その間に少しの休憩を挟むことにする。
これからマーダーの巣窟に向かうために心を折れさせないように、ディスメラはスマホの中にあるラップスとの思い出の写真を見て自分を勇気付けようとする。
それをブッチャーは密かに気づいていたが、ディスメラの悲しそうな顔が一瞬でも見えたのとスマホから電波が発信されていないので対主催に情報を流す裏切り行為はしていないのでジョージに報告する義務はないと思い、見なかったことにした。
319 某大統領「欝展開に我慢ならなかったので衝突なう」 回縞ロックス桜井カリン時軸未色、水本拓哉、司空敢為、岬朔郎
香織を失い、放心状態で会場を彷徨うロックス。
香織たちは自分に生きて欲しいと願ったが、ロボディもない自分がどうしたら良いのかわからないまま、哀愁を漂わせて放浪していた。

……が、シリアス終了のお知らせと言わんばかりにそこへ一機の暴走ロボディが空気を読まずに突っ込んできた!

【回縞ロックス 死亡】……とはならなかったが、危うくズガンと轢殺されかけたロックスは漂わせていた哀愁を隅に追いやって、燃料切れでやっと止まったロボディから降りてきたアイドル組にカンカンに怒った。
しかも彼女らの乗っていた機体はよりによって自分の愛機である『バーゲストmarkⅡ』であり、あちこちぶつけまくった結果小破していた機体を前にロックスはムンク顔で吠える。

「嫌ああああああ! 装甲が汚れと傷だらけじゃねえか!
どんだけ荒い操縦をしたらこんなに傷がつくんだよ!? 部活入りたての俺でもこんなにひどくなかったぞ」

アイドル組に同級生の水本がいたことと、彼らは自分が少し前までロックスがマーダーであったことを知らなかった幸運により、愛機をこれ以上壊されるのを我慢ならなかったロックスはアイドル組に合流することになる。

少し離れたところでは朔朗はアイドル組に同級生のロックスと水本がいることに気づき、合流することに決めた。
しかし、イメチェンでつけていたメガネはまだ慣れていなかったことと、人がいそうな所を避けて動き回っているうちに鬱陶しくなって外していた。
彼の無意識レベルで嘘をつけなくなる魔眼『真実の眼』が人知れず発動する!
320 相棒はスナイパー 九条由奈ダン・デュールマン、ミーティア、御神薙立華、真道阿須賀、夕露美維兎、ロボロン、勇者トロナ、天城九曜、ヒグマーマン、大海舞菜、大海ミリア、羽田桜、郷里沙織、魔人ウロボロス
激闘の後で休息する学園組の一幕。
桜と沙織がヒグマーマンにモフモフされるが、見た目が見た目だけに殺されるんじゃないかと思った由奈だったが、ただのモフモフで終わったので杞憂に終わる。
そんな由奈にダンが狙撃の指南をするから付き合えと言われる。
殺しの技術は学びたくない由奈だったが、ここでは生きるための技術だと説得されて修行をすることに。
手ほどきの結果、ダンほどではないが狙撃の技量が大幅に上がった由奈。
この飲み込みのスピードにもし思想が反対でなければ自分の弟子にできただろうな、と思いつつ自分が死んだら愛用の狙撃銃を譲ることを彼女に告げる。
それに対して慕っているダンさんが死ぬなんて認められないと由奈は言い、ダンはやはりこの子は暗殺者に向かない……だがそれで良いのかもな、と思った。
そして彼女に「おまえはあと何人か殺さなくちゃならないだろうが、誰も殺さなくて済む自由を勝ち取るまでの辛抱だ。それまで諦めるなよ」とエールを送った。
321 クエスト:ぱふぱふパワーで神の使いに抗え! 痴漢さんヒューマンスレイヤー、雪風はるか、ジョン・ウェイン・ゲイシーサキュバス、A4
裸で楽しんでいた五人の女に魔の勇者にして神の使いアアアアが襲撃を仕掛ける。
基本的に人間とその裏切り共は経験値のアイテム稼ぎの獲物でしかなかったが、エルフであるヒュスレを見た瞬間、彼の目がハートマークに変わる。
ヒュスレの美貌はアアアアにとっては理想そのものであったのだ。
そしてアアアアが嫁としてヒュスレに惚れて何が何でも娶ろうと痴漢さんたちから殺してでも奪おうとし、気合が入って能力が120%増しで戦う。
一方で痴漢さんはアアアアの口ぶりから彼が噂に聞く異能者狩りをする神の使者であることを見抜き、異能者を完全に世界の容量を圧迫する数字くらいにか認識してないことと、異能者と非能力者の区別すらなく処理してること、あまつさえ殺しを娯楽のRPGに例えて楽しんでいることを看破する。
同時に性欲はあることもわかり、その性欲を愛欲に昇華させ、愛を知らぬ勇者を神の支配とゲーム脳から解放するために痴漢技と四人の仲間たちとともに戦いを挑むことを決める。
322 婆娑羅 織田信長、クライヴ
信長は彼の話の中からクライヴは殺し合いに乗る気はないことと、具体的にはわからないが浄化杜に与する理由が世間への八つ当たりから世界を守るための悪でいようとすることを目で見てわかり、心打たれた。
信長は「因果は必ず巡ってくる。儂が光秀に討たれかけように、善には善の、悪には悪の因果応報がある。それを覚悟するのならばこの機体を譲ろう」と言い、人から賞賛されることのない・最悪死ぬ場合もある血塗られた修羅の道を歩もうとするクライヴに彼の愛機でもあるロボディ『シルキー』を譲渡した。
そして死に花は綺麗に咲かせるさ、と信長に言い残し、クライヴは去っていった。
信長もまた、ロボディに乗れる仲間を探すために機体に乗って格納庫を後にした。
323 「誰かこいつを何とかしてください」byブレイン ブレイン、勇者スーサイド
スーサイドのハジケリストぶりに振り回されるブレインの図。
僅か数時間の同行でブレインの頭髪は5%減った。
324 Come on a My house! 千太郎勅使峰碧ファックマンヤッタルマン
千太郎がまず最初にできることとして勅使峰と共にワンパンチマンの遺体を埋めることにした。
そしてワンパンチマンを供養した後にブラスターギガンの紹介でやってきたファックマンとヤッタルマンに出会う。
負傷していたようなので戦闘禁止ハウスに入れることに。
325 天国へのカウントダウン 魔人モリアーティ、鈴木幸四郎、サクマ、エド、ミユ、ディスメラ・スイート、ジョージ・ラングセン、レイ=ラグナウッド
モリアーティ一行の潜む工場にジョージ一行も漸く到着した。
彼らの到着によってモリアーティの口から明かされる殺戮謎解きのゲーム『ライヘンバッハ・ゲーム』の内容。
それを斥候に出ていたレイも聞いていたが今度は逃がさないと言わんばかりにモリアーティたちが襲いかかる。
流石に戦力差があったためにあちこち負傷し、仕方なく逃げに徹することにしたレイだが、逃げた先で陵辱の限りを尽くされたミユを発見する。
堕天使ならある程度は魔族と同類だと思い、彼女の縄を解いたレイだったがそこへモリアーティたちがやってきて「今、レイを殺せばおまえの命は助けてやろう」と彼らは言う。
数からしてレイの方が圧倒的に不利、そしてサクマたちに植えつけられた恐怖心に負けたミユは助けにきたレイを裏切って尿意を暴走させて動きを止めたところを渡されたナイフで胸を刺してしまう。
だが、刺したと思ったのは魔法で生み出された幻覚であり、本人はミユが裏切ったと同時に転移魔法で離脱していた。
まだ遠くには逃げてないだろうレイにモリアーティはこう言った。
「他の参加者に情報を流すなら好きにしろ……だが、我々を越えられないようなら主催の古の巫女や魔神を越えることも到底不可能だ。それをよく考えることだな」
まだ遠くには逃げていなかったレイはモリアーティの言葉にも一理あると思い、工場を立ち去りつつもスエボシとマキシムを倒せるように対主催を鍛えられる手段であるとも思い、ゲームの内容を全部明かすべきではないと考えた。

一方、レイを取り逃がしたミユはモリアーティ一行に呆れられていた。
サクマ、エド、ジョージは彼女の無能ぶりに唾を吐く。
モリアーティはミユには自分たちに屈さずに反逆する勇姿を見たかったので、反逆するならむしろ逃がすつもりだったと告白した後に「堕天した天使などこの程度か」と落胆する。
ディスメラはステルス対主催だったがミユの裏切りを見て生かしても対主催の害にしかならないと見なし、助ける気が失せてしまった。
そして彼女の処遇に関する不穏なモリアーティ一行の相談……ミユは堕天して地上に堕とされたことを生まれて初めて後悔した。

サクマによる首輪解析率95%。100に達した時、ミユの命が終わり、ゲームが始まる。
326 セトが嗤う夕暮れどき 真崎洸、魔人メネス
一人田山を追跡していた洸だったが、道中でかつて戦って魔人メネスとばったり出くわしてしまった。
ウロボロスの健闘に免じてロックスの命は奪わないということに安堵し、メネスがいないうちに巨大十字架で起こったことを説明し、メネスは香織より遥かに危険な魔人セラフィムとして新生した田山の話を聞いて洸と共に討伐へ向かうことに。
だが運の悪いことに二人がであった時には夕暮れに差し掛かっており、日が完全に落ちてしまえばメネスは実力を発揮できなくなってしまうのだ。
327 涅槃へ 痴漢さん、ヒューマンスレイヤー、雪風はるか、ジョン・ウェイン・ゲイシー、サキュバス、A4
激突する痴漢さん一行とアアアア。
嫁になれ嫁になれと言いながら襲いかかる人間狩りの勇者に、人間の憎悪を拭い去ったヒュスレと人間を中心に立ち向かう。
しかし神がつくりし存在であり、ヒュナスよりも戦闘に特化した勇者の実力はかなりのもので、痴漢技が通用せず数の差をものともしないアアアアに追い込まれていく痴漢さんたち。
そこで痴漢さんはヒュスレ以外は邪魔なので撫で斬りにしようと渾身の一撃を放とうとするアアアアに対して先程思いついた協力奥義を試すことに。

痴漢さん「こいつ強い、みんな! 私が教えた痴漢技の連携で行くよ!」
ヒュスレ「あれですね」
サキュバス「やるしかないか」
ゲイシー「異能が効かないなら尚更ね」
はるか「いきましょう!」

5人「「エロコンビネーション 桃 源 郷(ニルヴァーナ)!!!」」

五人がいきなり服を脱ぎだしたかと思いきや、アアアアの前に五つの花びらが舞い、それぞれがアアアアに向けて思い思いの淫撃を放つ。
それは神の奴隷(アバター)に過ぎなかったアアアアの中に経験値やアイテム収集の欲求の他に、愛欲と言う概念を芽生えさせ、彼は生まれて初めて神に作られたものではない、自分自身から生まれた欲望を解き放った。

アアアア「あひぃ!イグゥ!」
痴漢さん「気持ち良いだろう?これが痴漢の力だ!」
アアアア「痴漢?魔物独自の文化か。……考えが変わった。お前たち全員を俺の嫁にする」

これまで経験したことのない快感がアアアアの思考にバグを生じさせて魔物や人間を認めたのだった。
そして彼はハーレムを築くために対主催として痴漢さん一行に加入したのだった。
全てを出し切った末に自分たちの痴漢技で神の呪縛からアアアアを解放できたことに痴漢さんは微笑んだ、が……
328 ダークサイドナード デニス・ブルックス、回縞ロックス、桜井カリン、時軸未色、水本拓哉、司空敢為、岬朔郎
とらのあなを後にしたデニスは、ロックスと朔郎の加入に対して歌で出迎えていたアイドル組を補足する。
もしデニスが元のオタクだったのならカリンと未色にブヒブヒ言って加入していたかもしれないが、鬼畜吸血鬼と化したデニスには美味そうなご馳走にしか見えない。
とはいえ真正面から襲っても羅天・九曜の時のように追い払われるだけだと思い、デニスは騒ぎを起こして散り散りになったところを一人ずつ食っていくことを思いつく。
アイドル組の近くにある無人になったロボディのコクピットにこっそり忍び込み、事故に見せかけてアイドル組の中心めがけて砲弾を放ち、様子を見るために自身はとらのあなから頂戴した同人誌に隠れ潜む。
幸いアイドル組は朔郎が持っていた危険を知らせるぬいぐるみによって全員無傷で済んだが、無人のロボディには細工の後があり、これを皮切りに朔郎の真実の魔眼と各々が命を狙われているという焦りから、疑心暗鬼へと発展してしまう。
具体的にはロックスが「かつて香織と手を組んで世界を壊した後に作り直そうとしていた」ことを告白してしまい、疑いの目がロボディのパイロットでもあるロックスに集中。
かと思えば司空が「自分は人の心を色で見れる」と言った後に「ロックスは白に近いが、カリンは真っ黒な心を持っているから怪しい」と言い出す。
カリンは自分が魔人であり、自分の正体と殺し合いに乗じて自分以外の魔人を潰そうとしている思惑を必死に隠そうとするが、代わりに「自分に危害を加える連中は潰す」旨をポロっと吐いてしまう。
注意していても場の空気をかき乱すような真実しか喋れないロックス、司空、カリン。仲間であるがために誰も殺し合いに乗っていないと信じたい水本と未色。そして戸惑う台風の目、朔郎。
犯人であるデニスはコクピットの中にある同人誌の中からほくそ笑む。
疑心暗鬼に負けて殺し合いを始めたり、離散した瞬間がアイドル組の最後であった。
329 熾天使の暴走 セラフィム田山
墓に偽装した十字架を道中に配置し、そこから流れるエネルギーである程度回復した田山がセラフィムの力を試すために野球ボールを会場の外へ向けて投げ込んだ。
ボールは空を切り海を越えて日本にある某動画サイト本社――田山をホモビ男優として日本に知らしめた原因の一つのビルの一つに直撃して爆砕。多くの命と動画が田山一人によって消滅した。
これを面白がった田山はさらに田山をホモビ男優として世界に知らしめたアメリカの某動画サイト本社をも攻撃を仕掛ける。レーダーにも映らない小さな野球ボールを人類は防ぐ手立てはなく、多くの命と動画が田山一人によって消滅した。
330 水平線上の陰謀 魔人モリアーティ、鈴木幸四郎、サクマ、エド、ディスメラ・スイート、ジョージ・ラングセン、スエボシ、ミユ
とうとう、サクマによる首輪の解析が終了する。
こうしてモリアーティ一行の首輪が解除され、特に魔人であるモリアーティはかつてアアアアに負わされた傷が自然治癒できるほどの魔力を発揮する。
しかし彼らの首輪解除に気づいたスエボシがワープして現れる。
スエボシの力は六人と一機の力を使っても勝てるどうか怪しく、一行に冷や汗が流れる
しかしスエボシの目的は自分の子らと呼ぶ参加者たちを殺し合いを通じて試すことであり、モリアーティらの計画は殺し合いにはうってつけだったのである。
むしろ叛意は望むところと言い、ただ首輪を外したからといって会場からそのまま脱出するなどつまらないことをするとなと釘を刺しつつ、スエボシは消えていった。
どうやら殺し合いに励んでいるモリアーティたちを応援しにきたようだ……どこまでも得体の知れない古の巫女にやはり対主催たちがゲームをクリアできないようでは、もしくは我々が対主催を打破できないようなら到底太刀打ちできないと知り、いよいよゲームを開始させる。

工場からテレビがついたドローンが会場に向けて放たれる。
それはサクマによって飛ばされたドローンである。
そしてモリアーティはジョージとブッチャーと共に、縛られたミユを連れてカメラのある部屋へと向かった。
331 ライヘンバッハ・ゲーム―――開幕 魔人モリアーティ、ジョージ・ラングセン、ミユ、鈴木幸四郎、サクマ、エド、ディスメラ・スイート、ミユ
ドローンについたテレビにはこのような映像が流れていた。

「楽しみ給え、勇敢なる挑戦者(チャレンジャー)の諸君――そしてホームズの意思を継ぎし者よ」
「すべての謎は解決される為にある」
「我が友が残した愛すべき‘残り物'」
「これらの味わいはまた、格別に違いない」

それは殺戮謎解き遊戯、ライヘンバッハ・ゲーム開幕の宣言であった。
まずは自分が残したヒントを元に七回目の放送までには我々がいる場所へたどり着いてほしい。
それすらできないようならゲームに挑む資格はない。
ちなみに我々は既に首輪を解除する手段も遠隔操作で爆破する手段も手に入れている。
ゲームに乗らずに我々を討伐できなければこうなる。

モリアーティが突如告げると、禁止エリアにも入っていないにも関わらず拘束されていたミユの首輪が作動し始めた。
爆破までのカウントダウンを告げられて焦り、泣き、助けを乞うミユ。
そんなミユに対してモリアーティが指を鳴らすと、爆破一秒前にミユの首輪が停止する。

首輪が爆破されずにホッとしたミユ……だったが、直後にブッチャーによって彼女は生きながら解体処刑されることになり、部屋中を血と悲鳴が飛び交った。
身もけもよだつようなショーの後に残ったミユの生首はブッチャーの生首アクセサリーに追加された。
こうなりたくなければ抗え、私に君たちの力を見せてくれと告げて画面は暗転した。


デモンストレーションは終わった後にモリアーティの指示の下、鈴木はロンドン塔、ジョージとブッチャーにロボディ「炬火隹擂」に搭乗したディスメラはサイエンス・ミュージアムに、サクマは大英博物館に。
エドはそれら施設のどこかで潜伏、無人ロボット軍団は各地に配備された。
そしてモリアーティは一人である場所に向かう……
332 Far Cry 夕露美維兎、九条由奈、ダン・デュールマン、ミーティア、御神薙立華、真道阿須賀、ロボロン、勇者トロナ、天城九曜、ヒグマーマン、大海舞菜、大海ミリア、羽田桜、郷里沙織、魔人ウロボロス
学園組は放たれたドローンの映像からモリアーティによる放送を聞いていた。
モリアーティの危険性とミユが惨殺された映像から全員ではないが、大なり小なり怯えが見えていた。
全体の士気が明らかに下がっている、自分たち以外の対主催は怯えてないだろうか?
……このままではまずいと思った夕露だが、そこであることを思いつく。
まずロボロンにドローンを回収させ、動ける者にある物を探し出して欲しいと命じた。
それは撮影用のカメラと塗料である……
333 ヘッポコ勇者、歩き出す 勇者ザコット
モリアーティの放送を聞いていたザコットはやはり震えていた。
しかし己の正義のために会場のどこかで頑張っているであろうミーティアやディスメラの努力、つなみやめぶきの犠牲を無駄にしないためにも、臆病な心を振り払い、単身勇気を持って立ち向かうことに決める。
まずは少しでも対主催の役に立てるように情報収集を始めることに。
334 花散らす 痴漢さん、ヒューマンスレイヤー、雪風はるか、ジョン・ウェイン・ゲイシー、サキュバス、A4
痴漢さん一行もモリアーティの放送を聞き、悪党を退治するために新生した勇者と共にモリアーティを探すことに。
だがしかし……

ヒュスレ「私たちなら向かうところ敵なしですよ!行きましょう痴漢さん!」
痴漢さん「……」
ヒュスレ「……痴漢さん? 痴漢さん!?」

痴漢さんの胸にはアアアアと刺し違えた時のものであろう、血で赤く染まっていた。

アアアア「すまない。俺のせいで……」
痴漢さん「何も謝る必要はない。痴漢に生き、痴漢に死ぬ。これ以上に幸せな最期がどこにある?」
ヒュスレ「痴漢さん。私達はあなたに忠義を尽くして生きてきた。あなたが死んだら、残された者は……」
痴漢さん「――心の赴くままに痴漢をするといいさ。痴漢は愛だ。お前達の痴漢なら、この殺し合いを打破出来ると私は信じているよ」

アアアアが回復魔法を使うも対魔物に特化した魔剣で付けられた傷は治ることなく、力尽きる痴漢さん。
彼女は残された仲間達を信じ、痴漢で勇者の心に愛を与えたことに満足して深い眠りについたのだった。
335 信長がお忍び 回縞ロックス、桜井カリン、時軸未色、水本拓哉、司空敢為、岬朔郎、織田信長、デニス・ブルックス
デニスの工作と真実の眼から始まった疑心暗鬼により一触即発の雰囲気になってしまったアイドル組。
離散の危機であった一行だったが、そこへロボディに乗って仲間を探していた信長が現れる。

「おうおうおう、いっつもてれびで見ておるあいどるじゃ!
 実物で見ても成る程可憐じゃな!」

ロックスにしてみれば信長とは元は敵同士であり、女信長を殺したこともあって最初は撃たれる覚悟をしたがマーダーではなくなったロックスの事情を知り、そもそも先に仕掛けたのは自分たちであったことや今は殺し合いに乗っていないのならばもうひとりの自分を討った者として一度面と向きあって話したかったと言うほどに恨みは抱いていなかった。
そしてアイドルたちに会った縁として事件解決の手助けをすることに。
まずは突如動き出したバーゲストの再調査をする……するとロボディのシートの隙間から見慣れない同人誌が発見された。
デニスは同人誌の世界に隠れてやり過ごそうとしたが、怪しんだ信長は同人誌に火をつける焼き討ち攻撃をすることでデニスは仕方なく同人誌の世界から脱出した。
おそらくこいつがアイドル組を瓦解させようとした犯人だと断定し、正体がバレたデニスはアイドル組の全滅は諦めて離脱しようとする。
その前にデニスは現役アイドルの血を一滴と吸おうと――近くにいた未色に襲いかかる。
だが寸前でカリンがデニスに体当たりをし、そこで生まれた隙に司空と信長がマルチウェポンと陰陽火縄銃でデニスを引き離す。
最後はバーゲストに乗ったロックスと信長の乗ってきたミダースに乗った水本の、二機のロボディによるダブルパンチでデニスは彼方まで吹っ飛ばされた。
336 黒い女神(ミューズ)の思惑 回縞ロックス、桜井カリン、時軸未色、水本拓哉、司空敢為、岬朔郎、織田信長
真犯人を撃退したアイドル組。しか事件解決後でも嘘を言えない謎の雰囲気は消えていない。
やはり一行はギクシャクし続けたが、それに対して退魔組織に所属している信長の知識が役に立つことになる。
持ちうる限りの異能の知識を考察し、可能性の一つとして無意識レベルで本当のことを言ってしまう真実の眼という魔眼の存在を提示する。
聞くところによると全員がそんな異能は持っていないと言ったが、ならば使用者が今まで発動に気づいていなかった可能性も考慮する。
そしてロックスと朔郎が加入した後にこのような問題が起きたので、嘘が言えない状況を利用して二人が生きている内にそれらしきことがなかったか事情聴取。
その結果、朔郎が魔眼『真実の眼』の持ち主であったことが発覚する。
イメチェン前は周囲で争いごとが耐えなかったのはそういうことかと納得する朔郎。幸い、眼鏡をかけていれば心配はいらないので深刻に悩む必要もないとされてホッとした。

一方、カリンは朔郎が眼鏡をかけたことでなんとか自分が魔人だとバレずに溜飲が下がる。
そこへ司空がやってきてカリンに言った。
心の色を見てカリンをドス黒いと知り不審に思っていたことは嘘ではない。
だが心の色だけで人を見るのも間違いだったとも言った。
実は見せしめになった真田の色も黒だったが(これは寄生虫に侵された「真田」自体が死んでいたからなのだが、司空は知らない)、彼女もまたが三勢を庇って見せしめになった。
進んで見せしめになるなど打算にしてはあまりにも利他的で不釣り合いな行為であろうし、心の色の黒さが必ずしも悪意に直結するとは限らないと今回の件で教えられたそうだ。
カリンについては様子見し、裏切れば当然許さないが、そうでなければ味方で有り続けると約束したのだった。
実はカリンは未色を救ったのは一度司空によって疑いの目をかけられた仲間からの信頼を勝ち得るための打算からであり、特に司空を少しでも懐柔できたことは「計画通り」である。
……だがそれとは別として、未色に救ってもらったことを感謝されたり、勇姿を褒め称える水本・ロックス・朔郎の男子三人の賞賛を聞くのは別に悪い気持ちはしなかった。
できれば後でファンになってくれるかもしれない彼らと殺り合う展開はしたくないな、とカリンは祈るのであった。
337 死して、なお継がれるモノ 大海舞菜、大海ミリア、ロボロン
夕露の言いつけ通りに町に向かい、撮影カメラと塗料を探すロボロンと大海姉妹。
探索中に街中でアイリスフィアが使っていた魔導式ロボディである『マハトマ』を発見する。
持ち主のアイリスフィアほどではないが、彼女の生徒で魔女見習いである舞菜がこれを操作することになった。
三人はこの後にカメラと塗料を発見し、仲間たちへの下へと戻っていった。
338 攻殻サクマ隊 鈴木幸四郎、サクマ
大英博物館にて鈴木に能力で施設の細部を強化してもらったサクマ。

サクマ「さーてと、俺も仕事しますかね。溜めに溜めた虎の子の無人ロボディ小隊出撃っと」

仕事を終えて鈴木が持ち場のロンドン塔に向かったあと、パソコンを操作して工場から引っ張ってきた無人ロボディ軍団を起動させ、博物館や周辺の防護を固める。
339 ベイカー街の亡霊とMsハイド 魔人モリアーティ、エド
首輪が外れて『腕』の制約がなくなった結果、物質操作能力によってロンドンの街並みに似せたダンジョンを形成する
モリアーティと驚異の力に驚くエド。
ちなみに彼らの現在位置は千太郎たちのいる戦闘禁止ハウスからそれほど遠くない場所である。
340 スピーシーズ 悲の起源 ディスメラ・スイート、ジョージ・ラングセン
サイエンス・ミュージアム。
これから始まるであろうショーに息を巻くジョージと、味方の振りをしつつ対主催に道中に仕掛けられたトラップのヒントなどをこっそりと残していくディスメラ。
罠に気づいていないと思われるブッチャーからスマホに映っていた人物――ラップスについてこっそりと聞かれる。
叛意があるとバレるのも危険なので浄化杜によって惨殺された恋人であると正直に答えるディスメラ。

ブッチャー「愛していた者を奪われたのか……」
ディスメラ「機械には分かるまいさ、私の悲しみと憎しみが……」

ネクロフィリア故に恋人の死体をオカズにしたこともあったが、ラップスを失った悲しみと奪われた憎しみに偽りはなくブッチャーに語るディスメラであった。
341 業火で上がる悲鳴と落ちる太陽 セラフィム田山、魔人メネス、真崎洸
力試しに某動画サイト二社を滅ぼした田山は続けて下北沢と浄化杜艦隊の大半を投球で粛清する。
それは自分のホモビに出ていた痕跡と殺しても良さそうなテロを粛清するためだったが、内部にいるセラフィムは自分はもう熾天使なのだからもっと気前よく人類を滅ぼしてもいいと煽る。
自分をホモビに出させて消えない恥をかかされた世界そのものに恨みを持つようになった田山も全人類粛清する権力と武力が自分にはあると確信するが、これ以上の会場外への攻撃は主催に目を付けられそうなので一旦休憩に入る。
彼が殺し合いを生き延び次第、人類粛清の続きが始まるだろう……
一方、田山の投球から位置を特定したメネスと洸は現場へと急ぐが、太陽はすっかり落ちてしまっていた。
342 Can't Stop 回縞ロックス、織田信長、水本拓哉、桜井カリン、時軸未色、司空敢為、岬朔郎、セラフィム田山、リエル・リュシエール
互いの疑いが晴れたところで信長は各員の生存率を上げるための策としてロボディが多数配備されている秘密基地へアイドル組を誘う。
その道中でカリンと未色によって作曲された歌に今までの悲劇でささくれだったロックスの心も癒されていた。
だが少し離れた位置に田山がいることを一行は捕捉する。
ロックスにとって田山とセラフィムは香織を裏切り殺した憎い仇であり、復讐心のまま単身で挑もうとする。
しかしロボディを再び手に入れたとはいえ闇鴉よりも性能で大きく劣るバーゲストで勝てる見込みもなく戦おうとするロックスに信長は無謀と思い、「待て小僧、戦で勝つには下準備が必要だ」の言葉で静止をかける。
いつか勝機が巡ってくるだろうから今は我慢するべきだという仲間の説得もあり、一時は踏みとどまったロックスだった。
が、望遠モニターを見た瞬間、ロックスは仲間の静止を振り切って急にロボディを田山に向けて走らせた。
信長が確認すると田山に追われているリエルの姿があり、クラスメイトである彼女を見捨てられなかったために勝てない戦いに挑みにいったのだ。
水本たちは加勢してリエルもロックスも助けにいくべきだと訴えるが、このままではどのみち全滅の可能性があると説いた信長は、仲間たちと共に急いで秘密基地へ急ぐことにした。
今現在で田山から二人を守る鍵はロボディしかない。
343 Kiss Me Sunlights セラフィム田山、リエル・リュシエール、回縞ロックス、真崎洸、魔人メネス
田山と遭遇してしまったばっかりに狙われるハメになってしまったリエル。
同一の皆無もスフィアに守られた田山にはあまり通用しない。
自分の生存を明らめかけたリエルだったが、そこへロックスのロボディが彼女を守るために現れる。
自身を囮にリエルを逃がしたロックスは、せめて一矢でも報いるべく田山との絶望的な戦いに挑む。
スフィアによる攻撃こそロボディの異能バリアで無力化できるが、野球は物理判定なので防ぐことができず、ダメージを受ける。
ロックスもセラフィムの戦闘における癖を知っているために砲撃で田山にもそれなりのダメージを与え善戦するも、最終的に機体を大破寸前にまで追い込まれてしまう。
トドメの投球が投げ込まれ、もはやここまでかと思っていたロックス……しかし攻撃が届く寸前で魔人Fこと洸と魔人メネスが防いだのだった。
かつては敵同士だったがために自分を助けたメネスの行動に戸惑うロックスだったが、メネスもまたウロボロスに敗れたために学園組の願いを聞き入れ、エジプトを滅ぼす危険があるセラフィムを共通の敵として滅ぼしにきたのだという。
こうして選手交代し、二人の魔人が田山に立ち向かうが……
344 Beyond The Bounds セラフィム田山、真崎洸、魔人メネス、回縞ロックス
二人の魔人を前にしてもセラフィム田山の優勢は揺るがなかった。
理由としては洸とFは一つの体内で仲違いを起こしており、メネスは太陽が沈んだことにより加護を受けられなくなったことにある、
それでもボロボロにされながらも洸とメネスは下がることなく、特にメネスは野球の技術を単なる殺戮の道具にしている田山を愚弄する。
ロックスにトドメをさせなかったことと、自分のプライドを傷つけられた逆恨みから暴挙に出る。

田山「おまえムカつくな、よし、セラフィム田山の力みせてやっか」

なぜか空に向けて野球ボールを放つ田山、一見すると何も起きていないようだが…‥

メネス「貴様、今何をした?」
田山「野球ボールで地球の周りを漂っている人工衛星を落としたんだよ。
   人工衛星はたぶん……20秒後にはエジプトに落ちるな」
メネス「なんだと……!?」

人工衛星の燃料は大気圏で衛生が燃え尽きなかった場合、一国すら滅ぼせる被害をもたらす。
田山はセラフィムの能力で上乗せされた己の技術と演算処理能力を使ってそれを可能にしたのだ。
だがこれによりエジプトを傷つけられることによる怒りでメネスが己の魂を代償にアヌビス(冥府の神)から力をもらってパワーアップをしてしまい、激しい報復を受ける田山。
「貴様の野球など、奴の足下にも及ばぬわ!」と田山を後一歩のところまで追いつめるメネスだが、ダメージの限界でここで力つきてしまった。
345 トライアングラー セラフィム田山、魔人メネス、回縞ロックス、真崎洸、水本拓哉、リエル・リュシエール、偽ブラスターギガン
善戦虚しく敗北したメネス。
ロックスと洸の余力では田山を倒すには足りなかったが、そこへ飛行型ロボディ・グリフォンに乗って現れた水本が救援に現れる。
田山が再び攻撃してくる前にロックスの機体を牽引し、洸がそれにまたがって戦線を離脱する。
ロックスは自分を助けてくれたメネスを放っておけないと最後まで残ろうとするも、あの傷では助からないと思った水本により(本心では助けたかったが)置いていく他なかった。
一方、メネスにトドメを差し、魔力を吸収してパワーアップを図ろうとした田山であったが。

メネス「流石に持たぬか……。セラフィム、貴様を冥界に送るのはどうやら余ではなくあの者のようだ」

肉体と魂が滅ぼされる前に最後の力を振り絞って出したカア(精霊)によってかたどられた小さな黄金の隼を飛ばすメネス。
力の塊である隼を田山は捕まえることができず、ロックスの持つダアトに力を与えるように向かっていった。

しかしそれは途中にいた偽ブラスターギガンが受け取る形になった。
メネスの目論見は外れてしまったが、ロボディには異能無力化バリアがあるのでそのまま飛んでいったらカアが消滅していた可能性があるので、『今は』これで正解という意見もある。
そして予期せぬパワーアップをしたブラスターギガンは命に別条はないものの、負傷していたリエルから田山という危険人物の存在を知る。
346 黒幕会議 スエボシ、須原毅、魔神マキシム、ミルドレッド・イズベルス
主催陣営会議回。
田山による海外への攻撃は、会場から参加者はともかく攻撃は会場外へと飛ばせることを対策していなかったことに頭をひねる四人。
だが、スエボシはこれもまた子らを鍛え上げるための試練と田山の攻撃を好意的に受け取っており、配下である浄化杜艦隊を攻撃されたミルドレッドは最初はヒステリックになっていたが、よく考えたら部下は全部捨て駒だったことを思い出す。
終いには会議の途中から「地球ごとボロボロにすればもっとみんな逞しくなっていいと思う!」「いいねそれ!」といったノリになっていき、須原に至っては対主催が我々主催に勝てなかったり、参加者が全滅して優勝者が出なかった場合は蓄えていた弾道ミサイルで世界の大半を吹き飛ばしましょうと言い出す始末。
そして参加者を本気にさせるための案の一つとして須原の意見は採用された。
対主催の敗北が世界滅亡につながるかも知れない地球大ピンチの巻である。
347 Band of Brothers 夕露美維兎、御神薙立華、九条由奈、ダン・デュールマン、ミーティア、真道阿須賀、ロボロン、勇者トロナ、天城九曜、ヒグマーマン、大海舞菜、大海ミリア、羽田桜、郷里沙織、魔人ウロボロス
ロボロンと大海姉妹が無事に戻ってこれたことを確認する。
そして夕露は撮影を開始し、鹵獲したドローンに演説を刻み込んだ。

画面の中にいる夕露の背面には義勇兵部隊ブレーメンズのものによく似たエンブレムがあった。
そして夕露軍曹は宣言する……モリアーティのマーダー連合に対抗するために対主催の連合軍である「ネオ・ブレーメンズ」を結成すると。
それはモリアーティたちの恐怖には屈しないという決意表明であり、未だにバラバラである対主催をまとめあげるための手段であった。
夕露はただ対主催全員を強制的に戦わせるのではなく、演説の最後にモリアーティのゲームに乗れば過酷な戦いが待っているので戦うことが怖い者は殺し合いが終息するまで安全地帯に隠れていても良いと仲間たちに説いた。
結果、戦闘員から非戦闘員まで誰も降りる様子はなく、一人また一人とネオ・ブレーメンズに参加の意志を見せる度に自分たちには背を預けられる仲間がいるという意識が生まれ、先の映像でモリアーティに植えつけられた恐怖が晴れていき、最終的には学園組の全員が参加を表明した。
特に立華は真由の無念を晴らすためにも、モリアーティ相手に名指しで挑戦する意思を見せた。

演説の後には全員で対主催を貫きマーダーと主催を打倒する宣言をし、全員分の江洲衛府防衛軍式の掛け声である「ウーラー」が響き渡った。
撮影が終わるとドローンを飛ばし、学園組改めネオ・ブレーメンズは休息を終えて出発した。
希望への行軍の始まりである。
348 絶望的なお茶の間(色んな意味で) 千太郎、勅使峰碧、ファックマン、ヤッタルマン
勅使峰「む……?」
ファックマン「…」

ハウスは河童、男装の麗人、変態型ヒーロー二人のなんだかよくわからない空気が発生していた。
ついでに今まで悪党を散々犯してきたファックマンの経験則から勅使峰が実は女性であることが発覚した時は千太郎とヤッタルマンを驚かせた。
そんな四人にもモリアーティによるゲームの誘いとミユ惨殺の映像が流れ……
349 ノブナガ・ザ・フール 織田信長、回縞ロックス、水本拓也、桜井カリン、時軸未色、司空敢為、岬朔郎、真崎洸
秘密基地にて信長は田山やその先に戦うであろう主催との決戦に備えて、ロボの操縦技術を持つロックスと水本をコーチに自分とアイドル二人にロボディ操縦方法を教えさせることにする。

ロックス「おいオッサン、ロボディあってもたった数時間の練習じゃ大した戦力にはならねーぞ」
水本「良くて砲台代わりしかならない」
信長「砲台代わりで結構だ、個々の戦闘力と生存率を可能な限り引き上げる必要がある」
未色「ふう、ロボットの操縦って以外ときついなあ~」
カリン(魔人の力があるけど、今バレるとめんどくさいから黙っておこう)

カリンはできればライバルである魔人Fを葬りたかったが、訓練中であったことと洸の介抱に回されていた司空と朔郎がいたのでそれはできなかった。
幸いなのは気を失っていたために、正体をバレる心配はまだないことであった。
350 ヒュスレと痴漢の旅団 ヒューマンスレイヤー、雪風はるか、ジョン・ウェイン・ゲイシー、サキュバス、A4
痴漢さんを埋葬したヒュスレ一行は飛んできたドローンからネオ・ブレーメンズによる演説を聞き、合流を目指すべく墓を後にした。
351 とんだ風評被害だよ! セラフィム田山、偽ブラスターギガン
なんとかメネス戦を切り抜けた田山であったが、回復もしきっていない満身創痍にも関わらず、リエルと別れた偽ブラスターギガンが襲撃を仕掛けてくる。
太陽はまだ昇っていないが、田山を殺すには十分な力を持った偽ブラスターギガン。
彼にとっては悪を討つことでブラスターギガンというヒーローの存在を刻みつけるための戦いであった。
一方の田山は、偽ブラスターギガンが先程取り損ねたメネスの魔力を持っていることと
自分の過去を会場にバラまいたクソヒーロー(絶対ホモ許さないマン)
性欲しかなさそうなクソヒーロー(ヤッタルマン)
テレビの中と誤解していたかのようなクソヒーロー(スーパーレッド)
と、今まで会ってきた者からヒーローにはクソみたいな奴しかいないと定義付け、粛清対象として迎撃に移る。
352 再開の魔族マフィア レイ=ラグナウッド、夕露美維兎、御神薙立華、九条由奈、ダン・デュールマン、ミーティア、真道阿須賀、ロボロン、勇者トロナ、天城九曜、ヒグマーマン、大海舞菜、大海ミリア、羽田桜、郷里沙織、魔人ウロボロス
モリアーティの根城を探すネオ・ブレーメンズ一行。そこへ負傷していたレイを発見する。
レイは計画の全ては話さず、モリアーティ一行の拠点の大雑把な位置だけを教える。
魔族をまだ信用しきれていない舞菜は不信には思うものの、他に宛もないため仕方なくレイに示された場所へ向かうことに。
ネオ・ブレーメンズと別れたレイは怪我の治癒と失った魔力を補うために、しばらく休憩する。
353 コワレ勇者の謎 ブレイン、勇者スーサイド
モリアーティの放送を見て怒り心頭のブレインだったが、スーサイドは誰かと会話した後になぜかモリアーティの位置を正確に割り出した。
どうやったんだと聞いたブレインだったが、スーサイドは気のいい「読者」と会話したからさ、と意味不明なことを言いながら笑っていた。
354 巨塔の追跡者 千太郎、勅使峰碧、ファックマン、ヤッタルマン、魔人モリアーティ、エド
映像を見た千太郎たちは戦慄していた。
ふと窓を覗くとそう遠くない位置に首謀者と思われるモリアーティを発見する。
血気にはやったヤッタルマンは仲間の静止を振り切って、モリアーティの尻にバイアグラで強化されたスカイツリーをぶっ刺すべく、単身で追いかけて言ってしまう。
モリアーティは対主催の決意の現れであるネオ・ブレーメンズの出現に喜びつつ、見覚えのある客人と命をかけた追いかけっこを始めた。
……ヤッタルマンは気づいていない。追いかけられているモリアーティは猛獣のような笑顔を浮かべ、テレパシーで離れた位置にいるエドと会話していたことに。
355 真の怪物 セラフィム田山、偽ブラスターギガン、ヒューマンスレイヤー、雪風はるか、ジョン・ウェイン・ゲイシー、サキュバス、A4
満身創痍の田山がネメスの魔力で強化されたブラスターギガンに勝つには消耗が多すぎた。
ブラスターギガンは容赦なく田山にトドメを刺そうとする。
その寸前でヒュスレ一行が通りがかるが……これは嬉しい誤算だと思った田山はヒュスレ一行がこちらを捕捉しきる前に残り少ない魔力で物体の変化させるハニエル・ネツァクのスフィアで自分は美女に変身し、偽ブラスターギガンを醜い怪人の姿に変え、ヒュスレ一行に助けを求める。
勇者として覚醒したアアアアは美女に手を挙げる怪人の蛮行が許せず、弁解の余地も与えないまま最大級の一撃で葬り去る。
ヒーローの振りをしていた怪人は「やはり俺は偽物で怪人に過ぎないのか」と無念の言葉を呟きながら胸に風穴を開けて死んだ……
怪人を討ち、女を救助したことに安堵したヒュスレたちであったが、その直後に救助した女が油断しきっていたアアアアの首を不意打ちのバットでへし折った。
驚愕するヒュスレたちを田山は嘲笑いつつネタばらしとして元の姿に戻り、更に偽ブラスターギガンの死体も元の姿に戻す。
アアアアは初めて誰かを守るために剣を振るったのにも関わらず、よりによって殺したのがヒーローで助けたのが悪党であったことを嘆き、結局誰も助けられなかった自分を悔いて痴漢さんや偽ブラスターギガンに詫びながら死んでいった。
怒りに打ち震えるヒュスレは三人の仲間と共に痴漢技で田山に挑むが……田山もまたブラスターギガンからメネスの太陽神の魔力を、アアアアから神の使徒の力を吸収し、力を回復・増大させていた。
356 揃う九人の戦士 セラフィム田山、ヒューマンスレイヤー、雪風はるか、ジョン・ウェイン・ゲイシー、サキュバス、織田信長、回縞ロックス、水本拓也、桜井カリン、時軸未色、司空敢為、岬朔郎、真崎洸
よりパワーアップした田山に苦戦するヒュスレ一行。
痴漢さん直伝の連携技であるエロ・コンビネーションで悶えさせようとするが、主軸だった痴漢さんが亡くなったことでエロパワーが足りず、反撃のバットを喰らう。
サキュバスは先程助けてもらった御礼と言いながらゲイシーを庇い、脳髄を吹き飛ばされた。
アアアアに続いてサキュバスまで失ったことに嘆く美女たちに田山はサディスティックな笑顔を見せながらなぶり殺しにしようとする。

その遠方にて田山とヒュスレ一行の存在を感知したアイドル組は、最低限の訓練を終えたとして信長、ロックス、水本、カリン、未色によるロボディ部隊と随伴の戦士として司空を基地から発進させる。
朔郎は未だに気絶している洸を介抱するために基地に残った。
357 覚醒天使(めざめるアクマ) セラフィム田山、ヒューマンスレイヤー、雪風はるか、ジョン・ウェイン・ゲイシー、織田信長、回縞ロックス、水本拓也、桜井カリン、時軸未色、司空敢為
大ピンチのヒュスレ一行に、信長率いるアイドル組が援軍に現れる。
信長の作戦では田山は魔人化して強くなっているとはいえ、ほとんどの力は異能力であり、ロボディのバリアで無力化できる。
それでも物理判定である野球はロボディにとって驚異だったが、野球というスポーツの性質上ボールとバットを握らせなければ実力を完全に発揮できないことを信長は見越しており、司空そして現地で知り合ったヒュスレ一行によって投球も打球も阻む。
先程奪った魔人と使徒の力もロボディの前では意味がなく、野球のルール上では反則である多数の(選手)戦士による妨害によって田山は満足に戦えず、対主催たちによる集中砲火によってパワーを削られていく。

死の影に焦る田山であったが、そこで田山は幻影を見る。
それは自分をホモビに出てた男優だと嘲り笑う対主催の顔……そして世界中から指をさして笑い者にする動画の視聴者たち……
それらはセラフィムが自分との融合を押し進めるために見せたまやかしであったが、田山の憎しみの火をつけるには十分であった。
生活に困っていたから好きでもないのに仕方なく出ただけなのに、なぜここまで晒し者にされなければいけないのか?
たった一つの動画のせいで選手としていくら好成績を上げても笑い者にされ、そうでなければツバを吐かれる。
俺はいつまで他人の玩具にされなければならないのか?
この世界は他人の事情を考えないクソばかりなのか?

――……そうか、この世界そのものがクソだったんだ。だからヒーローもクソばかりだったんだ。こんなクソな世界は俺(私)が粛清しなきゃなあ!!――

田山の世間への憎しみが燃え上がり、抹消しなけらばならないと思った瞬間、セラフィムは田山を世界を粛清しうる逸材と真に認め、完全なる融合を果たした。
更に会場の各地に設置した、墓に偽装したエネルギー収集装置から可能な限りの魔力を吸収し、対主催たちに挑む。
358 堕天アイドル(かがやきの女神) セラフィム田山、桜井カリン、水本拓也、時軸未色、ヒューマンスレイヤー、雪風はるか、ジョン・ウェイン・ゲイシー、織田信長、回縞ロックス、司空敢為
それはまさに一転攻勢。
信長の作戦と人海戦術により優勢だった戦況が、真にセラフィムとなり多大なエネルギーを得た田山の野球によって逆転される。
常識はずれのパワーとスピードで蹴散らされる司空とヒュスレ一行、ロボディ部隊も大破か中破に追い込まれる。
その過程で田山がカリンの正体に感付き、更なる魔力を奪うためにカリン機を狙い撃ちするも、水本機が盾となってカリンを守り、コクピットに野球ボールを受けて沈黙する。
追撃として田山は千本ノックを放つも、今度は未色の機体が庇ったことで機体大破と引き換えにカリンを守る。
どうして自分を助けたのかとカリンは未色に問いかける。
未色はカリンが大切な仲間で、命を賭けるに値するアイドルだから、と答えて負傷によって気を失った。

瞬間、カリンの中で何かが弾けた。
逃げるなら今をおいて他にないだろう。
しかし水本や未色など「自分に命を賭けているファン」やロックスや信長のように慕っていた者たちを見捨てて逃げる気にはとてもなれなかった。
そして、彼女は決断する。戦力的にもはや出し惜しみできる状況ではない。自分が生き延びるために、ファンを守るために魔人としての正体を自らさらけ出すことした。


カリン「アイドルっていうのは…キラキラ輝いて皆を元気付けるもんでしょ…!
 ファンの皆が見てる前で自分だけ尻尾巻いて逃げてたらそんなのタダの馬鹿女!あたしが憧れたアイドルじゃないわ!
 あんたの力寄越しなさいサレオス!サイッコーのアイドルの魂上げるんだから文句はないでしょ!」

邪魔な卵の殻……ロボディをぶち破ってカリン覚醒…魔人“サレオス”誕生。

カリンの正体が魔人だと知って驚くロックスたちを尻目に、サレオスはセラフィムに立ち向かっていく。
359 あなたに会えた それだけで良かった 世界に光が満ちた セラフィム田山、桜井カリン、司空敢為、水本拓也、時軸未色、ヒューマンスレイヤー、雪風はるか、ジョン・ウェイン・ゲイシー、織田信長、回縞ロックス
覚醒したサレオスカリンとセラフィム田山は互角の勝負を繰り広げる。
その端で未色が倒れていることに狼狽していた司空だったが、信長によりまだ息があることを告げられてホッとする。
(明らかに常人の範疇では致命傷を受けていたハズの未色が異常なスピードで回復していたことに信長は疑問を持ったが)
それも束の間、田山は一気に対主催を殲滅するために上空に舞い上がって必殺の投球を放つ。
その一撃はロボディやサレオスでも防ぎきれない……万事休すかと思われたが、カリンの「キラキラ輝いて皆を元気付ける」という言葉を司空は思い出し、はっとする。

司空(そうだ、俺はその輝きを守りたいからこそ特訓とか始めたんじゃないか……
   なら何で、マルチウェポンを武器として使ってるんだ? もっと相応しい形があるじゃないか――)

万能武器・マルチウェポンは少年の想いに触れて、大切な仲間たちと想い人の未色を守る為に現状で最も最適な形へと姿を変える。

司空「――マルチウェポンよ、大きな盾になれ!」

巨大な盾となったマルチウェポンが必殺の投球とぶつかり合う。
この一撃を耐え切れそうな雰囲気を出していた司空とマルチウェポンだったが……そこで田山の哄笑を浮かべ。

田山「甘いんだよガキ。世界からエネルギー集めてる俺に……一個人の力で勝てるわけねえだろう!?」

サレオスと互角の勝負を繰り広げていたのは、対主催を絶望させるための田山の演技であった。
それどころか田山は真に覚醒して以後は、実力の半分しか引き出してなかったのだ。
止まりかけた投球は突然に勢いを増し、司空を盾ごと消し飛ばし、更に地上へと落下して一エリアを灰塵に帰す大爆発を起こした。

しかし、直前に飛行型のロボディがボロボロのロックス機と信長機、カリンら対主催を連れて高速飛行で脱出する瞬間を目撃していた。
田山はあんな弱い奴らはいつでも殺せると思い、あえて見逃すことにした。
ひとり田山は戦場で高笑いを上げる。
機動兵器も太陽神もヒーローも勇者もエルフも武将も悪魔も誰も熾天使である俺を止めることはできない、と。
360 愛、憶えてますか? 水本拓也、回縞ロックス、桜井カリン、時軸未色、織田信長、ヒューマンスレイヤー、雪風はるか、ジョン・ウェイン・ゲイシー
水本の活躍でギリギリ田山の攻撃を躱し、窮地を脱してアイドル組とヒュスレ一行。
しかしロボディのコクピットにいる水本の心臓には深々と機体の破片が刺さっていた。

「曲がりなりにも、地球防衛隊一家の一員だかんな……!」

そう言って司空の犠牲による時間稼ぎ無駄にせず、自分の根性で大好きなアイドルたちを守れたことに満足し、仲間に後を託して水本は息絶えた。
仲間たちは彼の死に涙したが、特にロックスは二度目の田山への敗北とまた友を守れなかったことに一際大きな慟哭を上げていた。

人は流れに逆らい、そして力尽きて流される……
361 第六回放送 須原毅
第六回放送で呼ばれたのは
ミユ、痴漢さん、魔人‘メネス’、偽ブラスターギガン、A4(アアアア)、サキュバス、司空敢為、水本拓也
以上8名、残り43名

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最終更新:2017年07月22日 21:34