雛「うゆ…もう朝なの…お腹すいたのよ。きゃ」
銀「うぅん。ベットにレディをひとりおいてくもんじゃないわぁ」
雛「水銀燈おはようなの。ヒナはお腹が好いたのよ」
銀「うにゅーならここにあるわぁ。ん」
雛「口移しなの…?ん…」
銀「ちゅ…。んふ、あまぁい」
あたたかい やわらかい
これはなぁに? あなたはだぁれ?
雪降り積もる銀景色
赤い屋根 緑の葉っぱ
全部全部 まっしろになった
私のリボンもまっしろけ
おてては真っ赤 助けて
さむい さむいよ
「もうだめ…」
長い長いかくれんぼの間に屋敷は壊れ 季節は何回も回った
雛苺は冬が嫌いだった
歩いても歩いても変わらない景色
雛苺の視界は、真っ白な雪から真っ暗な闇へと変わった
あたたかい やわらかい
これはなぁに? あなたはだぁれ?
「ふぇ…?」
「起きたのぉ?」
「な…に…?」
久しく感じていなかった暖かさ
ふわふわな何かに包まれる感覚
よく見ると、自分が水銀燈の胸と羽の間にいることに雛苺は気がついた
「! すい…」
「あら、暴れちゃだめよぉ」
「あ………」
するり、と背中に回された二本の腕
初めて見たときは『冷たい』という印象を受けた瞳は、優しそうに雛苺を見つめていた
なにもかもが白に染められる世界の中、朱い瞳だけは温もりを帯びている
そんな眼差しに安心してか、雛苺はそのまま眠りについた
「アリスゲームって…言ってる場合じゃないわよねぇ」
こんないたいけな子供が、寒さも凌げずに震えているんだもの
水銀燈はそう呟き、そっと雛苺の頬にキスをした
温もりを受け取ったそこが桃色に色づくのを、雪は白く染めようとはしなかった
END
水銀燈「真紅ぅ~アリスゲーム(気持ちいい方の)しにきたわぁ~」
雛苺「ひっ・・・水銀燈・・・!(怖いよぉガクブル)」
水銀燈「って、真紅いないのお?つまんなぁい。あら?雛苺あなた一人?」
雛苺「(コクコク)」
水銀燈「真紅しらなぁい?」
雛苺「(ブンブン)・・・(ブルブル)」
水銀燈「どうしたのよ雛苺、震えてるのぉ?ばっかみたぁい~うふふふっ」
雛苺「ひっ・・・ヒナは・・・震えてなんか・・・(ブルブル)」
水銀燈「そんなにこの私が怖いの?あきれた。本当にお馬鹿さぁん・・・」
ぎゅ(水銀燈、優しく雛苺を抱きしめる)
雛苺「あ・・・」
水銀燈「どう?雛苺?もう怖くなぁい怖くなぁい・・・」
なでなで
雛苺「ふゎ・・・///水銀燈・・・優しい・・・?翠星石よりも・・・優し・・・///」
~長姉の抱擁~完
雛「ヒナ、眠れないのよ。きらきー、子守唄うたってなの」
雪「分かりました。それなら、私の好きなあの歌を歌ってさしあげましょう…。
♪だァれが殺した駒鳥さん~ ♪そォれはわたし わたしなの~」
雛「うゆ……身の危険を感じるの。直ちに退却しますなの…」
雛「ヒナ、怖くて眠れないのよ…。蒼星石、子守唄うたってなの」
蒼「大丈夫だよ、雛苺。僕が傍にいてあげるからね。
♪あ~る晴れた昼下がり 市場へ続く道~(中略)♪可愛い子牛 売られてゆくよ~」
雛「ドナドナ…。牛さんが可哀想で悲しくなってきたの。失礼しますなの…」
雛「ヒナ、悲しくて眠れないのよ…。翠星石、子守唄うたってなの」
翠「まーったく、チビチヒは本当にお子様ですねぇ。
しゃーねぇですから、翠星石が元気が出る歌を歌ってやるですよッ!
♪ぼーくらはみんな生ーきている~(中略)♪手のひらを太陽に 透かしてみれば~
ほれ、チビチビも一緒に歌えですぅ!!」
雛「真夜中にこのハイテンション…。ついていけませんなの。正直、勘弁してくださいなのよ……」スタスタ
雛「ヒナ、もう疲れちゃったのよ…。水銀燈、おやすみの前に何か絵本読んでなの」
銀「やぁよ、面倒だもの。貴女だってもう赤ちゃんじゃないんだから、一人で眠れるでしょ」
雛「グスッ……読んでくれないの?」
銀「…あぁ、もう分かったわよぉ。読んであげるから、泣くのは止めなさい」
雛「うぃ。水銀燈、ありがとうなの!」
銀「むかしむかし、ある所に……」――。
~~~数分後~~~
銀「そして、お姫様はお城へ……――って、この子ってばもう寝ちゃってるわぁ。
うふふ。まったく無邪気なもんねぇ…。
ゆっくりおやすみなさい、私の可愛いおチビさぁん」チュッ
「あらぁ、雛苺。何飲んでるのぉ?」
「あっ、水銀燈~」
つ『苺と乳酸菌』
「これなの~」
「!?」
そのとき、水銀燈に電流走る――
(い、苺と乳酸菌!?……つまり、雛苺と私!?)
「……お、おいしい?」
「うん!おいしいのー。
トゥモエが買ってきてくれたのー!水銀燈もほしい?」
「え、ええ、そりゃあ乳酸菌だしぃ……
(それより貴女が(ry)」
「……うん、おいしいわぁ」
「ほんとー?よかったのー!」
(あぁ……可愛いわぁ……)
「ふふふ……間接キス……」
「!?」
「しかとこの目で捉えたのだわぁ!次のネタはこれで決まりね!」
「んなっ、ま、待ちなさぁい!この腐女真紅!」
『苺と乳酸菌』という伊藤園の清涼飲料水が(いろんな意味で)美味しかったから
ついカッとなった。反省はしてない。