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美術部の課題

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rozen-yuri

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「蒼星石、ちょっとお願いがあるの」
 蒼星石の部屋のドアを開けて、雛苺がひょっこりと顔を出した。

蒼「どうしたんだい?」
雛「あのね、美術部の課題で“人物のデッサンを描きなさい”って言われたの。
  だから、蒼星石にモデルさんになってほしいのよ」
蒼「僕で良ければ協力するよ」
雛「ありがとうなの!」
蒼「でもモデルなんて初めてだから、どうしたらいいのか分からないよ…」
雛「えーと…そこの椅子に座っててくれればいいのよ」
蒼「座ってるだけでいいのかい?」
雛「うん、自然な感じでお願いしますなの。あと、お洋服を脱いでほしいの…」
蒼「えっ?!」
 蒼星石は自分の耳を疑った。 

雛「うゆ…。ごめんなさいなの。本当は裸婦の絵を描かなくちゃいけないのよ。
  でも、なかなか言い出せなくて…」
 雛苺の瞳から涙がこぼれる。
蒼「泣かないで、雛苺。僕は怒ったりしないから大丈夫だよ」
 雛苺の頭を撫でながら、蒼星石は尋ねた。
蒼「…脱ぐっていうのは“全部”ってことなのかな?」
雛「うぃ。でも、もういいのよ。無理なお願いをしたらいけないから…」
 その言葉を聞いた蒼星石は、しばらく考えて、こう言った。
蒼「分かったよ…。可愛い妹の為だからね――。ちょっと待っててね、雛苺」
 少しずつ服を脱いでゆく蒼星石。
 ブラウス、ジーンズ…身に纏っていた物が静かに床に落ちてゆく――。

蒼「これでいいのかい?」
雛「蒼星石、とっても綺麗なの…」
 一糸纏わぬ姿になった蒼星石に思わず見とれてしまう雛苺。
蒼「そんなに見られたら恥ずかしいじゃないか…」
雛「照れてるのね、蒼星石。身体がヒナのお洋服と同じピンク色になってるのよ」
 そして、雛苺の指が蒼星石の胸に触れる。
蒼「あっ…。そんなことしちゃダメだよ、雛苺」
雛「どうしてダメなの?綺麗なお花には触れてみたいって、誰もが思うはずなのよ」
蒼「…こんなことは止めて、絵を描いた方がいいんじゃないかな?」
雛「あのお話は嘘なの。ヒナは蒼星石が欲しいから、ここに来たのよ。
 だって、ヒナの本当の願いは蒼星石を自分のものにすることなんだもの」

 妖しく微笑む雛苺に魅入られ、蒼星石は身動きができなかった――。

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