アットウィキロゴ
ローゼンメイデン百合スレまとめ@ウィキ
掲示板 掲示板 ページ検索 ページ検索 メニュー メニュー

ローゼンメイデン百合スレまとめ@ウィキ

『貴方だけを見つめてる』

最終更新:

rozen-yuri

- view
だれでも歓迎! 編集



『貴方だけを見つめてる』


 雲一つない青空に、咲き誇る様な太陽の下。
 麦わら帽子を被った太陽の様な笑顔の雛苺は、にっこりと笑った。

「蒼星石、早く早くー!」
「そんなに急がなくても、向日葵畑は逃げないよ?」
「でもでも、待ちきれないのよー」

 そんな雛苺に手を引かれて、慌てる彼女を落ち着かせようとしているのは蒼星石。
 二人は向日葵畑に来ていた。

「ほらほら、早く!」
「仕方ないなぁ」

 呆れた、でも優しい笑顔で、蒼星石は笑った。

「あ、着いたの!」
「わぁ…!」

 二人の視界に入ったのは、見渡す限り一面の向日葵だった。

「もっと近くに行こうか」
「うん!」

 今度は蒼星石が雛苺をリードして、向日葵畑に向かって走り出した。

「うゆ…ヒナより背が高いのよ…」
「向日葵って結構大きいからね」
「来年は負けないのよー!」
「ふふ…」

 向日葵に対抗心を燃やす雛苺に、笑わずにはいられなかった。

「そういえば、向日葵の花言葉って知ってる?」
「ふぇ?」
「『貴方だけを見つめてる』って言うらしいよ」
「ほぇ~…」

 じぃっ、と向日葵を見つめる雛苺。対して、向日葵も雛苺をじぃっ、と見つめている様だった。

「…………」

 そんな雛苺を見て、微笑ましい筈なのに、何処か気に入らない蒼星石は、キッと向日葵を睨んでみた。
 向日葵は平然としていた。

「ほぇ?どうしたの?」
「え…あ…な、何でもないよ…」

 自分のしていた事を情けなく感じ、全てから気まずそうに目を反らした。
 雛苺はよく分からないという表情だったが、何かに気付いた様な表情をして、じぃっ、と蒼星石を見つめた。

「? 雛苺?」
「じー……」
「………」

 ただひたすら見つめてくる雛苺に、くすっ、と笑みを溢した後、不意に唇を重ねた。

「!? ふ、不意打ちはひきょーなの!」
「ふふ、されたいのかと思って」

 顔を真っ赤にして後退り雛苺。
 蒼星石は、悪戯っ子の様な笑みを浮かべた。

「ひ、ヒナは…蒼星石も見つめて欲しいのかと思って……」
「正解、かもね」

 次の瞬間、雛苺は蒼星石の腕の中にいた。

「僕以外、見つめちゃ駄目だよ」
「…人じゃなくても?」
「…うん」
「…分かったの」

 雛苺も、ギュッと蒼星石を抱き締めた。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー