「ん……」
寒い。そう思い目が覚めた。
厚めの布団はしっかり自分の体を覆っていて、大きな隙間も無い。なのに、感じるこの寒さはなんだろうか。
「……………」
無意識に布団を抱き締めていた。でも、僕が欲しいのは布団の温かさじゃなくて、もっと……。
「…もっと……温かくて……優しい……」
寒い筈の体を布団から出し、自分の部屋を後にした。
隣の部屋の扉を暫く見つめると、二、三回軽く叩いた。数秒もたたない内に、扉の向こうから声が聞こえる。
「起きてるわぁ。入って良いわよ」
そう言われ、扉を開いた。まだ電気がついている部屋のベッドの上には、水銀燈が寝転んでこちらを見つめていた。まるで、待っていたかのように。
「どうしたのぉ?こんな時間に…」
「ご、ごめんなさい…」
「別にその事は気にしてないわ。…で、どうしたのかしらぁ?」
意地悪な笑みを浮かべて、水銀燈は言った。なんだかもう気付かれているような気がする。
「……あの、一緒に…寝て良い…?」
なんだか恥ずかしくて、顔が赤くなるのが分かった。そんな自分の考えさえも、水銀燈には見抜かれているような気がした。
彼女はくすりと笑みを溢し、良いわよ、と言うと僕を抱き締めた。
「……あったかい…」
自分が欲しかった温もりに抱かれて、不意に眠気が襲ってきた。
「ふふ…甘えん坊さんねぇ……」
そんな声と同時に頭を撫でられた。水銀燈、と言う前に僕の意識は完全に闇に飲まれた。
end
「ただいまぁ……」
「おかえりなさい。三日間の出張お疲れ様」
「ありがと…。蒼星石と三日間も離れ離れなんて辛かったわぁ…」
「仕方ないよ。お仕事なんだし」
「……私がいなくて寂しくなかったの?」
「えっ…えっと……さ、寂しくないって言えば嘘になるけど……その……」
「………蒼星石、ただいまぁ」ギュッ
「……っ……ぐす……寂し、かったよ……」ギュッ
銀「いつまで寝てるのこの子・・・ちょっと、いい加減起きなさぁい」
蒼「ウーン・・・ムニャムニャ・・・スースー」
銀「いい度胸してるわね。私を怒らせるとどうなるか思いしらせてあげるわ」
銀「オラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラ」
蒼「ブふぇア!!!!」
銀「てめぇは俺を怒らせた」
銀「ねぇ、蒼星石ぃ。ヤクルトちょうだぁい。」
蒼「だめだよ水銀燈。なぞの名探偵“S”が僕の部屋に監視カメラを仕掛けてるんだ。」
銀「いやよぉ、ヤクルトが飲みたいのぉ!」
蒼「・・・」無視。
銀「無視すんじゃないわよぉ!・・こうなったら、蒼星石、あんたをいただくわぁ。」
蒼「えっ、ちょっ、ダメだよっ!監視カメラがっ、、、てアーッ!」
S「ハァハァ、こ、これは次の同人誌ネタに使えるのだわ。」メモメモ
その後、蒼星石は逮捕され、百合同人誌のネタにされました。
S=真紅