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休日は薔薇色の

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rozen-yuri

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だれでも歓迎! 編集

 
「起きなさいよぉ、ばらしー。」
目を開けると水銀燈の姿があった。ソファーで横になって休んでいる内に微睡んでいたようだ。
「ん…どうしたんですか?銀ちゃん。」
水銀燈が大袈裟に溜め息を吐いてみせる。
「…買い物。約束したでしょ?」
「あ…ごめんなさい。」
すっかり忘れていた。
電車で少し遠出してみようか、という話になっていたのだった。
上目がちに恐る恐る水銀燈の様子を見る。
「もう、早く準備しなさい。あたしは玄関で待ってるわ。」
肩をすくめて部屋を出て行く姿はいつもの水銀燈だった。

各々切符を改札に通し、ホームへと向かう。
「あの、ほんとに…ごめんなさい、銀ちゃん。」
「だからぁ。いいって言ってるじゃない。」
「で、でも…」
「…じゃあ後でピルクルでも奢って貰うとするわ。それでいいでしょう?」
薔薇水晶が漸く笑顔を見せた所で、電車が滑り込んで来た。
扉が開くと同時に大勢の人間が出入りする。二人が乗車してからも後から後からやってきて、
水銀燈の背中に薔薇水晶の胸が押し付けられる形で動けなくなってしまった。
これは快速電車だろうか。思い返してみれば電光掲示板にもそう表示されていた気がする。
とにかく予想以上の人混みの中で、薔薇水晶は身を縮めている事しかできなかった。 

駅への到着を待ちわびていると、不意に水銀燈の翼が胸を擦った。
窮屈なのだろうか?全身の力を振り絞って隙間を空けてやると、
水銀燈は両翼を軽く動かして羽並を整え始めた。
薔薇水晶は暫くの間それを眺めていた。
こうしている間も黒く艶めく羽根は美しく見えるが、
余計な手間が増えて水銀燈の顔は曇っているに違いない。
何よりこのような狭苦しい場所での長時間の拘束は彼女が最も嫌う事でもあるだろう。
彼女は私達姉妹の中でも特に自由という物に執着しているようだし…
そこでいきなり羽根が薔薇水晶の頬を撫でた。
驚いて声を上げるよりも前に翼は襟元から服の中に潜り込み、胸をまさぐり始める。
薔薇水晶は悲鳴を上げそうになったが、公衆の面前だと気付いてそれを噛み殺した。
「ぎ、銀ちゃん!何をやってるんですか!」
周りに聞こえぬよう出来るだけ小さな声で呼びかけたが、
水銀燈は返事をする所かこちらに振り返りもしない。
代わりにもう片方の翼がスカートから侵入し、太腿や臍を舐めるように這っていった。
薔薇水晶は必死で抵抗しようとしたが、動ける範囲が余りに狭く、
またこの状態が周囲に露見することを恐れて、結局殆どされるがままでいるしか無かった。

そうしている間にも薔薇水晶の全てを知り尽くした水銀燈は弱点を的確に責めてきていた。
次第に乳頭は硬さを増し、息は荒くなっていく。
ショーツも湿り気を帯びてきていた。
そこはまだ手が付けられていなかったが、時間の問題である。
ただ自分がはしたないと思われたくない一心で、
薔薇水晶は唇を噛み締め、息を押し殺していた。
いつまでも続く愛撫を前に薔薇水晶のやせ我慢も限界に来ていた。
下着の端から一粒雫が腿を伝うと同時に膝から力が抜けた薔薇水晶は、
水銀燈の背中にもたれかかってしまった。
薔薇水晶は我慢できずに水銀燈に懇願した。
「も、もうお願いですから…やめて下さ…銀ちゃ…んぅっ!」
しかし水銀燈は無反応のまま、一向に手を緩める気は無いようだ。
薔薇水晶が頬を紅潮させて震えていると、スカートの上から触れる物があった。
思わず体が跳ねる。無骨なそれは間違い無く、大人の男の手だった。
一気に血の気が引き、恐怖が襲いかかってくる。歯の根が合わない。
「助けて…銀ちゃん…」 

今まで微動だにしなかった水銀燈の体が一瞬強張ると、
薔薇水晶を弄んでいた翼が男の手へ伸びていき、指をへし折った。
悲鳴が響いたのと駅に到着した車両の扉が開いたのは同時で、
水銀燈は薔薇水晶の手を引くと後ろを振り向く事無く足早に改札の外へと出た。
「危ない所だったわねぇ、ばらしー?」
「で、でも酷いです!何であんな…」
「だってあんな狭い所で長い間、暇だったのよぉ。」
「だ、だからってあんまりじゃないですか!」
しかし水銀燈は悪びれる様子も無い。得意気に笑ってこんな事まで言う。
「そんな事言って、結構良かったんじゃない?普段より凄い反応してたわよ?」
薔薇水晶は涙を溜めて口を尖らせている。
暫く水銀燈との睨めっこが続いたが、水銀燈はそっぽを向いてしまった。
しかしその一瞬伏せた瞳は後悔と悲しみに煌いていた。
長い時間を共に過ごした薔薇水晶だからこそ読み取れる微妙な変化だった。
思わず笑みが零れる。
あんなに腹が立っていたのに、その表情が見れただけで全てを許せる気がした。
「まあ結局は銀ちゃんのおかげで無事だった訳ですし…」
可愛らしくて負けず嫌いな水銀燈。自分から謝ることが出来ないのだ。
だから薔薇水晶は水銀燈に後ろから抱き付くと言った。
「パフェ1つ、奢りですよ?」

                 (了)

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