物理 と ウクレレ

心に残った文章

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心に残った文章など。

①学問に対する姿勢

EMANさんの『解析力学 (並木 美喜雄 著/丸善株式会社 パリティ物理学コース)』に対する書評
買ったことを後悔した本。学生時代にそれこそ何度もチャレンジしたが、いつも1章を読み終えることなく力尽きてしまっていた。そして綺麗なまま何年も本棚を飾ることになる。本サイトでの説明のために5年を経て再び開かれる。その間、私も社会人として経験を積んできた。分厚くて難解な仕様書を、渡されたその日の内に理解せねばならぬというひどい試練を何度もくぐり抜けてきたが、このスキルを応用することで面白いように解読できるようになっていた。
初めから通して読もうとしてはいけなかったのだ。特に1章は難しく、今でも理解があやふやだ。分からなくてもパラパラとめくっては読み続ける。何度も何度も、雰囲気と構成と、文章の内容を覚えるほどに繰り返し「見る」。その内に、脳が勝手に内容をつなげてくれるようになる。仕事のプレッシャーと戦う時のように、死に物狂いでやるわけだ。分からなくても、涙が出そうになりながらも、トイレにも行けないほどの緊張感の中で、とにかくヒントを探し続けるのだ。
学生の頃はこれが足りなかった。今ではカバーもビリビリになってどこかへ行ってしまい、表紙も手垢だらけだ。 そういう、お勧めの一冊である。
見習いたいと思った。自分には悪あがきとか執念みたいものが足りないと思った。

②本の使い方

同じくEMANさんのサイトより。『熱力学・統計力学(改訂版)  (原島 鮮 著/培風館)』に対する書評
教授が、分かり易くて名著だと紹介して下さったので救いを求めて買ってきた。そして、だまされた、と思った。名著であることは否定しない。しかし切羽詰っている学生にお勧めはしない。長く付き合うべき本だ。このサイトでの解説の為に再び読み始めることになる。ついこの間まで綺麗なままだったが、もうすでにカバーが破れそうになってきた。物理の教科書は読み物などではなく、「技術資料」だと思って読むのだと最近気付いた。
物理の本を読んでいると、内容が度々分からなくなるのだが、技術的な面を本から学び哲学的な(?)面は本で得た内容を更に自分の中で成熟させる必要がある気がした。また、名著と呼ばれるものに対する接し方の1つを教わった。

③指導原理

「電磁気学の基礎Ⅱ」太田浩一 のP130
ヴァイルは「私の仕事はいつも真実と美しさ統一ようにすることだった。だが、どちらかを選択せざるをえないときは、私は普通は美しさを選んだ」と言っている。ディラックもまた美しさを好んだ。
しかし、モノポールが見つからなかった事より、

ディラックは「理論的には、その数学的な美しさからモノポールが存在すべきだと考えるだろう。だがそれを探す多くの試みのすべては成功しなかった。そこで、数学的に美しいというだけで自然がそうなっているという理由にはあらない、と結論すべきであろう。自然の基本原理を探求するためにわれわれはもっとたくさん学ぶべきことがある」とも述べている。
では、何を指導原理として物理を見ていこうか。。。


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