マリオカート ワールド

登録日:2025/07/18 Fri 13:07:47
更新日:2025/07/19 Sat 18:31:54NEW!
所要時間:約 33 分で読めます






大陸横断。

世界をまたぐレースが開幕!


画像出典:マリオカートワールド 公式サイト https://www.nintendo.com/jp/games/switch2/aaaaa/index.html


Mario Kart World!


マリオカート ワールド』(MARIO KART WORLD)とは、Nintendo Switch 2で発売されているレースゲーム。
マリオカートシリーズ第9作目。7、8と続いていたナンバリングは再び無くなった。

2025年6月5日のSwitch2発売に合わせて展開されたローンチタイトルであり、本体セット版も展開されている。
パッケージ版は税込み9,980円、DL版は8,980円。
本体セットで買うと通常より4,000円安くなる。*1
略称は「マリカワ」マリオ可愛いの略ではない。マリカツと同じくどこかで聞いたような…

2025年1月16日のSwitch2初お披露目の映像にしれっと写り込んでいたことからマリオカート新作の存在とドンキーのデザイン変更が確認され、同年4月2日のNintendo Directにてタイトルや大まかな仕様が公開。
そして同月17日のマリオカート ワールド Directにて更なる詳細が明かされ、6月5日にSwitch2と同時発売された。


概要

前作『8DX』から8年ぶり(WiiUから数えると11年ぶり。ツアーを含めれば6年ぶり)となる新作。
8DXはSwitch2でも遊べるためか、全体的なシステムは大きく差別化されている。

本作を象徴する要素として、”どこでも走れる”という点。
文字通り「世界中すべてがレースの舞台」となっている、いわゆるオープンワールドでコースが作られている。
コースから外れたダートも、なかなか行きづらいショートカットも、普通誰も行こうと思わない場所までどこでも行ける。
アクションを駆使すれば細いポールの上や壁走りまでもできる。
ただし水中エリアは無くなり、レトロコースの水中エリアも合わせて全て水上に置き換えられた。

そして、参加者は前作とWiiの12人レースから倍増えて24人レースとなった。
そのためか、コースは全体的に広めに作られている。アイテムも飛び交いよりカオスな展開が繰り広げられる。

マリオカート”ワールド”ということで同じ機種で発売されていたスーパーマリオカートの要素が多数見受けられる。


アクション

  • ドリフト&ミニターボ
シリーズお馴染みの加速テクニック。ドリフト解除時に曲がった長さに応じてミニターボが発生。8DXで追加されたウルトラミニターボ(3段階目)もハンドルアシストOFFで引き続き出せるが、タイヤから出る火花の色がピンクから虹色に変化している。
だが、本作はいつもより曲がりにくい…気がする。今までの高ccで慣れた人が直線ドリフトでブーストをバンバン吹かすのは難しくなっている。
その代わりなのか、下記の新アクションが追加された。

  • ジャンプアクション
Wiiから続くカート上の舞い。
本作では空中にいればいつでも何度でも繰り出せるようになった。1度出せばミニブーストLv1が着地時に発生。
さらに出す度に滞空時間が僅かに伸び、左右入力しながら出すことで位置調整もできる。
ライバルを踏むなど、一部の障害物と接触しながら発動すると滞空効果が増す。

  • ジュゲムダッシュ
8/8DXはジュゲムレスキューの際に暗転しなかったため使うことができなかったが、本作は再び暗転するようになったのでまた使えるように。
ただし、ジュゲムレスキュー時はコイン3枚だけでなくアイテムがすべて没収とペナルティがかなり重たくなっている。

  • 滑空
今作はカイトの代わりに左右に飛行機のような翼の生えた状態で滑空する。
この状態でもジャンプアクションできるが、連発すると徐々に減速するので注意。また、着地時の加速もない。

  • チャージジャンプ
直線で横入力せずにジャンプボタン長押しで溜めることで、その場でジャンプアクションをして加速ができる。
横を押しながらジャンプすれば横向きにズレながら飛ぶこともできる。
跳躍でアイテムによる妨害やちょっとした障害物を回避できるかも。小さなダートならジャンプとその後の加速で速度を落とさずに通れたりもする。ドリフトと同様にチャージにも3段階あるのでうまく使い分けよう。
ただしチャージ踏ん張り中は当然ながら速度が落ちる。

  • レールスライド
コース側面の細い手すりや電線の上を走れる。
走行中はドリフトと同じくミニターボが溜まっていき、ジャンプアクションでターボ発動できる。お得。
レールから他のレールや壁に飛び移ったりもできる。
3輪や4輪の場合、片側だけを乗せて走る。凄いバランスだ。

  • ウォールラン
読んで字のごとく壁走り。
各種ジャンプアクションで壁に触れると、少しの間だけ可能となる。
チャージジャンプや左右ジャンプアクションとこれの組み合わせは、今作のショートカットの核となる高等テク。

  • リワインド
オフラインorフリーランモードの一人プレイ限定。
自分だけの時間を戻して再試行ができる技。
ショートカットに失敗したり落下したときに使えるが、周りはそのまま走り続ける。戻す長さを微調整したりもできない。
十字キーの↓を押すだけで簡単に発動するためたまに暴発することもある。

  • ライドオン
一部コースに置いてあるトラックやヘリコプターの後ろが空いており、そこに入るとなんと一定時間の間自由に運転できる。


  • カメラ
フリーラン向けの撮影モード。
画面の向きや傾き、キャラクターのポーズなどを変えて撮影ができる。


キャラクター

全体的にキャラクターデザインが大きく一新されている。ドンキーコングが一番分かりやすいか。また、声優の変更も多い。
本作ではお馴染みのキャラクターに加え、クッパ軍団を中心に今まで参戦していなかったキャラクターが多数登場している。一部キャラクターは解放条件があり、結構大変なものも。
が、中には腕がなかったり、四股そのものがないどう運転しているんだか疑問しか浮かばないキャラまで様々いる。念力で運転しているのか?*2
声のなかったキャラにはキャラボイス(?)が追加されている。

一方で、コアなファンのいるメタルマリオ・ほねクッパやクッパ軍団の一員であるクッパ7人衆、ドンキーコング以外のコングファミリーといった一部キャラクターがリストラされている。他には他作品キャラやMiiなど。
ヨッシーの色変えは衣装で一部残ったが、ヘイホー・キャサリンの色変えもオミット。
クッパ軍団が多数参戦しているのにまたハブられたパタパタは泣いていい


以下、キャラクター一覧。
解放条件の記載されていないキャラクターは最初から使える。
本作でも同じ重さ区分でも細かな性能差があるが、ここでは割愛する。

既存キャラクター

SFC~Tourで参戦済みのキャラクター達。
太字はTourからの参戦キャラ(家庭用作品初登場)。

軽量級

中量級

重量級


新規キャラクター

大半が四肢の一部が無い、もしくは運転できないだろというキャラクターの集まりである。
一部キャラはカメックに被弾することで解放される。

軽量級

  • クリボー
  • ガボン…アイスビルディングでカメックに被弾
  • バサバサ…ショーニューロードでカメックに被弾
  • カニ*3
  • プクプク
  • テレン…おばけシネマでカメックに被弾
  • ハッチン
  • フィッシュボーン…キノピオファクトリーとホネホネツイスターの移動経路でカメックに被弾
  • パタテンテン テンテン「」

中量級

  • プー…キラーシップでカメックに被弾
  • サンボ
  • リフトン…ノコノコビーチでカメックに被弾
  • ゆきだるま スローマン「」
  • ガマネー…プクプクフォールズでカメックに被弾
  • ペンギン…さむいさむいマウンテンとかにいたアイツ

重量級

  • パックンフラワー…8でのアイテムのように周りのライバルに噛みつく…とかはしてこない。
  • ポイハナ…ピーチビーチでカメックに被弾
  • モンテ…マリオサーキットでカメックに被弾
  • ツッコンドル…リバーサイドサファリでカメックに被弾
  • ウシ…恐らく本作が発売前から注目されるようになった最大の要員。


マシン

本作はWii以来のカートのみを選ぶ仕様に戻った。まあ8DXの場合大体みんな同じカスタムになってたし…
カートのタイプは8同様カート・バイク・ATVの3種類だが、ATVを中心にジェットスキーやスノーモービルのような斬新なマシンも用意されている。
ただしバイクはハングオンタイプが消滅し一律でドリフトするようになった。*4

8DX同様初心者向けのオートアクセルとハンドルアシストアシスト、ジャイロによるハンドル操作も用意されている。

ステッカー

本作の収集要素。マシンの側面に貼ることができるおしゃれアイテム。
実績やフリーランのミッションをクリアしたり、フリーラン中にアイテムを集めたりすることで種類が増えていく。
レース中は画面が引くので分かりづらいが、ウイニングランの時とかに確認しやすい。
また、オンライン対戦時は装着中のステッカーが自分のアイコン横に表示されてたりもする。

アイテム

本作のアイテムもDD、8DX同様2個持ちできる。
そして本作では自動的にケツ持ち後ろに構えられるようになったため少しだけ操作が楽に。
一部のアイテム使用時にアメコミのような文字が出てくる。

前作ではアイテムの抽選率が1位との距離で算出されていた(+『8DX』では順位によって出現するアイテムが限定された)が、今作では『7』までの順位を参照する形式に戻った。
これに『8』のように1位との距離が開くと上位でも強力なアイテムが出現する仕様が加わり、極端な場合だと2位でキラー、3位でサンダーが出てくることもある。
またレース中は一度取ったアイテムボックスを急停止やバックでもう一回取ろうとするといくら順位が下でも2個目以降はしょぼいアイテムしか出なくなった。

既存・続投アイテム

  • ダッシュキノコ…ダッシュキノコ系に共通して、今作から発動の瞬間にトゲゾーこうらに対する無敵判定がついて回避しやすくなった。
  • トリプルダッシュキノコ
  • パワフルキノコ
  • 緑こうら…当たった時の音がSMBのものになっている。
  • トリプル緑こうら
  • 赤こうら…チャージジャンプで避けられる他、ショートカットルートに入ることで追跡を切るなどアイテムでの防御以外の対策が増えている。
  • トリプル赤こうら
  • バナナ
  • トリプルバナナ
  • ゲッソー
  • スーパースター
  • ボムへい
  • テレサ…今作ではスターと同様に透過中はダートなどの減速地形を無効化するため、ショートカットに使えるようになった。
  • ファイアフラワー
  • ブーメランフラワー
  • スーパークラクション…気持ち前作より出やすい…気がする。トゲゾーこうらを破壊できるのは相変わらず。1位の場合はテレサに盗まれなくなった。


変更の入ったアイテム

いつもの。対テレサ用お守り。
だが、今作では20枚まで持てるようになり、直線区間の大幅増量によってコイン所持数に応じた速度アップ効果の影響も如実に現れやすくなったので一概にハズレとは言い切れない。

今作では一般車両と同じくバランスを崩し一定時間ドリフトできなくなるのみにとどまった。効果時間は短め。

みんなのトラウマ。今作も羽根無し。
投げるときに投球ポーズをするようになった。
本作では被弾すると上に打ち上げられる過去作の仕様に戻ったため、ダメージが強化された。
更に被弾時の無敵時間で避ける戦法も削除されており、ダッシュキノコをタイミングよく使わないと回避は難しい
…なお、オフライン一人プレイではリワインドを使うと簡単に避けられてしまう。

  • サンダー
自身より前方の相手全員にイカズチを落とし、感電モーションで短時間停止+アイテムを落とさせる+縮小化させて速度ダウン&レールスライドなどを不可にする。
が、今作も飛行中に食らっても落とされないばかりか、さらに後方の相手が対象外になり、1位でも元の大きさに戻るまでの時間は速めとかなり弱体化されている。
使うことで雨が降り注ぐ。砂漠で使っても降るようだ。


新規・復活アイテム

  • アイスフラワー
Tourから登場。ただし使用方法は本作のファイアフラワー準拠に変更。
相手をスピンさせるうえに、霜がかかってしばらく滑りやすくさせる。

  • ハンマー
Tourから登場。
ハンマーブロスのハンマーを前方に大量にばらまく。ハンマーバラバラ。
1セットで5個投げつけ、地面に刺さったハンマーはしばらく残る。
直線の時間差攻撃なので当て方には工夫がいる。

Wiiから登場。
使うことで巨大化し、ライバルを轢くことができる。
妨害アイテムに加えて本作ではWiiの頃は効果のあったスター・サンダーも無効化するように。
ただし、例のBGMは消え、踏んだ時の音は『スーパーマリオワールド』でスピンジャンプで敵を踏んだ時のものに変更。

  • ゴールデンこうら
黄金に輝く、Newスーパーマリオブラザーズ2で見たようなこうら。
投げるとコースの中央を走りながらその軌道にコインを残していく。
一定距離を進むと破裂してコインをばらまく。

  • ハテナブロック
Tourから登場。
叩くことで最大8コイン手に入れることができる他周辺にコインをばらまく。
前ではなく後ろに飛び散るうえに自分がコインを取れるわけじゃない+使ってもすぐに消えないため、今作では大ハズレ扱いされている。
コース上に設置されているものもそうだが、キャラによって叩くモーションが異なる。

  • ハネ
SFCから登場。8DXのバトルコースで久々に復活し、ワールドにてとうとう表舞台に帰ってきた。
使うことで高くジャンプし、穴を飛び越えたりこうらやバナナを回避できたり、簡単に壁などに飛び移れたりする。
でもトゲゾーこうらはムリ。

カメックの魔法が浮かぶ宝珠。カメックを召喚し、前方のライバルに魔法をかける。
ライバルの姿を何かしらのキャラに変え、操作性を変えてしまう。
また、そのキャラクターに応じた敵キャラクター(もしくは動物)を複数呼び出して妨害する。
この妨害を食らわないと解放できないキャラクターもいるため、被弾は避けられない。ただかなり運が絡むため面倒くさいと感じるかもしれない。
なおアイテムとして参戦した影響か、レーサーとしてのカメックは…

  • ダッシュフード
ダッシュキノコと同等の効果を持つ食べ物。普通のアイテムボックスには入っておらず、専用の紙袋風のボックスに入っている。配置される場所もヨッシーズの店やキッチンカーのところが大半。
内容によって効果のほどが多少異なるが、いずれもキノコと違い発動時の無敵がなく、トゲゾーこうらを躱すのには使えない。
詳細は後述。


コース

登場コースは今のところ新旧あわせて29つ+α。今まで皆勤賞だった新規のマリオサーキットは名前を変えている。
レトロコースは今までリメイクの無かったコースや、8とコース追加パスから続投したコースなど様々。GBA・WiiU出典コースはなし。ただし大陸の中のロケーションの1つとして扱われているためか名前と構造は引用しつつも出典作品の表記が廃止されている(本項目では便宜上出典作品を併記する。)

一部コースの傾斜が凄まじいことになっているが、差別化のためか反重力はない。
至る所に埋まっている黄色いブロックは初代にあったジャンプ台が元ネタ。

排気量は50cc・100cc・150ccの3つで、一定条件でミラーも解放される。
もちろんCPUも排気量の上昇と共に強化されていくのだが、今作は50ccの段階から既に容赦がなく、150ccとなるとかなり手強くなる。
200ccは未実装(8でも後から追加だったし)。

画像出典:マリオカートワールド公式サイト https://www.nintendo.com/jp/games/switch2/aaaaa/index.html

上記の通り今作はコース同士が繋がっており*5、グランプリやサバイバルは最初のコースがいつもの数周、それ以降の殆どは道中コースを走ったうえで最終セクションとしてそのコースを1周分だけ走る形になる。
なお、出発点次第でそのコースのどこを走るかは変わる場合があり、移動先のコースを逆走したり意外なところだけを走ったり...なんてことがある。

道中には交通網もあり車*6が走っていたり、敵モブキャラクターがレースの妨害をしてきたりする。
コース間の移動中に変わりゆく景色も見どころ。

道中及びフリーランのBGMは過去作のアレンジで占められており、中にはカートシリーズ以外からの出典もあるなどもはやスマブラばりの豪華さを誇る。
中には昼と夜でアレンジが2つ用意されているものも…?
ただしRPG・スポーツ・パーティ系統からはなし。
+ 道中のアレンジBGM出典一覧
  • スーパーマリオカート(メニュー除き全アレンジ)
  • マリオカート64
  • マリオカートアドバンス
  • マリオカート ダブルダッシュ!!
  • マリオカートDS
  • マリオカートWii
  • マリオカート7
  • マリオカート8(コラボコース*7除くDLCを含めた8出典のコース全アレンジ)
  • マリオカート ツアー



4レースが終わると7以来のウイニングランが始まり、1~3位のキャラクターが祝われる。


キノコカップ

  • マリオブラザーズサーキット(Mario Bros. Circuit)
恒例のマリオサーキット系コース…と思いきや、マリオサーキットでもルイージサーキットでもない共同コースと言った具合。
荒野の中に作られており、様々なコースと繋がっている。
途中には地形を利用した大きなカーブがある。

マリオブラザーズということでアーケード&ファミコンのマリオブラザーズを意識した要素も見られる。

  • トロフィーシティ(Crown City)
でかいタイヤのトロフィーを掲げている街。
大通りを通り、ビル街の上側を走る。

  • シュポポコースター(Whistlestop Summit)
汽車の線路と並行にあるコース。名前の通りもちろん汽車が走っている。
線路のレールでレールスライドができる。
bgmはコーラスも相まってケルト音楽っぽい。(^ω^)おっおおおっおっおー

  • DKうちゅうセンター(DK Spaceport)
DKの名を関する宇宙開発局。ロケットの色合いはゲーム&ウォッチっぽい。
素で6セクション、他のコースから移動してきた際は道中2セクションと合わせ最大8ラップとなっており数だけで言うならあのベビィパーク*8に匹敵する。
初代ドンキーコングを意識したヘアピン増し増しのコースで、施設全体を横から俯瞰すると赤い鉄骨に見える。
そして道中にはオイル缶があったりおじゃま虫役のファイアスネークが飛び跳ねてたり、さらにはいたるところでデカい樽が転がっていて行く手を阻む。
頂上に到達すると巨大なドンキーコングのようなマシンが立ちはだかるが、普通に股下をくぐってゴールとなる。

BGMは25mをベースとしたアレンジでセクション毎に内容も代わり、最終ラップは加速版ではなくハンマー状態のアレンジ。


フラワーカップ

  • DS サンサンさばく(DS Desert Hill)
太陽の眩い砂漠のコース。
コース道中の太陽とファイアスネークが『スーパーマリオランド』のトコトコとパタドンに変更された。
ファイアスネークは周辺地域にいる他、太陽はスタート地点のオブジェクトに埋め込まれているため完全にいなくなったわけではない。
ステージ内に存在する遺跡には『マリオランド』の地下ステージを意識したようなヒエログリフ風文字が刻まれている。

  • 3DS ヘイホーカーニバル(3DS Shyguy Bazaar)
アラビアンな下町のバザー。
デザインに菊の花のような模様が追加されている他カメーンが描かれたカーペットやガオーを模した像など『USA』と『マリオランド』を合わせたような訃音域になっており、上記のサンサンさばくの変更点も併せてデイジーっぽさがある。実際デイジーはこのカップクリアで解放される。
第2レース中は夕方だが、第3レース開始時には原作通り夜になっている。
なおVSなどで一部コースから来た際はコース北側の宮殿内部を走ることになる。

  • N64 ワリオスタジアム(N64 Wario Stadium)
64のほうのワリオスタジアム。壁一面のワリオ顔は撤去された。
ジャンプアクションを決めると歓声が上がり、セットが派手に燃え上がる。

64出典のコースでは長らく唯一未リメイクの状態が続いていたが、この度めでたく初リメイク、之を持って『64』のコースはすべて完全リメイクを果たした。
ただし、コースのうねりの大半が真っ直ぐに変更されている。まあこのうねりが未リメイクの原因だろうし。あと、ワリオの顔が大量に書かれた水色の看板も削除されている。

  • DS キラーシップ(DS Airship Fortress)
飛行船と崩れた砦のコース。背景が戦場っぽくなった。
Tourで酒場だった船内のデザインはDSの弾薬庫に戻った。
バーナーが噴射しているエリアの直前にて、天井からアームでキラーが運ばれている。
キラーの名を冠しているがキラーが登場するのはここと最初くらいだったり。


スターカップ

  • DS DKスノーマウンテン(DS DK Pass)
舗装路を駆け上がり、途中から雪道を下るコース。
DKスノーボードクロスに対抗してか、こちらはスキー場っぽくなった。スラロームっぽいところもある。
ただし、例のアイテムボックスのあった場所は封鎖されている。

  • ロゼッタてんもんだい(Starview Peak)
本作新登場の氷雪系コースであり、久々となるロゼッタの名を冠するコース。ロゼッタで天文台ということでマリギャラ感満載。
天文台外部にはツルツルツイスターを思わせる二色の道が絡まっている。
後半はサーフィンギャラクシーのような水の道を走る。

  • Tour アイスビルディング(Tour Sky-High Sundae)
今のところ唯一のツアー出典のコース。
アイスや氷で構成されたファンシーな世界観の氷雪地帯。
8DXのときより建築物感が高まっており気持ち走りやすくなっている。
BGMは8DXの流用…多分。

  • 3DS ワリオシップ(3DS Wario Shipyard)
荒々しい海に浮かぶ沈没船を走るコース。スターカップでは唯一氷雪系でない。
今作は水中エリアが無いので水上を走ることになる。
このコースを含めた周辺の海域はほぼ常に荒れ狂っているため波乗りジャンプアクションで加速しやすい。


こうらカップ

  • SFC ノコノコビーチ2(SNES Koopa Troopa Beach 2)*9
原作ではこじんまりとした島だったが、本作ではRAVEな装飾とBGMが施されている。
中央部の地形も大きく隆起している*10が、コースのシンプルさは据え置き。
原作に合わせ、5周になっている。

  • リバーサイドサファリ(Faraway Oasis)
川辺のサバンナのコース。大半は川の上を走るが。
コース内を走るシマウマやダチョウといった動物が目白押し。
終盤にはヨッシーフォールズのような谷底に流れる滝を横切る場面もある。

  • トロフィーシティ(Crown City)
このカップでは、再びこのコースを通るのである。決して編集間違いではない。
とはいえキノコカップとは違って下街のストリート街を通るルートになっており、実質別コースとなっている。

  • ピーチスタジアム(Peach Stadium)
ピーチ城を模したコース。
建物内部を登っていく形で、割とあっさりと終わってしまう。


バナナカップ

  • GC ピーチビーチ(GCN Peach Beach)
『Wii』以来の登場となる海辺のビーチのコース。でかいポイハナもいる。
Wii版とは違い潮が満ちており水上を通ることもできる。
2周目からは別ルートになり、建物の間を通っていく。
建物が増加し、遠くから眺めるとさながらモン・サン=ミシェルのような外観になっている。

  • ソルティータウン(Salty Salty Speedway)
BGMからしてイタリアのベネチアみたいな感じの川辺の街。
水上を走る箇所がほとんどで水に強いキャラがおすすめ。
人魚像がトレードマーク…キャサリン顔の。

  • GC ディノディノジャングル(GCN Dino Dino Jungle)
恐竜の生息するジャングル。
新たにトリケラトプスやティラノサウルスが現れる。周回レースの場合、恐竜達の位置も変わっていく。
『ツアー』まで遺跡だった中盤のエリアはスラッシュマンステージのような研究施設に変更されている。

  • ハテナしんでん(Great ? Block Ruins)
ハテナブロックの形をした空中遺跡のコース。海外名称は名前に文字通り「」が入っておりちょっとシュール
神殿にはジュゲムのような装飾物もある。
他コースから来る場合は、森の奥深くにある湖から立ち昇るノックアップストリーム大噴水に乗って突入する。大迫力の突入は必見。


このはカップ

  • プクプクフォールズ(Cheep Cheep Falls)
オリガミキングのモミジ山を思わせる紅葉の映える和風な滝のコース。
神社の門を通り、プクプクの泳ぐ滝を下る。
また、付近にある出店にはマリオシリーズでは希少な日本語が書かれている。

  • ショーニューロード(Dandelion Depths)
Show New Road…ではなく、鍾乳洞の生えた洞窟内部を走るコース。コース上部は開発地帯のようになっている。
洞窟内には胞子が飛んでいたり不思議な雰囲気を漂わせている。

  • おばけシネマ(Boo Cinema)
本作のお化け系コース。
映画館の中のスクリーン内を走るコースで、スクリーン内部は画面が暗くなりテレドンが驚かしてくる。
フィルムには何かに驚くピーチの映像が映し出されているので、やっぱりホラー映画なのだろうか。

  • ホネホネツイスター(Dry Bones Burnout)
メキシコの死者の日ような装飾を施された巨大な骨の内部を走るコース。
かなり入り組んでいるうえ溶岩の上に作られており、転落すると危険。
コース自体に目立ったギミックはないが周辺にはカロンが這い上がってくる墓地やフィッシュボーンが泳ぐ温泉地帯がある。


サンダーカップ

  • Wii モーモーカントリー(Wii Moo Moo Meadows)
前作でリメイクされていたが、ウシ参戦の影響か続投。
コース自体の変更点はあまりない。
スタート地点には例のバイクに乗るウシの銅像がある。

  • N64 チョコマウンテン(N64 Choco Mountain)
もはや何度目か分からないほどのリメイク。
本作ではデザインが一新され、泥まみれのコースに。山というよりはスタジアムっぽくなった。
道中にはブルがおり、かつてのように分身したりラグビーボールを投げつけてくる。

  • Wii キノピオファクトリー(Wii Toad’s Factory)
ガチャガチャのカプセルを製造している工場。工場から出たときのBGM変化は無いが他コースからの移動時にBGMが同様のフレーズからスタートする。
隣接するコースが大量にある。
蒸気漏れエリアの警報が無くなり、レールスライド可能な鉄骨が追加された(終盤に2本あるが、他コースに行く場合は右側にしかない)。

往年の人気コースがとうとう復活を遂げたことで話題となった。工場らしい掲示物や設備などの書き込みが増えつつジャズなBGMもばっちり再現。

GBA以来となる、ファイナルレースを務めるクッパの城。火山の頂上に建てられている。ダート代わりに溶岩が流れている箇所もあったり。
入口にはコントロールルームがあり、城内のギミックを制御している感がある。
今作のクッパの顔は雷雲となっている。






サバイバル

初登場となるもう一つのレースモード。
カップとはまた別の順番で6つのコースをノンストップ横断走行する。そのため一回のサバイバルレースに最長数分かかる長丁場。
ただし途中にはチェックポイントがあり、その度に下位プレイヤーの4人ずつが脱落していってしまう*12。F-ZERO初代+99のルールを逆輸入したようなものといえばいいか。
君は生き残ることができるか?

ラリー一覧

レトロコースの出典元の表記は省略する。

  • パワフルラリー
サンサンさばく→マリオブラザーズサーキット→チョコマウンテン→モーモーカントリー→マリオサーキット→どんぐりツリーハウス

  • アイスラリー
アイスビルディング→ロゼッタてんもんだい→ショーニューロード→プクプクフォールズ→ピーチスタジアム→トロフィーシティ

  • ムーンラリー
クッパキャッスル→キノピオファクトリー→ショーニューロード→モーモーカントリー→プクプクフォールズ→リバーサイドサファリ

  • トゲゾーラリー
おばけシネマ→ロゼッタてんもんだい→DKスノーマウンテン→ソルティータウン→ピーチビーチ→ワリオシップ

  • チェリーラリー
ピーチビーチ→ディノディノジャングル→ノコノコビーチ→DKうちゅうセンター→シュポポコースター→サンサンさばく

  • どんぐりラリー
キノピオファクトリー→ワリオスタジアム→チョコマウンテン→ピーチスタジアム→プクプクフォールズ→DKスノーマウンテン

  • くもラリー
キラーシップ→ヘイホーカーニバル→マリオブラザーズサーキット→トロフィーシティ→リバーサイドサファリ→ハテナしんでん

  • ハートラリー
ヘイホーカーニバル→キラーシップ→ホネホネツイスター→マリオサーキット→モーモーカントリー→ピーチスタジアム


ネット対戦

本作にももちろんあり、当然だがNintendo Switch Online加入は必須。
…Switch2本体のマイニンテンドーストアの抽選販売参加者なら、その時点で要件は満たされるが。

マッチングは8/8DXとあまり変わらないが、次のレースの待機中はフリーランしながら待つことになる。
ミッションランは無いが、ハテナパネルとピーチメダルは設置してあるので合間に探すのもあり。
コースは8/8DX同様3つのコースとランダムから選ぶことができるが、選択肢となるコースは前に走ったコースに隣接しているものが選ばれる。ミラーの場合はコース選択時に背景のマップがミラーのものになっているためわかりやすい。


フリーラン

本作最大の醍醐味。大陸全体を自由に・気ままに走れる。
マップから行きたいコースか使いたいキャラを選ぶか、メニュー画面で+ボタンを押すと移行する。たとえ初回起動でも+ボタンを2回押すだけでフリーランに直行できる。
またネット対戦のロビーも実質的にこれが兼ねており、フレンドマッチングではレースそっちのけでフリーランし続けることも可能。コースやショートカットの練習にも最適。

大陸各地にはこのモード専用としてコインの山などといった配置物がある。
ここで拾ったコインはしっかり隠しマシンやステッカーの解禁条件としてカウントされる。(通知はステッカー分しかされないので自分で確認する必要がある)
コースの隅々まで走れば新たな発見があるかもしれない。

ちなみに各所にある線路の列車も住人たちもリアルタイムで運行・生活しており、特に列車は各コース付近の駅を経由している。
64カラカラさばくのような生易しい距離ではないため、線路を辿って大陸を巡ると30分は軽く掛かる。
アイテムボックスも各所に存在しダッシュキノコ、トリプルダッシュキノコ、パワフルダッシュキノコ、スーパースター、ハネのいずれかが手に入るほか一部で緑こうらを使用することができる。


  • Pスイッチ
2Dマリオではお馴染みのスイッチ。
踏むことでDSにあったミッションランがその場でスタートする。クリアすると内容に応じたステッカーがもらえる。
ほぼすべてのミッションに制限時間が存在し時間内にゴールに到達するか8枚の青コインを集める必要がある。ライドオンを活用するものやちょっとしたレースをするものも。

…が、妙に難しいものが多く、特にゴールポールを掴むのがクリア条件のタイプはゴールポールの判定がシビアなためなかなか成功しない。ただし道中で拾ったアイテムを持ち込むことは可能なのでアイテム次第では難易度を下げることが出来る。
中にはマリオカートスタッフもビックリなスイッチミッションも…?

  • ハテナパネル
SFCに登場したアイテムボックスのご先祖さま。
それぞれのコース内各地に隠されており、踏むことでステッカーが貰える。基本は1コースに5枚だが、トロフィーシティだけ10枚もある。

  • ピーチメダル
アドバンス2にあったピーチコインとは関係ない。
パネル以上にやらしい位置精巧に隠されており、こちらも1枚拾うごとにステッカーが貰える。

そのほか、ときどきマップ上で見つかるトッテンを捕まえたり、ブルにコウラをぶつけたりしてもステッカーがもらえる。

ヨッシーズ

大陸の各地にある飲食チェーン店。
カウンターにダッシュフードが置いてあり、ドライブスルーの要領で無料でテイクアウトできる。
そのエリアに応じた様々なご当地フードのデザインが楽しめる。

ダッシュフードを使うことで加速する*13……だけでなく、一部キャラクターは衣装が変更される。
その場で着替えるわけではなく、ワンダーなモヤに包まれて変身する。
衣装にはその地域に応じた様々なものがあり、キャラクターによって種類は異なる。
最多はやはりマリオ。ドンキーコングとポリーンだけ非常に少ないが追加コンテンツに期待したい。
衣装ごとの性能差はないため、好きな衣装で走行できる他設定で衣装チェンジしないようにすることも可能。衣装を集めきったときに便利。

残念ながら本作初参戦キャラに別衣装はない。
本作で既存キャラの亜種がリストラされたのはこのアイテムが影響していると思われる。メタリックになるフードもないです


余談

実は13人以上でのレースは本作が初ではない。
かつて発売していたマリオパーティ8にあるミニゲームに「ポケバイグランプリ」というものがある。
そこでは様々なキャラクター達30人がスクーターでレースをしていたのだ。
中には後に本作で参戦するキャラクターもいるため、もしかしたらこのミニゲームも参考にしているのかもしれない。


本作には約300曲程の音楽があるにも関わらずサウンドテストが無いが、8DXは最終アップデートで追加された事例があるため、本作にも追加される可能性はある。


全コースが繋がっていることでデータ量も相応に増えたのか、容量はなんと21.9GBと、本体ストレージの約8%を占めることになる。
近年のゲームは高解像度対応とかのために全体的に容量が爆発的な増加傾向なので特におかしな話でもないし、Switch2のソフトはまだまだ軽い部類であるが、これでも発売前から1.5GB減らしているらしい。



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最終更新:2025年07月19日 18:31
添付ファイル

*1 本体:49,980円、マリカワセット:53,980円。国際版を買った場合も本作への割引サービスが利用可能とのこと。

*2 過去作から既に参戦しているキングテレサは今作でも浮いている。

*3 作品によって、サイドステッパー、カニさん、チョキチョキといった表記もある。

*4 ただし見た目上でのハングオンとスクーターの違いは残されている。マシンに跨る姿に拘るプレイヤーも安心。

*5 そのため、今までの作品で避けられていた「似たシチュエーションのコースを連続で走る」カップもある。

*6 キノコやバナナを落とす車や荷台の荷物でジャンプアクションができる車、ボムへいやパックンフラワーが乗っけられた車など

*7 エキサイトバイク・ミュートシティ・ハイラルサーキット・どうぶつの森・ビッグブルー

*8 7ラップ、『DD』のVSモードなら9ラップ

*9 ゲーム内ではナンバリング表記なし

*10 64版ノコノコビーチにあった岩のアーチもある。

*11 フィールドに埋まっていたドッスンも普通の岩に置き換えられた。

*12 ラップ2…20位まで、ラップ3…16位まで、ラップ4…12位まで、ラップ5…8位まで、ファイナルラップ…4位まで。 なお、表彰されるのは3位までである。

*13 同じ店から手に入れたフードでも細かい種類が存在しそれぞれ盛り付けや加速の度合いが異なっている。またダッシュキノコと異なりいずれのフードもトゲゾーこうらを回避することは不可能。