流星のロックマン トライブ(アニメ)
『流星のロックマン トライブ』(りゅうせいのロックマン トライブ、SHOOTING STAR ROCKMAN TRIBE)は、株式会社カプコンのテレビゲーム『流星のロックマン2』を原作としたテレビアニメ。
2007年11月3日より、土曜朝のアニメコンプレックス・バラエティ番組「おはコロシアム」(テレビ東京系列)内で、『流星のロックマン (アニメ)』に続いて放送が開始され、2008年3月29日に終了した。全21話。
ストーリー
一ヶ月前のFM王が地球に現れたことによる膨大なエネルギーによってムー大陸、そしてムーの超科学力でつくられた電波生命体達が復活の兆しを見せ始める。
そしてロックマンもオーパーツ・ベルセルクを偶然手に入れたことにより、ムーの古代文明を巡る争いに巻き込まれていく……。
登場人物
主要人物
星河スバル(ほしかわすばる)(声:大浦冬華)
主人公。前作に引き続き登場。小学五年生。ウォーロックと電波変換し電波人間「ロックマン」となる。食事中に焦って魚の骨を喉に詰まらせたり、初めて見た電波ウイルスを「かわいい」と言ったり、少し抜けたところや緊張感のないところもあり、意外と怖がりでもある。
今作になってから、ミソラと頻繁に連絡を取り合うようになっている。オリヒメのオーパーツ探しに協力し、世界を飛び回ったが、ダイナソー、シノビまでもが敵に奪われたためにオリヒメからの信頼を失ってしまう。だがオリヒメの目的がラ・ムー復活と知り、ムー復活を阻止しようとオリヒメと戦うことを決意した。
今作になってから、ミソラと頻繁に連絡を取り合うようになっている。オリヒメのオーパーツ探しに協力し、世界を飛び回ったが、ダイナソー、シノビまでもが敵に奪われたためにオリヒメからの信頼を失ってしまう。だがオリヒメの目的がラ・ムー復活と知り、ムー復活を阻止しようとオリヒメと戦うことを決意した。
ウォーロック(声:伊藤健太郎)
前作に引き続き登場のAM星人。一部の地球人にはその存在を知られている。第1話でのファントム・ブラックとイエティ・ブリザードとの戦闘の際、オーパーツ「ベルセルクの剣」を飲み込んでしまう。そのためロックマンをサンダーベルセルクに変身させたりオーパーツやムーに関係するものの気配を感じ取る事が出来る。
ベルセルクの剣とはその力から極限の疲労状態に陥っていたが、ピラミッドでのブライとの戦闘中にうまく同化する事が出来た。第20話にてエンプティとの戦闘中、スバルを守るため自ら電波変換を解除し、逃亡するもオーパーツ・ベルセルクを奪われてしまう。
ベルセルクの剣とはその力から極限の疲労状態に陥っていたが、ピラミッドでのブライとの戦闘中にうまく同化する事が出来た。第20話にてエンプティとの戦闘中、スバルを守るため自ら電波変換を解除し、逃亡するもオーパーツ・ベルセルクを奪われてしまう。
響ミソラ(ひびきみそら)(声:福圓美里)
前作に引き続き第2話より登場。ハープと電波変換しハープ・ノートとなる。付き人にキャンサーがついている。前作での戦いが終わった後は退屈していたが、曲作りの題材になるという理由でスバルに協力している。
非常におてんばな性格で、スバルには「変わった子」と思われている。スバルがラーナと一緒にいる時やルナがロックマンに抱きついた時に嫉妬したり、楽しそうな顔でスバルと手をつないだりと、スバルに好意を寄せているような場面も見られる。
非常におてんばな性格で、スバルには「変わった子」と思われている。スバルがラーナと一緒にいる時やルナがロックマンに抱きついた時に嫉妬したり、楽しそうな顔でスバルと手をつないだりと、スバルに好意を寄せているような場面も見られる。
ハープ(声:氷上恭子)
前作に引き続き登場。こと座のFM星人。ミソラと電波変換してハープ・ノートになる。ミソラの事は好きであるが、あまりしっかりしてないとも思っているようである。
白金ルナ(しろがねるな)(声:植田佳奈)
前作に引き続き登場。ロックマンの正体を知っているが、それに納得いかず、前作同様ロックマンの前ではスバルの前とは態度が全く異なる。しかし本当はスバルがロックマンであると認めているようで、第21話ではスバルを応援する発言をしている。
世界の未知の料理に挑戦するため世界を飛び回ったこともある。前作と比べて格段に料理が上手になっていて、お菓子も色々と作れるようになっている模様。
世界の未知の料理に挑戦するため世界を飛び回ったこともある。前作と比べて格段に料理が上手になっていて、お菓子も色々と作れるようになっている模様。
その他の継続キャラクター
- 最小院キザマロ(声:儀武ゆう子):ロックマンの正体とウォーロックの存在を知っている
- 牛島ゴン太(声:大畑伸太郎):ロックマンの正体とウォーロックを知っている
- 星河あかね(声:木村亜希子):スバルの母親。キャンサー・バブルを「キャンバブちゃん」と呼ぶ
- 天地守(声:土田大):天地研究所「AMAKEN」の所長
- 宇田海深佑(声:森訓久):現在はマテリアライズの実用化に努力中
- キャンサー(声:中村大樹):かに座のFM星人。ミソラの付き人として地球に残る
オーパーツをめぐる者達
ソロ(声:泰勇気)
第2話から登場。単独でブライに電波変換する、オーパーツを狙うムーの生き残りの少年。口数が非常に少なく何回も登場しながらも、第19話までは戦闘時の掛け声以外はまともに喋っていなかった。
普通の状態で大人を打ちのめすほどの強さがある。ピラミッドのてっぺん、高層ビルの高い所、橋のてっぺんといった地上から高い場所にいる事が多い。かつてムー人が犠牲を払いながらラ・ムーを封印したが、万が一ラ・ムーが復活しかけた時、それを阻止するために自身も眠っていた。
普通の状態で大人を打ちのめすほどの強さがある。ピラミッドのてっぺん、高層ビルの高い所、橋のてっぺんといった地上から高い場所にいる事が多い。かつてムー人が犠牲を払いながらラ・ムーを封印したが、万が一ラ・ムーが復活しかけた時、それを阻止するために自身も眠っていた。
オリヒメ(声:折笠愛)
第2話から登場。ムー文明とオーパーツを研究している女性科学者。ビジライザーのように電波を見ることができる特殊なコンタクトレンズをつけており、ロックマンの正体とウォーロックの存在も知っている。
世界的に有名な科学者で電波研究の第一人者であり、前作でキグナス・ウィングが使用した「レディオコンポーザー」など電波に関する発見や発明をしており、著書も何冊も出ている有名人。真の目的は究極の電波生命体ラ・ムーを復活させ地球の電波環境を飛躍的に向上させることであった。
世界的に有名な科学者で電波研究の第一人者であり、前作でキグナス・ウィングが使用した「レディオコンポーザー」など電波に関する発見や発明をしており、著書も何冊も出ている有名人。真の目的は究極の電波生命体ラ・ムーを復活させ地球の電波環境を飛躍的に向上させることであった。
エンプティ(声:千葉一伸)
オリヒメのサポートをする忠実な存在。ロボットのような外見をしている。高いパワーとスピード、強力な電気属性の攻撃、相手の体内にあるオーパーツを抜き出す力を持ち、その強さはロックマン・サンダーベルセルク、ブライを圧倒するほどである。
エンプティの羽織っているマントは一種のウタガイエリアであり、外部からエネルギーを供給されることでマテリアライズ(実体化)し無限のエネルギーを持つ電波変換体となっている。
エンプティの羽織っているマントは一種のウタガイエリアであり、外部からエネルギーを供給されることでマテリアライズ(実体化)し無限のエネルギーを持つ電波変換体となっている。
五里門次郎(ごりもんじろう)(声:相沢正輝)
イエティと電波変換してイエティ・ブリザードになる。「モンジーカンパニー株式会社」の代表で大富豪で何事も最初は金で解決しようとする。巨万の富を得るためにムーを復活させようとオーパーツを狙う。
ハイド(声:松本大)
ゴーストと電波変換してファントム・ブラックになる。ゲームと違い、かなりのギャグキャラでオリヒメとも面識は無いが、卑怯なところは同じである。自称芸術家だが常人と美しいというセンスがずれており、彼の描く絵は必ず変なものとなってしまう。
その他の登場人物
- 五陽田ヘイジ(声:志村知幸):サテラポリスの刑事。自称「サテラポリスの伊達男」
- キュー(声:遠近孝一):ブラキオと電波変換してブラキオ・ウェーブになるCMMのディレクター
- アガメ(声:宝亀克寿):コンドルと電波変換してコンドル・ジオグラフとなるナンスカ村の村長
ムーの電波生命体
イエティ(声:風間勇刀)
五里門次郎と電波変換してイエティ・ブリザードになる。頭の悪い五里に助言を与えたり、ロックマンを利用する作戦を考えたりもする。右肩にオーパーツ・ダイナソーがくっついていた。モチーフはイエティ。
ゴースト(声:鈴木勝美)
ハイドと電波変換してファントム・ブラックになる。ゲームでは「ファントム」という名前。仮面を付けた幽霊のような姿をしている。ハイドとは仲がいい。背中にオーパーツ・シノビを背負っていた。モチーフはゴースト。
ブラキオ(声:有本欽隆)
キューの意識を乗っ取ってブラキオ・ウェーブになる。野生の電波生命体でドンブラー湖に住んでおり人間からはドッシーと呼ばれているが湖を荒らされることが嫌いなため人間嫌いである。他の電波生命体と異なりオーパーツに興味がない。モチーフはネッシー。
コンドル(声:大西健晴)
ナンスカ村の村長・アガメの意識を乗っ取ってコンドル・ジオグラフになる。ブラキオ同様、オーパーツに興味がない。神殿に眠っていたところに目覚めてアガメと電波変換し、自らを神と名乗り村で暴れ回る。モチーフはナスカの地上絵。
ラ・ムー
究極の電波生命体。頂点を極めたムーの超科学によってつくられた存在。オリヒメ曰く「全知全能の存在」。だがその強大な力から、神としてムー人の上に君臨しようとしたため、それを恐れたムー人が多大な犠牲を払いながらもオーパーツにその力を封じ込め、大陸ごと別次元の電波空間に封印された。
オリジナルキャラクター
ラーナ(声:辻あゆみ)
ヒマナラ村に住んでいる少女で村長の孫。ロックマンの正体に感づいていた模様。
ハヤヤ(声:後藤沙緒里)
ミソラと同じく人気少女歌手の模様。名字の読みは「ありま」。
オガムー(声:田中完)
ナンスカ村の村人。「ナンスカ」が口癖になっており語尾に「〜ナンスカ」とつける。
ジャッキー半蔵(声:藤原啓治)
トウガラシ流忍術第133代当主。忍者の末裔らしいが言葉の中に英語を交ぜたりするなどあやしい男。だが忍者の実力は本物であり、一時的とはいえファントム・ブラックとイエティ・ブリザードを相手に渡り合ったほど。語尾に「おさる」をつける。
電波人間
ロックマン
前作に引き続き登場。スバルとウォーロックの電波変換した姿。スバルの周囲の人間の一部には、ウォーロックの存在共々正体を知られている。必殺技はロックバスター。
トライブ変身
オーパーツの力でロックマンが変身した姿。ゲームと違い変身の際に「トライブオン〜」とはいっていない。
サンダーベルセルク
ベルセルクの剣の力で変身した。雷の大剣を武器とする。当初はスバルやウォーロックの意志に関係なく勝手に変身してしまい、剣の制御がきかない事もあったが、第8話でのブライとの戦闘の際に自在に変身でき、使いこなせる様にもなった。必殺技はサンダースラッシュ、サンダーボルトブレイド。
グリーンシノビ
OPと第21話にて一瞬登場。ロックマンがオーパーツ・シノビの力で変身した姿。
ファイアダイナソー
OPと第21話にて一瞬登場。ロックマンがオーパーツ・ダイナソーの力で変身した姿。
トリプルトライブ
トライブキング
劇中ではトライブキングという名称は出なかった。サンダーベルセルクの時には大苦戦していたエンプティの攻撃を受けても無傷であり、攻撃力も桁違いに上がっている。必殺技はオーバースラッシャー、カイザーデルタブレイカー。ただしどちらも技名は言われなかった。
その他の電波人間
- ハープ・ノート:ミソラとハープの電波変換した姿。主な必殺技はショックノート
- キャンサー・バブル:キャンサーが単独で電波変換した姿。普段は背広を着て探偵のような帽子とコートを身に着けている
- ブライ:ソロが単独で電波変換した姿。圧倒的な戦闘技術を持ちロックマンとハープ・ノートを圧倒する程の強さを誇る
- イエティ・ブリザード:イエティと五里門次郎が電波変換した姿。主な必殺技はナダレダイコ
- ファントム・ブラック:ハイドとゴーストが電波変換した姿。主な必殺技はファントムクロー
- ブラキオ・ウェーブ:キューがブラキオに憑依され電波変換した姿。巨体を誇る
- コンドル・ジオグラフ:アガメ村長がコンドルに憑依され電波変換した姿
用語解説
ムー大陸
今から1万2千年前の超古代文明「ムー」が存在した大陸。ムー人は高い科学力で電波を自在に操ることで世界を支配し、ついには「究極の電波生命体 ラ・ムー」を作り出したが、ラ・ムーが地球を破壊しかねない危険な存在となったために封じるため、犠牲を払いながらもムー人によって大陸ごと別次元の電波空間に封印された。
ムーの電波生命体
ムー大陸に存在した、前作のFM星人と同じような特性を持つ存在。ムーの電波体とも呼ばれる。ムーの住人達とは、スバルとウォーロックのような関係を築いており、電波変換を日常的に行っていた。
オーパーツ
3つ存在し、ムー大陸復活の鍵とされている。世界でも特別な場所にある。強力な電波を発しているため電波ウイルスを引き寄せ、またムーの電波生命体達に狙われる。3つ揃って互いに共鳴しあうとムー大陸へのゲートが出現する。
ベルセルク
石の剣のような外見のオーパーツ。作中では「ベルセルクの剣」と呼ばれる。博物館に展示されていたが、ファントム・ブラックとイエティ・ブリザードとの戦闘の際、ウォーロックが飲み込んでしまった。
ダイナソー
恐竜型のオーパーツ。ドンブラー湖の湖底の神殿の遺跡にあったが五里に奪われた。
シノビ
手裏剣型のオーパーツ。忍者の隠れ里に虎の巻として存在していた。
地名・場所
- ヒマナラ山脈:世界一高い山。遺跡がある。モデルはヒマラヤ山脈
- ドンブラー湖:北アメロッパの山間にある湖。ドッシーという生き物が住んでいるという伝説がある
- ナンスカ村:南アメロッパの秘境。「空中都市」とも呼ばれる。モデルはマチュ・ピチュ
- 忍者の隠れ里:ニホン中央山脈の山中に存在。巨大な忍者屋敷が存在
スタッフ
- 原案:カプコン|CAPCOM
- 連載:コロコロコミック、学年別学習雑誌(小学館)
- スーパーバイザー:稲船敬二、佐上靖之
- シリーズ構成:荒木憲一
- キャラクターデザイン:足立慎吾
- プロップデザイン:近岡直
- 美術監督:小山俊久
- 色彩設定:松岡珠江
- 撮影監督:広瀬勝利
- 音楽:鳴瀬シュウヘイ
- 音響監督:渡辺淳>渡辺淳 (音響監督)
- 監督:加戸誉夫
- アニメーション制作:XEBEC>ジーベック (アニメ制作会社)
- 製作:テレビ東京、小学館プロダクション
主題歌
オープニングテーマ『絆ウェーブ』(きずなウェーブ)
歌:福圓美里|響ミソラ、作詞:marf、作曲・編曲:鳴瀬シュウヘイ
第21話ではオープニングが省略され、本編にスタッフクレジットが重ねられ、最後にミソラのコンサートの時に使われた。
第21話ではオープニングが省略され、本編にスタッフクレジットが重ねられ、最後にミソラのコンサートの時に使われた。
サブタイトル一覧
- 第1話:ムーの遺産
- 第2話:ムーの封印
- 第3話:ブライの襲撃
- 第4話:発動、ベルセルクの剣!
- 第5話:ヒマナラの雪男
- 第6話:ヒマナラのムー遺跡
- 第7話:ハイドとゴースト
- 第8話:試しの剣
- 第9話:ドッシーの真相
- 第10話:ブラキオの願い
- 第11話:潜入!ナンスカ村
- 第12話:恐怖の神様
- 第13話:修行でおさる
- 第14話:忍者屋敷のオーパーツ
- 第15話:三つ巴,オーパーツ争奪戦
- 第16話:ベラボーな作戦!?
- 第17話:ハイドの策略
- 第18話:オリヒメの正体
- 第19話:無のエンプティ
- 第20話:孤高の戦士ブライ
- 第21話:ムー大陸の決闘