流星のロックマン(アニメ)
『流星のロックマン』(りゅうせいのロックマン、SHOOTING STAR ROCKMAN)は、株式会社カプコンの同名の流星のロックマン (ゲーム)を原作としたテレビアニメ。
土曜朝のアニメコンプレックス・バラエティ番組「おはコロシアム」(テレビ東京系列)のアニメ枠(前半)にて、2006年10月7日から2007年10月27日まで全55話が放映された。内容・設定やキャラクターはほぼ『流星のロックマン トライブ』に受け継がれている。
概要
本作はゲーム版『流星のロックマン』を原作としているが、アニメ独自の設定やキャラクター展開が数多く盛り込まれており、原作とは若干異なる部分がある。アニメーション制作はXEBECが担当し、監督は加戸誉夫、シリーズ構成は荒木憲一が手がけた。
登場人物
地球人
星河スバル(ほしかわすばる)(声優:大浦冬華)
主人公。FM星からやってきたウォーロックと出会い、電波変換してロックマンとなる。宇宙ステーションにて父親が行方不明になったことが原因で不登校になっていたが、ウォーロックの要望で登校した後は、再び通うようになる。
ウォーロック曰く「特別な存在」であるため、電波生命体と電波変換した際も意識を保つことができる。第26話では宇田海の姿をしたキグナスの言葉から、ウォーロックが父親を殺した犯人ではないかとウォーロックを問い詰め、第27話で激怒して絶交宣言をする。しかし第30話でのAM星人の言葉から、ウォーロックとの絆が確かなものであることを感じ、再びウォーロックを信じようと決意する。
同じく第30話でAMの三賢者の力によりスターフォースの力を手に入れ、その後は戦闘中状況が不利な時によくスターブレイクするようになる。言葉遣いは穏やかな事が多いが、時には荒っぽい言葉を発する事もある。
ウォーロック曰く「特別な存在」であるため、電波生命体と電波変換した際も意識を保つことができる。第26話では宇田海の姿をしたキグナスの言葉から、ウォーロックが父親を殺した犯人ではないかとウォーロックを問い詰め、第27話で激怒して絶交宣言をする。しかし第30話でのAM星人の言葉から、ウォーロックとの絆が確かなものであることを感じ、再びウォーロックを信じようと決意する。
同じく第30話でAMの三賢者の力によりスターフォースの力を手に入れ、その後は戦闘中状況が不利な時によくスターブレイクするようになる。言葉遣いは穏やかな事が多いが、時には荒っぽい言葉を発する事もある。
響ミソラ(ひびきみそら)(声優:福圓美里)
大人気の少女シンガー。アイドルとして与えられた歌ばかりを歌っていて自分の歌が作れないことに悩んでいた。ハープの正体を知った後は自分で曲を作るために、光速で移動できる電波変換の能力を利用して世界中を回る。
新曲完成後はニホンに戻って活動を再開し、ドラマの女優やグラビア活動などもこなす、自称「戦うアーティスト」。最初はハープによって電波変換時に精神を操られていたが、ロックマンの攻撃を受けた衝撃で目を覚ます。その後の電波変換時は自分の意識を保っている。
新曲完成後はニホンに戻って活動を再開し、ドラマの女優やグラビア活動などもこなす、自称「戦うアーティスト」。最初はハープによって電波変換時に精神を操られていたが、ロックマンの攻撃を受けた衝撃で目を覚ます。その後の電波変換時は自分の意識を保っている。
双葉ツカサ(ふたばつかさ)(声優:甲斐田ゆき)
スバルと同じ小学校に通うC組の少年。トラック横転事故に巻き込まれ、生死の境目を彷徨っていたところをジェミニに助けられた。自分を見殺しにした人間達を抹殺しようと、自らジェミニを受け入れ、電波変換しジェミニ・スパークとなる。
表の人格は穏やかだが、裏の人格は残虐非道な性格である。第53話にてロックマンに破れ、正体を知られたことから撤収し、不完全ながらもアンドロメダを再起動させる。その後は事故後の記憶を失い、事故以前のように穏やかな学校生活を送っている。
表の人格は穏やかだが、裏の人格は残虐非道な性格である。第53話にてロックマンに破れ、正体を知られたことから撤収し、不完全ながらもアンドロメダを再起動させる。その後は事故後の記憶を失い、事故以前のように穏やかな学校生活を送っている。
白金ルナ(しろがねるな)(声優:植田佳奈)
スバルが通う小学校のクラス委員長。スバル達からは「委員長」と呼ばれている。最初は学校での点数を稼ぐため不登校のスバルを学校に連れて行こうとするも、ことごとく失敗に終わる。スバルが学校に通い始めた時は学校になじめるように腐心し、その後も積極的に関わってきている。
実際のところは生徒会長のための得点稼ぎ、という打算をあまり考えていない、根は優しいいい子のようである。第4話での電波ウイルスによる事故の際に、ロックマンに助けられたことからロックマンにメロメロになっている。第54話でロックマンがスバルに戻った瞬間を目撃し笑顔で青ざめてそのまま気絶した。
実際のところは生徒会長のための得点稼ぎ、という打算をあまり考えていない、根は優しいいい子のようである。第4話での電波ウイルスによる事故の際に、ロックマンに助けられたことからロックマンにメロメロになっている。第54話でロックマンがスバルに戻った瞬間を目撃し笑顔で青ざめてそのまま気絶した。
最小院キザマロ(さいしょういんきざまろ)(声優:儀武ゆう子)
ルナと一緒にいるメガネを掛けた少年。ルナと同じく響ミソラの大ファンであり、ルナの機嫌が悪い時にミソラのコンサートに誘った事も。第54話でロックマンの正体を知った。
牛島ゴン太(うしじまごんた)(声優:大畑伸太郎)
身体の大きいスバルのクラスメイト。がさつで乱暴なところはあるが、根は優しい。オックスが学校を襲撃した際、オックスによって無理矢理電波変換されオックス・ファイアとなる。その後、ロックマンによって電波変換は解除されたが、その間の記憶はない。第54話でロックマンの正体を知った。
その他の重要人物
- 五陽田ヘイジ(声優:志村知幸):サテラポリスの刑事。「御用だ御用だ!!」が口癖
- 天地守(声優:土田大):天地研究所「AMAKEN」の所長でスバルの父・大吾の後輩
- 星河大吾(声優:大西健晴):スバルの父親。宇宙人とのコンタクト実験中に行方不明
- 星河あかね(声優:木村亜希子):スバルの母親。料理は得意だが機械は苦手
- 宇田海深佑(声優:森訓久):天地の部下。疑心暗鬼からキグナス・ウィングに電波変換
- 金田金太郎(声優:鈴木琢磨):ミソラのマネージャー
AM星人
ウォーロック(声優:伊藤健太郎)
FMプラネットより地球へやってきた、獣のような姿をした電波生命体。仲間を裏切って「アンドロメダの鍵」を盗みだし、そのため他のFM星人から追われる身となる。地球でキグナスとの交戦中にスバルと遭遇。その後追っ手の目を逃れるためにスバルのトランサーに隠れ住む。
粗暴で荒々しい性格をしているが悪人ではなく、スバルが人助けをしようとする時、最初は本人曰く「仕方なく」手を貸していたが、徐々に人助けするのに馴染んできた。第54話にて実はAM星人であることが発覚する。電波生命体に変える能力はFM星人にはない能力でAM星人特有の能力である。
宇宙ステーションブラザーバンドから出ている交信の電波を勘違いしたFM王の命令で、宇宙ステーションを襲撃して星河大吾と出会い、大吾らの宇宙ステーション船員を救うため、彼の能力で大吾ら宇宙ステーション船員を電波生命体に変えた。
粗暴で荒々しい性格をしているが悪人ではなく、スバルが人助けをしようとする時、最初は本人曰く「仕方なく」手を貸していたが、徐々に人助けするのに馴染んできた。第54話にて実はAM星人であることが発覚する。電波生命体に変える能力はFM星人にはない能力でAM星人特有の能力である。
宇宙ステーションブラザーバンドから出ている交信の電波を勘違いしたFM王の命令で、宇宙ステーションを襲撃して星河大吾と出会い、大吾らの宇宙ステーション船員を救うため、彼の能力で大吾ら宇宙ステーション船員を電波生命体に変えた。
サテライト管理者
ペガサス・マジック(声優:安井邦彦)
レオ・キングダム(声優:古澤徹)
ドラゴン・スカイ(声優:大川透)
ペガサス、レオ、ドラゴンの3つのサテライトの管理者。総じて「AM星の三賢者」と名乗る。キグナス・ウィングに処刑されかけたスバルを助けサテライトへ転送する。スバルにウォーロックとの信頼を諭した直後に寿命を迎え、スターフォースを託し消滅したが、第54話でロックマンがアンドロメダに敗れた後復活した。モチーフはそれぞれペガサス座、しし座、りゅう座。
FM星人
自らつくりだしたアンドロメダの影響で好戦的、懐疑的になっていたが、ブラザーバンドの電波で正気を取り戻した。
ハープ(声優:氷上恭子)
ハープの姿をした女性のFM星人。第10話から登場。マイペースで気紛れな性格。派手好きな一面も持つ。当初は「上から言われて仕方なく」という理由でウォーロックと敵対。「音楽の女神」と嘯いてミソラに近付き、彼女を利用して任務を遂行しようとしたが、ミソラが真相を知ってからは足を洗い、以来行動を共にしている。モチーフはこと座。
キグナス(声優:神奈延年)
白鳥の姿をしたFM星人。第1話から登場。言葉使いは丁寧だが、内心は冷徹な心の持ち主。ウォーロックの持つ「アンドロメダの鍵」を取り戻すため地球へと追撃した結果、相撃ちとなる。その後、周波数の合う宇田海の前に現れ、疑心暗鬼に陥っていた彼の心につけ込み、キグナス・ウィングに電波変換する。モチーフははくちょう座。
オックス(声優:檜山修之)
牛の姿をしたFM星人。第1話から登場。FM星人最強のパワーを持っているが、性格は単純で知能も低い。地球でロックマンと交戦した時にゴン太と電波変換してオックス・ファイアとなる。ルナを人質にとりロックマンを追い詰めるが敗れ、ゴン太と分離し逃走。モチーフはおうし座。
ジェミニ(声優:私市淳)
1つの体に2つの顔を持つFM星人。第15話から登場。事故で瀕死に陥ったツカサを助けることで自らのパートナーとし、共にジェミニ・スパークへと電波変換する。1体でも戦闘力が高く、さらに2体のコンビネーションでロックマンを圧倒し、2度もロックマンを惨敗に喫させた。
アンドロメダの鍵のマイナスエネルギーを手っ取り早く集めるため、他のFM星人を次々と殺害。アンドロメダの力を使い、FM王を殺害しFM星を乗っ取ることも目的としている。モチーフはふたご座。
アンドロメダの鍵のマイナスエネルギーを手っ取り早く集めるため、他のFM星人を次々と殺害。アンドロメダの力を使い、FM王を殺害しFM星を乗っ取ることも目的としている。モチーフはふたご座。
その他のFM星人
- リブラ(声優:白熊寛嗣):天秤の姿。モチーフはてんびん座
- キャンサー(声優:中村大樹):カニの姿。ミソラのファン。モチーフはかに座
- ウルフ(声優:川島得愛):狼の姿。最も凶暴な性格。モチーフはおおかみ座
- クラウン(声優:宗矢樹頼):頭に冠を被った姿。ミソラのファン。モチーフはかんむり座
- オヒュカス(声優:茂呂田かおる):蛇遣いの姿をした女性。モチーフはへびつかい座
- ケフェウス(声優:村井かずさ):FM星の王。モチーフはケフェウス座
電波人間
ロックマン
スバルとウォーロックが電波変換した姿。バトルカードを左手のウォーロックにプレデーションさせることで、カードの力を使用する。主な必殺技はロックバスター。スターフォースで、それぞれアイスペガサス、ファイアレオ、グリーンドラゴンに変身する。それぞれの必殺技はマジシャンズフリーズ、アトミックブレイザー、エレメンタルサイクロン。
ハープ・ノート
ミソラとハープが電波変換した姿。自称「戦うアーティスト」としてロックマンのピンチを度々助ける。主な必殺技はショックノート。スターキャリアー登場後はバトルカードも使うようになった。
敵電波人間
- キグナス・ウィング:宇田海がキグナスに憑依され電波変換した姿
- オックス・ファイア:ゴン太がオックスに憑依され電波変換した姿
- ジェミニ・スパーク:ツカサとジェミニが電波変換した姿。ホワイトとブラックの2体に分かれる
- リブラ・バランス:育田がリブラに憑依され電波変換した姿
- キャンサー・バブル:千代吉がキャンサーに憑依され電波変換した姿
- ウルフ・フォレスト:尾上がウルフに憑依され電波変換した姿
- クラウン・サンダー:クローヌ14世がクラウンに憑依され電波変換した姿
- オヒュカス・クイーン:ルナがオヒュカスに憑依され電波変換した姿
用語解説
ビジライザー
スバルが持っている、電波を視覚できる特殊なメガネ。普段は額に上げているが、電波異常が起こった時など必要な時に掛け、その原因を「目視」する。もともとは大吾のもので、ステーション事故の現場に残されていたものが回収され、スバルの手へ渡された。
トランサー
腕につける通信機器。通信などが可能。ウォーロックは第42話冒頭までこれに入っていた。
ウェーブスキャナー
手に持てるほど小さい端末。スバルもトランサーが壊れた後に使った。スバルが使ったものは「アマケンの特別製」との事だったが、特別な機能は何も出なかった。
スターキャリアー
AMAKENからスバルとミソラがアンドロメダの戦いに向けてもらった。全てのバトルカードが組み込まれているため、プレデーションすることなくバトルカードが使える。そのため、ロックマンやハープ・ノートは迅速にバトルカードを使用できる。
ブラザーバンド
星河大吾らが乗っていた宇宙ステーション。ウォーロックらに襲撃を受けた。FM星に何らかの電波を送り、機能を停止している。
アンドロメダの鍵
アンドロメダを起動する際に使用。これを持っている者がアンドロメダを操れる。ウォーロックはこれを持って逃亡した。これを使いアンドロメダを起動させ操るにはアンドロメダの鍵のなかにマイナスエネルギーがたまっていないといけない。
アンドロメダ
惑星破壊兵器。「アンドロメダの鍵」を発動させることで姿を現し、それによって操られる。標的となった星を内部から破壊することができる。鍵がある限り幾らでも復活する。最初は鬼の角が生えた牙をもつ怪物の顔のようだが、惑星を内部から破壊するときや戦闘時には巨大な手を持つ人間の上半身のような体になる。モチーフはアンドロメダ座。
スタッフ
- 原案:カプコン|CAPCOM
- 連載:コロコロコミック、学年別学習雑誌(小学館)
- スーパーバイザー:稲船敬二、佐上靖之
- シリーズ構成:荒木憲一
- キャラクターデザイン:足立慎吾
- プロップデザイン:近岡直
- 美術監督:小山俊久
- 色彩設計:松岡珠江
- 撮影監督:広瀬勝利
- 音楽:鳴瀬シュウヘイ
- 音響監督:渡辺淳>渡辺淳 (音響監督)
- 監督:加戸誉夫
- アニメーション制作:XEBEC>ジーベック (アニメ制作会社)
- 製作:テレビ東京、小学館プロダクション
主題歌
オープニングテーマ『ハートウェーブ』
歌:福圓美里|響ミソラ、作詞:marf、作曲・編曲:鳴瀬シュウヘイ
第48話・第49話・第54話・第55話ではオープニングが省略され、本編にスタッフクレジットが重ねられた。2007年3月28日発売の『ロックマンエグゼシリーズ ボーカル・アルバム』にボーナストラックとして収録(TVサイズ)。
第48話・第49話・第54話・第55話ではオープニングが省略され、本編にスタッフクレジットが重ねられた。2007年3月28日発売の『ロックマンエグゼシリーズ ボーカル・アルバム』にボーナストラックとして収録(TVサイズ)。
サブタイトル一覧
- 第1話:逃亡者ウォーロック
- 第2話:ファーストコンタクト
- 第3話:電波ウイルス
- 第4話:電波変換!
- 第5話:スバル、オン・エア!!
- 第6話:キグナスの挑戦!
- 第7話:衛星墜落!
- 第8話:オックス襲来!
- 第9話:暴走オックス・ファイア
- 第10話:ハープ・シンガー見参!
- 第11話:ハープ・ノート推参!
- 第12話:ウイルス人間現わる!?
- 第13話:育田先生の科学教室
- 第14話:リブラ育田の危険な科学教室
- 第15話:笑う電波空間
- 第16話:怒る電波空間
- 第17話:唄う電波空間
- 第18話:キャンサー参上ブク!
- 第19話:ロックマン急便
- 第20話:植木職人は月に吠える
- 第21話:ウルフ 怒りの咆哮!
- 第22話:デンパなユーレイ
- 第23話:不死身のジバク霊
- 第24話:オヒュカス・クイーン
- 第25話:愛しのロックマン様
- 第26話:帰って来た男
- 第27話:キグナス軍団
- 第28話:電波クライシス
- 第29話:サテライトの奇蹟
- 第30話:賢者の祈り
- 第31話:スターフォース!
- 第32話:結集! FM星団
- 第33話:逆襲! FM星団
- 第34話:キザマロは見た!
- 第35話:知りすぎたキザマロ
- 第36話:ラブリィ・アンバランス
- 第37話:リブラの選択
- 第38話:一匹狼、飼われる
- 第39話:飼われた狼、暴れる
- 第40話:委員長失恋大作戦ブク!
- 第41話:ドラマで修羅場の大作戦ブク!
- 第42話:発明大魔王宇田海
- 第43話:アマケン大パニック
- 第44話:リブラ・バランス崩壊
- 第45話:宇宙人も悩んでいる
- 第46話:Wルナの大奮闘
- 第47話:Wルナの天国と地獄
- 第48話:ウォーロックはジェントルマン
- 第49話:がいこつチェンジ!
- 第50話:告白
- 第51話:ブラザーバンド
- 第52話:マイナスエネルギー
- 第53話:ふたつの絆
- 第54話:アンドロメダ
- 第55話:FM王ケフェウス