”ゴール前の混戦の中からパストラルが抜け出した!
伸びる伸びるパストラル!
今一バ身の差をつけてゴール!!
仁川の仇を府中で取る!
パストラル見事にNHKマイルカップを征しました!!”
伸びる伸びるパストラル!
今一バ身の差をつけてゴール!!
仁川の仇を府中で取る!
パストラル見事にNHKマイルカップを征しました!!”
「「「「やったー!!」」」」
『♪最速の私になって 見果てぬ世界 越えてゆけ』
初めてのG1でのセンターにもかかわらず、堂々たる姿で本能スピードを歌い終えたパストラルが控室に帰ってくると、控室のドアが勢い良く開いた
「「「パストラルおめでとう!!!」」」
「何だあ?!」
「何だあ?!」
面食らうパストラルを迎えたのは馴染みの面々だった
「凄いレースだったね、最後の抜け出しとか鳥肌立っちゃったよ」
と最初に声を掛けてきたのはシンボリレクイエム
「先月はお前さんにしてやられたせいで今日ほどは末脚キレてなかったからなあ!」
ふざけて軽くキレると
「まだ根に持ってたの?しつこいなあ!?」
とこちらもわざとらしく驚いてみせる
「そっちは流すのが早すぎんだろ」
笑いながらそう返すパストラルの表情は満足感に満ちていた
と最初に声を掛けてきたのはシンボリレクイエム
「先月はお前さんにしてやられたせいで今日ほどは末脚キレてなかったからなあ!」
ふざけて軽くキレると
「まだ根に持ってたの?しつこいなあ!?」
とこちらもわざとらしく驚いてみせる
「そっちは流すのが早すぎんだろ」
笑いながらそう返すパストラルの表情は満足感に満ちていた
「パッちゃんオメデトー!!すっげーレースだったよー!!」
オーヴァチュアも続いて声を掛ける
「サンキューオーヴァー、お前さんくらい逃げる奴が居なかったんで脚も温存出来たし最後は抜け出しやすかったぜ?」
ニヤリと笑ってみせるパストラルに
「うおー!そう言って貰えるとアタシもやる気出るぜ!
次はアタシも逃げ切ってやるぜー!!」
と大袈裟に盛り上がるオーヴァチュア
オーヴァチュアも続いて声を掛ける
「サンキューオーヴァー、お前さんくらい逃げる奴が居なかったんで脚も温存出来たし最後は抜け出しやすかったぜ?」
ニヤリと笑ってみせるパストラルに
「うおー!そう言って貰えるとアタシもやる気出るぜ!
次はアタシも逃げ切ってやるぜー!!」
と大袈裟に盛り上がるオーヴァチュア
「おめでとう、ラルちゃん」
最後に声を掛けてきたのはサクラグローリア
「ああ、コレでオレもG1ウィナーだ、グローリア嬢に並んださ」
再戦出来なかった無念を胸の底に封じ込めて笑い返すパストラルにグローリアは
「うん、私もラルちゃんに負けないようにオークス頑張るから!」
と笑ってみせた
最後に声を掛けてきたのはサクラグローリア
「ああ、コレでオレもG1ウィナーだ、グローリア嬢に並んださ」
再戦出来なかった無念を胸の底に封じ込めて笑い返すパストラルにグローリアは
「うん、私もラルちゃんに負けないようにオークス頑張るから!」
と笑ってみせた
その後も退場時間ギリギリまで盛り上がった4人組がボスの引率で帰寮する途中
「そー言えばさ、なんでパッちゃんってぐっちゃんのことグローリア嬢って呼ぶの?」
とオーヴァチュアが疑問を呈したのが騒動の始まりだった
「そー言えばさ、なんでパッちゃんってぐっちゃんのことグローリア嬢って呼ぶの?」
とオーヴァチュアが疑問を呈したのが騒動の始まりだった
『すみれの、花咲く頃?』
「パストラル!」
甘やかな声を掛けられた芦毛のウマ娘は後ろを振り返った
「お、おはようさん、グローリア」
「おはよう、パストラル!」
声を掛けてきた方の尾花栗毛のウマ娘は芦毛のウマ娘の瞳をじっと見つめながら、輝くような笑顔で再度名前を呼んだ
名前を呼ばれた芦毛のウマ娘もその笑顔を受けとめ、キリッとしたシャープな印象の表情を微笑ましいものを見るように優しく緩ませて
「そんな何度も呼ばなくても良いぜ?
最初のだけでグローリアだって判るからよ?」
と甘く囁くように応えた
「ううん、私が呼びたいの
パストラルから許して貰った呼び方だもん!」
尾花栗毛のウマ娘も負けてはいない
こちらもその美貌を更に輝かせるように頬を赤らめて芦毛のウマ娘に身を寄せていく
甘やかな声を掛けられた芦毛のウマ娘は後ろを振り返った
「お、おはようさん、グローリア」
「おはよう、パストラル!」
声を掛けてきた方の尾花栗毛のウマ娘は芦毛のウマ娘の瞳をじっと見つめながら、輝くような笑顔で再度名前を呼んだ
名前を呼ばれた芦毛のウマ娘もその笑顔を受けとめ、キリッとしたシャープな印象の表情を微笑ましいものを見るように優しく緩ませて
「そんな何度も呼ばなくても良いぜ?
最初のだけでグローリアだって判るからよ?」
と甘く囁くように応えた
「ううん、私が呼びたいの
パストラルから許して貰った呼び方だもん!」
尾花栗毛のウマ娘も負けてはいない
こちらもその美貌を更に輝かせるように頬を赤らめて芦毛のウマ娘に身を寄せていく
その仲睦まじい姿は色々な想像(妄想)を周囲に掻き立てるには十分過ぎた
「パストラルとサクラグローリアの互いの呼び方が変わった」
「パストラルとサクラグローリアの距離感が急に近くなった」
「サクラグローリアがパストラルに話し掛ける時にやたらはしゃいでいた」
「パストラルとサクラグローリアが顔を赤らめて至近距離で話し合っていた」
「サクラグローリアはパストラルと話す時にうっとりとした目でパストラルを見つめている」
「パストラルとサクラグローリアが怪しい」
「サクラグローリアと話すときのパストラルは他の相手とは違う優しさに溢れた表情になる」
「パストラルとサクラグローリアは付き合っている」
「パストラルとサクラグローリアは相思相愛の仲」
「パストラルとサクラグローリアは両家も認めた恋人同士」
「パストラルとサクラグローリアは卒業次第同性婚をするらしい」
「パストラルとサクラグローリアは夜な夜な逢い引きしているらしい」
「パストラルとサクラグローリアの距離感が急に近くなった」
「サクラグローリアがパストラルに話し掛ける時にやたらはしゃいでいた」
「パストラルとサクラグローリアが顔を赤らめて至近距離で話し合っていた」
「サクラグローリアはパストラルと話す時にうっとりとした目でパストラルを見つめている」
「パストラルとサクラグローリアが怪しい」
「サクラグローリアと話すときのパストラルは他の相手とは違う優しさに溢れた表情になる」
「パストラルとサクラグローリアは付き合っている」
「パストラルとサクラグローリアは相思相愛の仲」
「パストラルとサクラグローリアは両家も認めた恋人同士」
「パストラルとサクラグローリアは卒業次第同性婚をするらしい」
「パストラルとサクラグローリアは夜な夜な逢い引きしているらしい」
ここまで噂が膨れ上がるのに要した日時は僅か1週間
年頃(思春期)の乙女のコイバナへの憧れ(ゴシップへの飢餓感)は凄まじいものがあるのであった
後にパストラル曰く
「グローリアとの例の噂が立って以来、オレが「そう言う」趣味だって勘違いしてナンパしてくる奴や風呂や更衣室ですり寄ってくる奴が一時期どっと増えたんだ……
ガチでオレの貞操を狙ってるオネエサマ方や同期、下級生があんなにいるとか思ってなかったぜ……」
ガチでオレの貞操を狙ってるオネエサマ方や同期、下級生があんなにいるとか思ってなかったぜ……」
1ヶ月保たずに音を上げたパストラルによるサクラグローリアへの
「頼むからオレの事はラルと呼んでくれ
フルネームで呼ぶのは勘弁してほしい
後、話し掛ける時にわざわざ顔を見つめて笑わなくてもいい
頼むから、本当に頼むから止めて欲しい」
という哀願は同情に値するものだったと有識者(シンボリレクイエム)は語った
「頼むからオレの事はラルと呼んでくれ
フルネームで呼ぶのは勘弁してほしい
後、話し掛ける時にわざわざ顔を見つめて笑わなくてもいい
頼むから、本当に頼むから止めて欲しい」
という哀願は同情に値するものだったと有識者(シンボリレクイエム)は語った