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百一詩 - (2012/11/23 (金) 17:33:28) の編集履歴(バックアップ)
原文
出典:《古詩源(近デジ)》
百一詩序に曰く、時に曹爽に対して曰く、「今公巍々の稱を聞けり、いずくんぞ百慮に一失有ると知らんや」と。
百一の名は此にとる。
璩が詩百余編、おおむね時事を風刺せり。
下流不可處。君子慎厥初。名高不宿著。易用受侵誣。
前者隳官去。有人適我閭。田家無所有。酌醴焚枯魚。
問我何功徳。三入承明廬。所占於此土。是謂仁智居。
文章不経国。筐篋無尺書。用等稱才学。往往見歎誉。
避席跪自陳。賤子実空虚。宋人遭周客。慙愧靡如所。
てけとーな日本語
下流は居るべきではない。君子はその初めを慎重に行うもの。名高くとも、早くに出世しなければ。もって侵誣を受け易い。
かくて官を捨てて郷里に隠居すれば。我が門を叩く物好きがいる。田家には有るべき所も無く。醴を酌んで枯魚を焚く。
客人が私に問う、「貴方は何の功徳があるのか。三たび承明廬に入り。人は『貴方が居るこの場所は。仁智の居だ』という。
貴方の作品は経国の力もなく、書籍に記すべき知識も持たない。どうして才学を称賛せられ。往往に誉れを賛嘆されるのか」。
席を避けて、ひざまづき自ら陳ずらく。「賤子実に空虚なり。宋人周客に遭う。慙愧してしたがう所なし」。
単語解説
百一詩のタイトルには諸説あり。百一詩序に従う。
【下流】世俗に安住しがたい
【宿め著れずば】平素より長く世間に知られていれば。世間に信用されていれば
【醴を酌んで枯魚を焚】あま酒を飲みかわし、魚の干ぼしを進める
【承明廬】陛下の命令を受ける。
漢代、承明殿の隣に臣下用の事務所を作り、承明廬と称した。魏文帝は、建始殿という宮殿の門のうち、臣下が出入りする門を承明と言い,臣下が休息するところを承明廬と称した。…かな?ちょっと確認します
【仁智の居】《論語-雍也》:「知者楽水。仁者楽山(知者は水が留まることなく流れるように、物事を処理する。仁者は動かざること山のように、静謐を楽しむ)」。徳人の住処。転じて山水の趣ある家。
【文章不経国】曹丕の典論「文章経国大業、不朽之盛事」による。
【宋人周客に遭う】
宋の愚人が石を玉と誤認して珍しいぞと保管したが、周人に笑われたために、かえってますます石に固執し保管を厳重にした逸話
コメント
世間に疲れて隠居してみれば、わざわざ田舎に来てまで、私に文句を言っていく人が要る。
すみません、私ゃバカなんで。