11-280「ようこそ僕の閉鎖空間へ」

やあ

ようこそ、僕の閉鎖空間へ。

このアップルティーはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。



うん、「延期」なんだ。済まない。

仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。



でも、このアップルティーを飲んだとき、君は、きっと言葉では言い表せない

「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。

殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい

そう思って、この紅茶を煎れたんだ。



ああ、どうやら効いてきたようだね。

さすがに橘さんが「この薬を使えば彼もイチコロ」と言い張るだけのことはあるよ。

大丈夫、体の自由をちょっと奪うだけだから。命に関わるようなことはないさ。

じゃあ、そろそろベッドに行こうか。くっくっ。

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最終更新:2007年07月21日 20:26
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