この時期は自転車の二人乗りも寒いだろうなあ
キョンの背中にぴったりくっついてたりしたのかな
>>818。こんな姿が頭に浮かんだ
「なんだか、中学の頃の事を思い出すねぇ・・・・」
「ん?何だよ、佐々木。やぶから棒に。」
「くっくっ・・・いや、なに。受験の頃を思い出してねぇ・・・」
「・・・・・ああ・・・・そういや、あの頃もこれぐらい寒かったよなぁ・・・」
「そして・・・・あの時のように、キョン・・・・君の背中は、あったかいね・・・・・」
「・・・・・佐々木・・・」
「ん?なんだい?キョン。君も少し感傷的な気分になったのかな?」
「・・・・俺の背中が暖かいのはだな、その・・・あの時と同じように俺もお前の温もりにドキドキしてるからであってだなぁ・・・」
「・・・・・・え・・・・・?」
「だから!!・・・・その・・・・・そういうことだよ」
「・・・キョン、今更、女の子扱いかい?」
「・・・・迷惑か?」
「ううん。嬉しいよ、僕の事をそんな風に思っててくれたなんて!迷惑だったら、こんなに抱きつかないよ!」
「佐々木・・・あの時のようにお前は、柔らかいな・・・・」
「・・・・キョン・・・・」
「いや、あの頃より、出るものがでてきたというか・・・・」
「・・・・・・・え・・・・・?」
>>851ありがたう
ということで>>846>>849乙でし
ところで冬服の上からも感触がわかるものなのだろうか……はっ!?もしy
冬服の上からはわからないの?
>>855
「う~さび~」
と、口を突いては出たものの、剥き出しの顔や手に当たる風こそ乾燥も相まって冷たく感じるが、体の内側から熱が沸いて来るため実際さほど寒いわけではない。
ましてや背中には毛布以上にあったかいカイロを背負ってるようなもんだ、走ってるうちに軽く汗すら滲み出す。
むしろ問題は佐々木の方であろう。いかに正面からの風は俺の体がガードしてるといえ、寒風吹きすさぶ中、自転車の荷台でサドルに掴まり続けねばならんのだ。
「佐々木、寒くないか?」
「心配は無用だよ。女性は子供を胎内に宿し育てるという性質上、皮下脂肪が男性のそれに対して厚く、寒さには比較的強いんだ」
ったく、強情っぱりめ。本当に寒くないやつが、背中にぴったりと体を押し付けてくるかっての。お陰で女性特有の、うちの妹にはまだまだ備わってない柔らかさが丸わかりだ。感触を楽しめるほどじゃないが。
二人の間は、推定6着……いや胸の部分に限っては更にもう一着か?の衣類によって隔てられている。ましてや背中は人体で最も触覚が鈍い場所だ、
突起どころか二つに分かれてるかどうかの区別すらままならないのが残念だと思うのは思春期真っ盛りの男子中学生としては当然の感想だろう?
一計を、案じてみた。
「佐々木、俺暑くなってきたから、塾に着くまでそれ預かっといてくれ。何なら着ててもいい。多少汗臭いかもしれんが」
「え、ちょ、キョン……」
両者を隔てるものあらば、無くしてしまえばいい。即ち、信号待ちで停車した隙に上着を脱ぎ、佐々木に手渡したのだ。
思惑通り佐々木はやや戸惑いつつも袖に手を通し、前のボタンがまだ閉じられてないのを見計らって俺は再び自転車を漕ぎ出した。
背中の感触より、顔のほてりの方が気になったのは言うまでもない。