65-142 九曜特製だきまくら

「し、死ぬ……。合宿でもないのに1日12時間講習は、さすがに来るものがあるね。いや、時間だけが原因じゃないか。隣に人が、キョンが居てくれたなら、これまでの経験からして自らの勉強のみならず、彼の苦手を指摘・指導してなお余力が残っているだろうに……」

「だいぶお疲れのようですね佐々木さん。そんなあなたに、あたし達からとっておきのお年玉なのです!」
「リクエストが通るなら、さっさと帰ってくれないかな。さっき橘さん自身が言ったように、今私は凄く疲れてるんだから。いきなり窓から現れたことに対してツッコミする気力も起きないくらい」

「まあまあ。今から渡すものは、必ずや佐々木さんの心を癒して差し上げるに違いないのです!さあ九曜さん、例のモノを」
「ちゃららちゃっちゃちゃー、くーちゃん特製抱きまくらー」

「え、ちょ、抱きまくらってこれどう見てもキョンじゃない!キョン!キョン!!返事をしてくれ!九曜さん、まくらなんて要らないから今すぐキョンを元に戻して!」

「佐々木さん落ち着いて。実は九曜さんに情報なんたらしてもらってまして、他の人から見たらただの抱きまくらなのです」
「へ?」

「注意――事項。効果は12時まで――まで」
「え、あ、うん。わかった。注意する。ところで、なぜ『まで』を2回言ったの?」
「そんなことはどうでもいいのです!とにかくこれさえあれば佐々木さんの安眠間違い無し!!それではおいとましますね、九曜さん行きましょう、佐々木さんおやすみなさい」

「お、おやすみなさい…」

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最終更新:2012年03月11日 01:20
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