17-164「しゃせい大会だよ!佐々木ちゃん!」

しゃせい大会だよ!佐々木ちゃん!



「やぁキョン」
「おう。佐々木か。」
そうやって挨拶を交わしたのは朝、中学に登校しようと家を出てすぐのことだった。
「今日は待ちに待ったしゃせい大会だね。僕の隠れた特技を存分に発揮する舞台がようやく来たよ。」
はて、今日に写生大会何ぞあっただろうか。
「ではキョン。君が肩に掛けているのは何かな?」
「何ってそりゃあ写生の道具………あ…………」
「ほら。」
そういって佐々木は肩に掛けたカバンを見せた。
「しかしなんでそんなに張り切っているんだ?」
「何を言っているんだいキョン、上位入賞者のペアにはそれ相応の成績がもらえると言われたじゃないか。
特に君なんかは勉強はあまり好きではないのだろう?
ならば少しでも内申点を上げておかなければ。」
「うーん………まぁそうだなぁ…………」
「今日は君の体力に期待しているよ、キョン。」
荷物持ちでもさせられるのだろうか………



そうして写生大会は始まった。
ペアはその場で自由に決めた。当然のごとく俺は佐々木とペアを組んだ。なにやら得意そうだったしな。
まぁさすがにおんぶされる訳には行かないから俺も俺なりには努力を見せるつもりだ。
「キョン、僕も頑張る。だが重要なのは君の頑張りだ。道具による助けもどこまで使えるかわからない。とにかく頑張ってほしい。」
「あ…ああ。」
佐々木の訳のわからない気迫に押されるかのように俺はつれていかれた。

「お、おい佐々木、何だかどんどん関係のない方に行ってないか?」
「そうだね、うん。このあたりがいいかな………」
佐々木に連れられてきたのは林のような茂みだった。ただ、茂みといっても下は落ち葉ではなく、寝転ぶこともできそうなくらいきれいな芝だった。
たしかに見方によっては絵にならなくもなさそうだがあまり上を目指せるような作品になりそうな気もする。
「このあたりって………」
「ええ。私の秘密の場所なの。」
突然佐々木の口調が変わった。
「さ…佐々木?」
「さぁ、あなたの頑張りを見せてもらおうかしら。」佐々木はやおら上着を脱ぎ、ワイシャツをも脱ぎ捨て、スカートに下着だけの、なんとも刺激の強いお姿に!
佐々木もしっかり女の子なんだな………そこには膨らみを見せはじめたふたつの女の証が。
いやそんなことはどうでもいい!
「ま、まて佐々木!当たり前のことを聞くがこれは絵を描く写生大会だよな!?」
頼む!そうであるといってくれ!
「うふふふ………そっちだと思っていたの………違うわ、あっちのしゃせい大会よ………もちろん入賞でもらえるのは保険の成績よ。
さぁあなたも早く脱いで。それとも私が脱かして上げましょうか」
そういうと佐々木は俺のズボンを脱がせてきた
「さぁはじめはキスからしましょうか。」
マジかよ!………まぁ佐々木なら………ってそうじゃねぇ!早まるな佐々木!





………………………あれ?





気が付くと俺は机に座っていた。
ここは……佐々木の部屋………?茂みはどこに行った!
などと俺の頭が混乱していると佐々木がやってきた。「やぁキョン。起きたようだね。勉強中に寝るのは感心しないな。眠いだろうから、目覚ましに飲み物をもってきて上げたよ。」
「ああ、サンキュ。」
俺は佐々木の持ってきた飲み物を飲みながら、これから始まるだろう勉強に向けて気力を補充した。
なんだか佐々木の肌がツヤツヤしてたな。なんか使ったんだろうか。



Fin

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最終更新:2007年08月14日 10:34
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