17-292「佐々木さん、ポンジーの秘密、或いはBTF1~3 の巻」

佐々木さん、ポンジーの秘密、或いはBTF1~3 の巻

~未来世界~
藤原「俺はこれから任務に赴く。息子よ、俺がいない間、母さんとこの家のこと、
    頼んだぞ。施設にいるお祖母ちゃんの見舞いも忘れるなよ」
藤原子「わかってるよ。アンタがいなくても、家は俺が守ってみせるさ」
藤原「その意気だ。……お前、後の事は頼むぞ。この任務の支度金で、
    義母さんも施設に入れられたんだ。大丈夫。危険なんて何一つないさ。
    過去は平和だったんだ。そんなに泣かないでくれ」
藤原妻「……でも、あなた。いくら任務だからって、この子より若いくらいの
     格好をしなきゃならないなんて、あんまりよ」
藤原「俺の童顔ならバレやしないさ。それに現在みたいにアンチエイジングが
    発達してない時代なら、このくらいの顔なら十分学生で通用するんだよ。
    大丈夫だって」
藤原妻「でも、でも……!」
藤原「お前や義母さん、そしてこいつのためなら、俺はどんな任務だって耐えられる。
    だから、笑って見送ってくれ。そうだ、土産は何がいいかな。法律に触れないもので、
    何か過去のもので興味があるものがあれば言ってくれ」
藤原妻「何もいりません。だから無事帰ってきて。あなたの、……パーキンソン病が悪化する前に」
藤原「……知ってたのか。お前には隠しておきたかったんだが」
藤原妻「何年あなたの妻をやってると思ってるんです」
藤原「そうだな。この任務を最後にしようと思ってはいたんだ。引退資金のためにも、
    こいつだけはなしとげなきゃならなくなったがな。
    じゃあ、行ってくる」
藤原妻「あなた!」
藤原子「お、親父ぃ!」


橘「……という風に未来社会から来たポンケル・G・フォックス課長補佐(42)、通称ポンジーは、
  未来での身分を隠し、藤原何某として、過去の世界での単身赴任の日々をすごしているのです」
藤原「ちょっと待て! 何で俺が童顔の40男で妻子もちで病人にならねばいかんのだ!
    ナンセンスだ、あまりにナンセンスだ!」
キョン「……いや、だって未来人だし、なあ佐々木」
佐々木「あの映画の一番の肝は、3作の伏線消化というより、
     1での若いお父さん(それも結構とうのたった役者)よりも、明らかに目元の皺が
     やばそうな彼の熱演を見る所にあると言っても過言ではないだろうね、キョン。
     それでも、2、3に行くにしたがって、だんだんと役柄の年齢に近づいて見えるのだから、
     メイクの進歩というのは恐るべきものだね」
藤原「さ、佐々木め。即キョンに懐柔されやがって。この裏切り者め」
佐々木「裏切るとは心外だ。僕は別に君と特定の同盟関係を結んだ記憶はないのだが」
キョン「そーだそーだ」
藤原「ええいこの性根の曲がった性質の悪いバカップルめ」
九曜「--なら、裸で転移してきて--シュワちゃんに追いかけられる方が、いい?」
橘「あ、でもその場合、佐々木さんと深い仲になるのは禁止ですからね!」
藤原「だから何の話をしてるんだお前らー!!」

                  映画って、本当に面白いですね。さよなら、さよなら。

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最終更新:2007年08月14日 10:36
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