10-966「佐々木スープレックス」

「佐々木……わかんねぇよ俺……どうすりゃよかったんだ……。
 愛とか言われたって……わかんねぇよ」
「……キョン……離せ……」
「……なあ、なあ佐々木、お前ならわかってくれるだろ。
 中学の時からいつだってお前は俺のことわかってくれたもんな。
 佐々木……俺……」


 佐 々 木 ス ー プ レ ッ ク ス !


「……な……な!?」
「いい加減にしろ……。涼宮さんに振られて、長門さんや朝比奈さんにも会えなくなって、
 そうしたら私か! 手近な女なら誰でもいいのか君は!!
 みんなが優しいママだとでも思っているのか? 
 どんな女の子だって、慰めて愛してくれる都合のいい便利な存在じゃない!
 自分から動きもしないでわかってもらえると思ったら大間違いだ!」
「……」
「……しっかりするんだキョン……!  大事なものから、もう逃げるな」
「……佐々木……」
「任せたぞ、涼宮さんをしっかり取り戻してくるんだ」


「やれやれ……涼宮さん直伝のプロレス技、効果絶大だったね。
 ……最初から最後まで、失恋しっぱなしで送り出したんだ。
 しっかりやるんだぞ、キョン……」

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最終更新:2007年10月10日 08:47
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