「佐々木……わかんねぇよ俺……どうすりゃよかったんだ……。
愛とか言われたって……わかんねぇよ」
「……キョン……離せ……」
「……なあ、なあ佐々木、お前ならわかってくれるだろ。
中学の時からいつだってお前は俺のことわかってくれたもんな。
佐々木……俺……」
佐 々 木 ス ー プ レ ッ ク ス !
「……な……な!?」
「いい加減にしろ……。涼宮さんに振られて、長門さんや朝比奈さんにも会えなくなって、
そうしたら私か! 手近な女なら誰でもいいのか君は!!
みんなが優しいママだとでも思っているのか?
どんな女の子だって、慰めて愛してくれる都合のいい便利な存在じゃない!
自分から動きもしないでわかってもらえると思ったら大間違いだ!」
「……」
「……しっかりするんだキョン……! 大事なものから、もう逃げるな」
「……佐々木……」
「任せたぞ、涼宮さんをしっかり取り戻してくるんだ」
「やれやれ……涼宮さん直伝のプロレス技、効果絶大だったね。
……最初から最後まで、失恋しっぱなしで送り出したんだ。
しっかりやるんだぞ、キョン……」
最終更新:2007年10月10日 08:47