「ところで橘さん、一つ確認していいかい?」
「えっ?」
「時間を稼ぐのはいいが……、別にキョンを押し倒してしまっても構わんのだろう?」
「佐々木さん……。ええ、遠慮はいらないのです!」
「では、期待に答えるとしよう」
体は僕っ子で出来ている。
口では理屈で、心は純情。
幾たびもフラグを立てて不発。
ただの一度も振られることはなく、
ただの一度も理解されない。
卒業後は常に独り、バス通学で車に酔う。
故に、高校生活に意味はなく。
その体は、きっと僕っ子で出来ていた。
「……閉鎖…空間……」
「ご覧の通り、キョンが挑むのは無限の僕っ子。ツンデレの極致。恐れずしてかかって来い」
やれやれ、と言いながら歩み寄るキョン。
最終更新:2007年11月13日 21:42