ナポレオンの野望を象徴する建物が凱旋門。1806年にオステルリッツの戦いで勝利したフランス軍の栄光を称えるために建てられた。しかしながら着工7年目にして無念にもナポレオンは失脚し、その後生きて凱旋門をくぐることはなかった。凱旋門の壁面には、ナポレオンの戦いの彫刻が彫られているので鑑賞できる。凱旋門の上にのぼれば、眼下には万華鏡のように変化し続ける車の流れが見られる。
身障者、シルバー、ベビーカー専用エレベーターが設置されたので、誰でも眺めを楽しむことができる。放射線状に広がる12本の大通りから出入りする車は無秩序のようでいてきちんと右優先のルールに基づき流れている。遠方の眺めも素晴らしいが、じっくり下を見つづけたくなるような不思議な光景は凱旋門ならでは。