凱旋門は、フランス・パリのシャンゼリゼ通りの西端、シャルル・ド・ゴール広場にある凱旋門である。パリの象徴的な建造物の一つで、世界有数の観光名所となっている。
この凱旋門を中心に、シャンゼリゼ通りを始め、12本の通りが放射状に延びており、その形が地図上で光り輝く「星」のように見えるので、この広場は「星の広場(エトワール広場)」と呼ばれていた。そのため、「エトワール広場の凱旋門」の意味の「Arc
de triomphe de
l'Etoile」との正式名称がある。但し、現在この広場は「シャルル・ド・ゴール広場」と名称が変更になっている。
なお、「凱旋門
(アルク・ド・トリヨーンフ)」の直訳が「戦勝のアーチ」であることでも分かるように、「凱旋門」自体は戦勝記念碑である。そのため、凱旋門はパリだけでもカルーゼル門、サン・ドニ門、サン・マルタン門など多数存在する。
因みに、シャンゼリゼ通りとこの凱旋門の延長線上のラ・デファンスには「新凱旋門
グランダルシュ」
があるが、これは戦勝記念碑ではないので、正式名称に
"triomphe"
が付いていない。つまり「凱旋門」ではない。しかし、シャンゼリゼ通りの都市軸上にある、カルーゼル凱旋門・エトワール凱旋門に続く第3番目の「門」であるとの認識があるため、フランスの国の標語である「Liberté,
Égalité, Fraternité」(自由、平等、友愛)から、「La Grande
Arche de la
Fraternité →直訳:友愛の大アーチ」との正式名称を持つ。なお、戦争の勝利を記念して「凱旋門」を造る風習のない日本では、「凱旋門」が「エトワール凱旋門」を示す固有名詞と化してしまったため、実際は凱旋門ではないグランダルシュにまで「新凱旋門」と名づけてしまった。なお、北朝鮮の首都平壌にも金日成の帰還を記念して造られた「凱旋門」があるが、これはエトワール凱旋門を意識して造られたといわれ、それより高さが10m高く、世界一とされている。
エトワール凱旋門は、パリを世界一の首都にするため記念建造物で埋め尽くそうとしたナポレオン1世(1769-1821)の命を受け、フランスの建築家J.F.TH.シャルグラン(1739-1811)の設計に基づいて1806年に着工、ナポレオン政権の崩壊により中断し、工事開始から30年を経た1836年に完成しました。
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