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魔法(魔術)

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魔法(魔術)とは

魔法(魔術)とは、九系統三種からなるものと言われており、その系統と種類は以下の通りとなる。






精霊(エレメント)系統 召喚(サモン)種 錬金(アルケミー)種


エレメンタルとは、二大根源素四大元素ニ種複合素説を基礎とする魔法則である。
この説は【凪人】のエンペドクレスが発見、提唱し、確立した法則である。
法則の内容は、おおまかなものとして以下の通りだ。
〝アルケー(物質)は二大根源素(光、闇)四元素(土、水、火、風)二種複合素(雷、氷)の八つのリゾーマタ(根)からなり、それらはピリア(愛)により結合しネイコス(憎)により分離する。それにより八つのリゾーマタは集合離散を繰り返し、新たに生まれることはなく、消滅もなく、常に世界に満ちている〟ということを証明した説である。
これらの世界に満ちるリゾーマタとは精霊のことを指し、この法則に基づき意思の疎通を持って、これらを行使する魔法、あるいは魔術のことをエレメント系と言う。

この方法は、どれだけ不可視の存在である精霊の声無き声を聞けるかという感覚、単純な才覚に左右される術ではあるのだが、それでも、この法則に従うことで、発現規模の大小はあれど、確実に事象を起こすことが可能であり、世界においてもっとも親しい魔術である。
魔術学院も、エレメンタルマジックを推奨教育としており、世界中に存在する魔術師の大半がエレメンタル系に属する者たちである。

召喚は、これの系統樹にあるもので、主にリゾーマタ(根)を成す精霊の姿を召喚し使役するサモンエレメンタルがそれだ。
ただし、二大根源素と呼ばれ、便宜上ロウ(光)カオス(闇)の名が付いている精霊を召喚することは出来ない。ただし、このニ属性を使った魔術は高度であるも行使は可能とされる。
また、神と呼ばれる存在を召喚することは出来ないとされている。

錬金は、一般的な物質(アルケー)を完全な物質に変化、錬成する技術を示し、究極的には、人間の霊魂すらも完全な形で変性させようという意図などもある。
また、無生物から人間を創り出す技術も存在し、創り出された人間は【ホムンクルス】と呼ばれる。
しかし、人体を創り出すには、神の所業に踏み込むほどの手練が必要とされ、それ程の力を有する者をもはや術師とは呼ばず、錬金魔法使い、あるいは錬金魔法師と呼んだ。
この場合、行使する術は同じでも、その技術の高さから、錬金法、または錬金法則と呼ばれ、人間の領域を超えるとした。
また、錬金術においては、それぞれの物質を構成する八つのリゾーマタ以上に極小かつ、か弱い精霊達の声を聴かなくてはならないことから、【千里耳(せんりじ)でなくば勤まらぬ】と言われる。もちろん、耳で聴くというのはあくまで例えである。
そして、名も無き精霊達の声を聴くことで物質を理解し、ネイコス(憎)により分解し、ピリア(愛)により物質を再構成するという技術が必要であり、この法則は、必ず等価交換の原則が遵守される。
その理由としては、錬金術は精霊術と違い、世界に満ちる無限の精霊を使役するのではなく、物質を構成する限られた精霊に働きかける為、物質に宿る精霊の数以上の物は作れないとされているのだ。
また、精霊一つ一つが小さい為、この作業も極限の集中力を労するとされる。
高度な技術を要する錬金術において、もっとも至高と考えられている物が、不老不死の霊薬エリクシルと、等価交換の原則を無効とし、万物を作り変える錬成増幅素材賢者の石である。
到達目標において、ネクロマンシーに近い部分があり、錬金術師によっては、死霊術を勉強し取り入れようという者も多い。
ただし、根幹を成す部分と力の流れ、手法は全くの別物とされる。



暗黒(ダークネス)系統


術式、魔方陣、呪文などを用いて、本来邪悪とされる魔神級悪魔から、強制的に力を借り入れ、使用する魔法、あるいは魔術。
邪神ではなく聖神から力を借り入れる神聖系においては、なぜか強制的な力の借り入れは不可能とされている。この理由は不明。



古代語(ハイエンシェント)系統


呪文、発動条件などが著しく困難である為に、現在では使われなくなった魔法、あるいは魔術。
その条件とは、主に月の満ち欠けや天体の位置に左右されたと言われている。
それを理由付けるものとして、ソロモン七十二柱には、一人一人にそれぞれの天体支配域と支配時間が定められている。



神聖(ホーリー)系統


聖神の中でも、比較的人間に友好とされる神からの助力を得て法(術)とする。
魔法(魔術)というよりも奇跡により近い技。
力の流れは暗黒系と同じなのだが、なぜか神聖系の場合、力の供給は力を借りる相手の承諾があって始めて成されるとされる。
本来、魔族が使う術を魔法、神族が使う術を奇跡と呼ぶが、奇跡に関しては、歴史上行使が可能な人間は限られ、聖痕者、聖者、クルスニクなどがこれにあたる数少ない人間といわれ、生命の治癒、精神の平穏、人体の守護などが、使用できる主な奇跡と言われる。



死霊(ネクロマンシー)系統 呪術(エンチャント)種


魂、死体、あるいは感情を媒介(仲立ち)として、神や精霊といった他者の力の介入なく行使される。死者などを傀儡とする術。
その数は豊富だが、主に七種類あり、アパッション(幻霊)ファントム(幽霊)ゴースト(悪霊)ガスト(死霊)レイス(邪霊)ドッペルゲンガー(生霊)スピリット(邪精霊)の七種類がそれにあたる。

幻霊は、本物の霊を使うのではなく、それを恐れる人々の恐怖を媒介として作る幻であり、初歩的なものとされた。
幽霊は、魂を操り死体などと掛け合わせることでゾンビなどのアンデットを作り出す。
悪霊は、とりついた者に不運や病気といった災いを呼ぶ力がある。
死霊は、呼び寄せると同時に自我を復活させ、術者にとりつけば守護者に、敵対者にとりつけば災いを呼ぶという特殊な霊で、高位の先祖霊や生前徳が高かった者、または大悪人など、扱いが難しい者が死霊の姿をとることが多いとされる。
邪霊は、基本的に幽霊と同じものだが、西欧一体に広く伝わる一際力の強い霊で、このレベルともなると呼び寄せる以前から意思をもって行動していた者も多く、アンデットの中でも上位に位置するリッチ(一説には、ネクロマンサーの死後の姿ともされる)などもこれに属する。
生霊は、自分と瓜二つだが邪悪であることを現し、その存在は伝承では精霊だとも言われるが正体は不明である。もう一人の自分を見たものは死期が近い、あるいは近日中に死を迎えるとされるが、どちらかは定かではない。
邪霊に比べ能力も弱いが、ドッペルゲンガーを使役することの方が遥かに困難とされる。
操ることで、特定の相手を確実に死に至らしめることが出来るのか、それとも死ぬ寸前の者しかドッペルゲンガーにならないのかは、どの文献にも仔細は記されていなかった。
邪精霊は、ネクロマンシーの中でもっとも扱いが困難とされるもので、本来精霊として世界の調停を司るはずの者が、何かしらの意思を持ち離反した存在。
邪精霊の声を聞くことはエレメンタラー(精霊魔術に長ける者)にも叶わないとされるが、それを可能とするのが唯一ネクロマンサー(死霊繰りに長ける者)なのだ。
これは、精霊の力を借りるのではなく、完全なサモンマジックである。

ただし、ネクロマンサーという存在は、世界に実在した魔術団体においても異端とされ、蔑まれる扱いをうけ、魔術とは認められていない。

エンチャントは、ネクロマンシーの系統樹の一つで、簡潔に言うならば呪いのことである。
それは、他者を殺すものであったり、苦痛を伴うものであったり、契約を守らせるもので在ったりするが、そういった黒呪術のほかにも、白呪術と呼ばれるものがある。
白呪術とは、解り易いもので言えば雨乞いや御祓いといったもののことだ。
実際の中世や近代社会には、この白呪術を用いた呪術医と呼ばれるものが存在し、シャーマンドクター、ウィッチドクターなどと呼ばれた。
この名前からも解る通り、どうやら呪術医というのは女性のみに許された職種だったようだ。
彼女達は、呪術の力で災厄などを退けるのみならず、薬草の知識も豊富で、薬師としても一流の腕を持つとされる。もちろん、その腕を遺憾なく振るってポーションなどの呪術用毒を作ることもあるのだが(ポーションとは本来毒という意味があるが、良い薬もある)カゴモリが城で行っているのも、こうした呪術医行為である。
この職業は心霊医療などと名を変え、現代にも残っている。



儀式(リチュオル)系統


一定の形式に乗っ取り、複数の魔術師が行うもので、主に大規模、高位の結界構築などに用いられたという話が有名だが、詳しい用途は不明となっている。
結界構築などは、陰陽師達が施した京都の結界などが有名だろうか。



囁き文字(ルーン、一部キアス)系統


主に二十五個存在する表音文字を、武具、防具、装具、衣類、あるいは自身の身体などに刻み、呪文や精霊との会話や媒介や魔方陣などがなくとも、刻まれたルーンの効果によって術を発動させることが出来る。
魔術師以外でも使えることから、多くの用途で日常生活に使用されている。



自然(ネイチャー)系統


エレメント系とは似て非なるもの、ネイチャー系は、主に自然界に存在するものを通して過去を見たり、遠方を覗いたりする術のことである。
その他にも、植物に宿るフェアリーの声を聴くことができ、この際、フェアリーは耳元で囁くようにして、未来の運勢や他者との相性など占いめいた話をしてくれるという。
また、人体を仮死状態にしたり、一部の魔族が使用する血などもネイチャーに起因する。



神霊(ミディアム)系統


上記と同じく、神聖とは似て非なるもの、神霊とは、神が世界へと与える賛美歌のことで歌が力となり、奇跡として働くもの。
魔神や堕天使と呼ばれる者たちが、人間に知恵を与え魔術を教えるという話は伝承に多く残っているが、聖神が、その奇跡の術を人に与えたという伝承は一切存在しないことからも、魔よりも聖の神々の方が、自らの能力の秘匿に熱心であったと言え、このことからもミディアムを使用できる人間は存在しなかったとされる。

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