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ビート

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所在 ヘルヘイム
本名 ビート
役職(?)
種族 人間
年齢
所有装具・武具 フラガラッハ?
雷切?

詳細

かつては【妖刀】の渾名で恐れられた剣士

今から八年前、東の洋に浮かぶ島国、葦原中国(あしはらのなかつくに)より身一つで泳いでやってきた男。
年齢二十四歳ほど、葦原中国は、かつてビートたちの一族、アラハバキが統治した国だったが、今より数百年前、神々が高天原国より降り立ち、彼らアラハバキとの戦争となった。
永き戦いに雌雄は決し、アラハバキは〝まつろわぬ民〟として虐げられることとなる。
戦いに勝利した神々は、葦原中国に住む人間達を一掃しようと画策するが、その手を逃れる形で、ビートはこの西方九国へとやってきた。

彼は、優れた剣士(もっとも彼は、自身のことを武士、あるいは侍と呼ぶのだが)であり、彼の持つ妖刀【雷切】は、雷神すら一刀に伏したという。
もっとも、彼の猛き勇名も、この西方九国では知る者もいないし、彼自身も自らのことを語ろうとはしない。
彼は、誰よりも清く潔い武士であり、やはり誰よりもシャイで無口な侍なのだ。
シャイな彼も、アルテ=ナガシマとはよく語り、よく遊ぶ仲であるらしい。

ビートは、この西方九国へやってきて以来三年間、傭兵ギルドの一派【ヒルドールヴ】(戦の狼の意)に所属し、各国を転戦して回っていた。
しかし、今から五年前に起こった氷の国ニブルヘイムが死の国ヘルヘイムに統合統治されることとなる顛末の戦争、冥王戦争のおり、開戦直後にヒルドールヴへと入隊した男、アルテ=ナガシマと共に戦功を上げたことをきっかけに、人間でありながら、冥府タルタロスを有する超大国、死の国ヘルヘイムの四将が一人に名を連ねる快挙を遂げる。

その後、彼は【妖刀】の渾名を捨て、【血戯】(ちそばえ)の異名を冠することとなる。
そして、一人の侍は、ヘルヘイムのサムライマスターと呼ばれるようになる。
彼の隊は、彼を侍大将として、かつて傭兵隊を組んだ仲間達と構成されているらしい。

将軍の証として、少女王ヘルより、神剣【フラガラッハ】が授与された。
この剣は、別名【応酬丸】と呼ばれ、主にビートは、好んでこちらの呼び名を使うことが多い。
この剣は一度抜けば、剣に誘われるが如く身を躍らせ、切られた者は決して生き延びず、また、あらゆる鉄をも切り裂くといわれる神剣である。
能力のみを見るのならば、ミッドナイトの持つティルヴィングに近いものを感じるが、それとは似て非なるものだ。

ミッドナイトの持つ魔剣ティルヴィングは、あえてその能力を現すとするならば、シュレディンガーの猫をデコヒーレンス化させる現象であるといえる。
上記の説明が、もっとも端的にティルヴィングの能力を現す一言なのだが、過分に曖昧なものである為、補足を加えさせてもらう。
簡単な例としては、剣を振り下ろし、切られ終わるまでは、相対する敵が死んだかどうかは解らないのだ。
結論が得られるまでは、永遠に相対する敵には生と死が存在し、剣が身体に触れた瞬間には、敵の本質は、結論に行き着く前段階、生と死が重ねあわされた状況であるといえる。(ただし、これは確実にパラドックス(明らかに筋が通っているように見えて、実際には起こりえない矛盾)的な現象であることは否めない)この状態がシュレディンガーの猫である。
デコヒーレンスとは、この重ね合わせの間を行き交う波を固定する現象のことをいう。
この確率論の既決により、生死の判断は剣が振り切られる以前に決しているという考え方で、このことからも、シュレーディンガーの猫のパラドックスは解明済みとも言われている。
単純に言えば、上記の要素に魔法を加え、因果律を根底から覆し、生と死の狭間で揺れる敵対者の存在を、剣が肉体を捉えた瞬間に死の結論に導くことが出来る剣、それがティルヴィングなのだ。

よって、ミッドナイトが何処を狙おうとも、ティルヴィングは因果の既決によってその軌道を自在に変え、必ず敵対者の急所を貫き命を奪うとされる。
ただし、このことからも解るとおり、この剣は、肉体的な死と刃が通る身体を持つ者にのみ有効な剣とされ、物理世界から隔絶している神には通用しない。

変わって、ビートのフラガラッハは全く別のもので、ミッドナイトのティルヴィングがたった一つの高度な魔法式を剣に組み込んでいるのに対し、フラガラッハには単純だが強力な三つの魔法式が組み込まれている。それが、魅了、毒、固定化だ。
剣を抜き、敵を魅了により引き込み、一刀を加え、毒により殺し、物質の固定化(あるいは強化)によって、刃は強固で壊れにくい。

単純に聞こえるが、この剣に付与された魔法式は強力で、神にすら有効であるとされる。
ただし、魅了を司る神。毒を司る神。にはそれぞれの能力は通用しないし、魅了は精神力で対応し、毒は、それである以上、解毒剤が存在するようだ。

ビートは、この応酬丸と雷切の二刀を腰に下げているらしい。
だが、応酬丸の究極とも言える優位性が、彼には卑屈に映るらしく、主命なくば剣は抜かずと公言するほどである。
普段は、腰に下げる二刀の一刀、雷切りのみで戦場を駆ける。

剣の能力もさることながら、謎であるのはこの剣をなぜヘルが所有していたかという点だ。
この剣は、スクネの持つ神槍【ブリューナク】と同じく、エリン四秘宝の一つであり、古くは【長腕】のルーが所持した武具の一つでもあるのだ。
スクネも長らく行方を追っていた武具の一つでもある。
この剣がなぜヘルヘイムに渡っているのかは、今をもって謎に包まれたままである。

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