仮面ライダーバルカン シューティングウルフ

「ショットライズ! シューティングウルフ!」

【ライダー名】 仮面ライダーバルカン シューティングウルフ
【読み方】 かめんらいだーばるかん しゅーてぃんぐうるふ
【変身者】 不破諫
【スペック】 パンチ力:10.5t
キック力:27t
ジャンプ力:ひと跳び16.2m
走力:100mを2.9秒
【フォームチェンジ】 仮面ライダーバルカン パンチングコング
【特殊形態】 仮面ライダーオルトロスバルカン
仮面ライダーバルカン ローンウルフ
【強化形態】 仮面ライダーバルカン アサルトウルフ
仮面ライダーランペイジバルカン
【声/俳優】 岡田龍太郎
【スーツ】 浅井宏輔
【登場作品】 仮面ライダーゼロワン(2019年)
【初登場話】 第2話「AIなアイツは敵?味方?」

【詳細】

不破諫がエイムズショットライザーへシューティングウルフプログライズキーを装填し変身したバルカンの基本形態。

プログライズキーに記録されたオオカミの「ライダモデル」の能力を「ライズベースアクター」という素体に反映させた姿となっている。
高速で疾走することに適したバルキリーラッシングチーターと大まかなシステムは共通しているものの、
シューティングウルフプログライズキーのデータを反映させたバルカンは安定した態勢からの射撃による命中精度に特化し、相手の懐に素早く潜り込むバルキリーを後方から援護することに適している。

射撃統制を担うシステムが組まれているものの、プログラムを切り替えることで単独での戦闘も十分にこなすことが可能。
変身者である不破諫はA.I.M.S.の隊長で、そういった立ち位置からの戦い方が求められているのだろう。
まさに群れをまとめ上げる長の立ち位置。本人の気質はともかくだが・・・

専用武器は変身アイテムでもある「エイムズショットライザー」及び、後に開発された「アタッシュショットガン」。
だが、「アタッシュショットガン」は反動が強く、「シューティングウルフ」の能力を持ってしても持て余してしまっていたものの、パワーに優れるパンチングコングであれば反動を無視して運用が可能である。

また、一時ゼロワンの「アタッシュカリバー」をほぼ強奪する形で使用したことも。
後に使い慣れたためかショットガンの通常射撃では怯むことが少なくなったものの、やはり必殺技クラスの反動は凄まじく、発動すると同時にふっとばされてしまう場面もしばしば。

変身者である不破諫は「A.I.M.S.」の隊長だが、上司に当たるバルキリーの変身者、刃唯阿が変身アイテムからアタッシュウェポンに至るまでの管理権限を有し、
本来は彼女の許可がなければ、ライダーシステムの運用が出来ない立場にある。
そのため「エイムズショットライザー」こそ無理矢理持ち出し武器として使用したものの、システムの起動に必要なプログライズキーの認証を許可されず、それを克服するために不破諫が行ったのは、まさかのプログライズキーのロックを力づくで解除すること。

本来、エイムズショットライザーはキーを起動後、セットすることで認証(オーソライズ)しロックを解除して内部データを読み込むため、通常の手順を踏めば力づくでロックを解除する必要はない。
初変身以後は暴走するヒューマギアの数が増え、滅亡迅雷.netも本格的に行動し始めたため、いちいち唯阿の許可を得る必要性が薄くなったとは言え、いまだにロックを力技でこじ開け変身するのを続けている。

初変身の際の癖が抜けなくなってしまったのだろうか…
それとも開発者の刃唯阿からちゃんとした変身手順を教わっていないのか。

なお、シューティングウルフへの変身の際、射出されたSRダンガーを右ストレートで殴りつけるなどして変身する。

実は一般的な人間では変身不可能なシステムであることが第29話で判明した。
脳内に埋め込まれた人工知能チップがないと、エイムズショットライザーを使うことが出来ず、ショットライザーが使えないのであれば、プログライズキーも使えないためである。

【各種機能】

エイムズショットライザーで変身するライダーの素体はライズベースアクターと呼ばれる対ヒューマギア戦用の強化アーマーに覆われている。
ザインセラミックを用いた複合装甲に対爆ラミネートを施した外装を装着し、超電導アクチュエーターや、人工筋肉によるパワーアシストを組み合わせた人間強化システムが組み込まれている。
ゼロワンがパワードスーツなのに対し、エイムズショットライザーを用いたライダーが纏うのは強化アーマー
要は超人的な力を与えるスーツで変身するゼロワンに対し、バルキリーとバルカンは装着者自身の力を強化アーマーの力で増幅するのが主軸。
ライズベースアクターの上からプログライズキーに記録された生物種の「ライダモデル」の機能を加えることであらゆる局面に対応する汎用性を発揮する。

ベースアクトヘッドにオオカミの力をミックスしたウルフヘッドは、顔面に備わる特殊装甲ウルフボーダーの機能により索敵性能に優れる。
拡張聴覚センサーやレーダーシステムを装備し、得られた情報をシューティングリーダーへと送信しエイムズショットライザーの命中精度向上に役立てる。
オオカミの耳を模したウルフボーダーイヤーは音紋探知による追尾機能に優れ、半径7km以内であれば最大16のターゲット補足が可能。
両目のバルカンオプティカルバイザーは視力を人間の8倍に強化、全方位160度の視覚を有し、
遮光や暗視モードの切り替えによってあらゆる状況下で視界を確保する。
シューティングウルフプログライズキーからオオカミのライダモデルの能力が加わったことで、シューティングリーダーの補正を受けた射撃は、半径3km以内の標的に対し、誤差0.05mm以内という超精密な射撃が可能。
強化マスクであるバルカンフェイスは特殊フィルターをを組み込んだ呼吸器を持ち、大気中の不純物を除去することで防毒マスクとして機能する。
密閉度が高いため、最大で水深200mの水圧下の活動においても浸水することはない。
ベースアクトヘッドの左右に配置されたベースアクトコミュニケーターは、無線通信装置やスピーカーフォンを集約し外部とのコミュニケーションを一元化している。

ライズベースアクターの力で強化されたベースアクトアームは4tの重量物を持ち上げる腕力を装着者に与え、ベースアクトレッグはキックの破壊力や走力が大幅に強化されている。
また、左手グローブ部、ベースアクトグラブには手のひらに肉球型のパウパッドコネクタが備わり、エイムズショットライザーとバルカンオプティカルバイザーを同期させる。
左足部のベースアクトブーツもまたグラブ同様の肉球型パウパッドソールを持ち、装着者の跳躍力を強化する。

エイムズショットライザーで読み込んだシューティングウルフプログライズキーのデータは主に右半身に集中的に反映されている。
ライズベースアクターの上から装着した特殊装甲によりオオカミの力を得た能力を発揮する。

胸部特殊装甲ウルフブレストは射撃統制システムシューティングリーダーを備え、各部センサーから収集した情報を元に、
目標を捜索し、捕捉、追尾から弾丸の発射まで、すべての動作を統制し射撃を最大効率化する。
戦闘行動の最適化も似ない、部隊単位での連携を前提とした作戦行動用プログラム「フラックウルフ」、
単独での潜入及び各個撃破を目的としたプログラム「アーロンウルフ」という2種類のプログラムを切り替えて運用する。

右肩の特殊装甲ウルフショルダーは射撃や格闘攻撃の反動を反作用で相殺するハウリングキャンセラーを搭載する。
激しい攻撃を繰り出しても自身へのダメージを軽減することができる。
ウルフアームはベースアクトアームに比べ俊敏性が大幅に強化、ZAIA209-03製の装甲で作られたウルフクローを備えたウルフグラブは、格闘性能及び防御力が向上。
1/30秒単位の細やかな指さばきを誇り、シュートチャンスを的確に捉える。

右脚のウルフレッグはジャイロスタビライザーを内蔵し、あらゆる姿勢の射撃を実現。
装甲姿勢を安定化させ、ウルフブレストを介した標準器を利用することでウルフグリーブが打撃の命中率を向上させる。
ウルフグラブと同じZAIA209-03製装甲からなるウルフクローを備えたウルフブーツは、射撃時にアンカーとして機能する。

必殺技は射撃技「シューティングブラスト」、キック技「シューティングブラストフィーバー」(未使用)。
武器系必殺技は「カバンショット(〇〇カバンショット)」、「シューティングカバンストラッシュ」、「ガトリングカバンバスター」など。

【活躍】

不破諌が変身する仮面ライダーとして第2話より変身。

上述の通り不破は「A.I.M.S.」の隊長でありながらプログライズキー関連の権限を与えられていないため、第1話ではショットライザーを無断で使用、
続く第2話ではクエネオマギアに対して本来認証しないと開かないシューティングウルフプログライズキーを無理やりこじ開けることでエイムズショットライザーで読み込み変身を可能にした。

第5話ではアタッシュショットガンを刃唯阿から与えられたことで以後、それを扱うようになる。

フォームチェンジとして「パンチングコング」に変身できるようになると、一時期はそちらが基本フォームと誤認する程に変身する頻度が高くなった。
シューティングウルフではアタッシュショットガンの強い反動を抑えきれず、パンチングコングのパワーならそれをある程度無視できること、不破の戦闘スタイルからパワー押しの同フォームのほうが使い勝手が良いためと思われる。

第14話ではアサルトウルフという強化形態へ変身できるようになるが、変身者への負担を考慮していないアサルトウルフの反動が凄まじく、
相応に戦闘力が強化され滅や迅と互角以上に戦えるようになったものの、一時は「次変身したら命はない」と忠告を受けるまでに肉体的に追い詰められた。

その後も何回か変身しているが、更にスペックの高いランペイジバルカンが登場すると上位互換の同フォームを使うようになったため、基本フォームであるシューティングウルフへの変身回数は減り、第42話では久々に変身している。

『REAL×TIME』でもシューティングウルフへ変身しているものの、瞬時にフォームチェンジした後に活躍もないため、パンフレットの紹介ページにも記載されていない。

【余談】

演じる岡田龍太郎氏は前作の2号ライダーの役者と大学時代の先輩後輩にあたる。

陣営ごとにライダーとしての基礎デザインが異なるのがゼロワンのライダーの特色であるが、バルカン及びバルキリーはZAIAの技術で作られたもので、同じくZAIA製のシステムで変身する怪人、レイダーとデザインが多く共通している。
また各種機能にも書いたが、バルカン&バルキリーのシステムは装着者の身体能力を増強した上でキーのデータを外装として装着する強化アーマータイプのライダーである。
そのため、ライダモデルの能力を「扱う」タイプであり、ゼロワンのようにシステム自体が大きく変わるわけではない。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2024年12月11日 19:44