オルフェノク

【名前】 オルフェノク
【読み方】 おるふぇのく
【登場作品】 仮面ライダー555
仮面ライダーディケイド
劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー
オーズ電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
仮面ライダージオウ
【登場話(ディケイド)】 第10話「ファイズ学園の怪盗」
第11話「555つの顔、1つの宝」
【名前の由来】 オルフェウス+エノク
【一覧】 こちらを参照

【詳細】

命を落とした人間が覚醒し、生まれ変わった怪物の総称。

その姿はオルフェノクとなった人間の戦う姿の潜在的なイメージが具現化され、甲冑などで身を固めている風貌をした個体が多い。
事故などで命を落とした人間が覚醒する「オリジナル」、オルフェノクの使徒再生の力で命を落とした人間が蘇生した「コピー」の2種類に分けられる。

オルフェノク化した者は人間の心が残っている事が多いが、人間を超えた能力を得た事に溺れ、人間としての心を捨てる者も多い。
それぞれ動植物の能力を有し、一部のオルフェノクは感情の高ぶりによって「激情態」という姿にパワーアップする。

死者が復活し、オルフェノクとして目覚める事から死体を彷彿とさせる白色や灰色の色褪せた個体が多い。

腹部には3本の矢印が互いに絡み合い三角形を形成したような「オルフェノクの紋章」なる物を例外なく刻まれている。
これは「形あれ」、「姿あれ」、「命あれ」という彼らの願いを象徴している。

使徒再生では身体から伸ばした触手などを人間の肉体に突き刺し、オルフェノクのエネルギーを注入して、その心臓を焼き払う。
しかし、このエネルギーに耐えられる者はしか存在しない。

【仮面ライダー555】

世界をオルフェノクが支配する為に密かに行動し、そのサポートを「スマートブレイン」という巨大企業が行う。
上位オルフェノクとして所属しているローズオルフェノクの他、ラッキークローバーが他のオルフェノクを統率している。

しかし、オルフェノクは進化が急激過ぎる故、寿命も人間と比較しても非常に短く、いずれは全てのオルフェノクが全滅してしまう。
個体数を増やすのは容易ではない為、アークオルフェノクの覚醒は必須事項とし、アークオルフェノクを復活させ、人間としての部分を取り除き、完璧な存在になる事を目論む。

最終的にアークオルフェノクはファイズ達に倒された事で行動不能に陥り、スマートブレインは企業として成り立たなくなる。
近い将来、オルフェノクの大部分は全滅する運命にある。

中盤で主人公が既にオルフェノクだった事が明かされる。

主人公が人外の存在だった例はあまりないが、一度死亡して幽霊となった仮面ライダーゴースト/天空寺タケルやファントムを宿しながらもその力を正義の為に使う仮面ライダーウィザード/操真晴人などの一般的な人間でない主人公も多い。

【仮面ライダーディケイド】

「ファイズの世界」で主に出現する。原典と比較し、統率されていない。

噂レベルで社会に存在を知られ、人間からの評判は極めて悪く、「オルフェノク=悪者」という認識が一般的になっている。
タイガーオルフェノク率いる集団がスマートブレイン学園の支配を目論むが、ディケイドによって倒された。

しかし、滅びたのは一集団に過ぎず、「ファイズの世界」において人間との摩擦は続いていく模様。

本編後半と劇場版では大ショッカースーパーショッカーに参加する個体が登場している。

【オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー】

歴史が改変された世界でタイガーオルフェノクなどの5体がショッカーの同盟怪人として登場。

【仮面ライダージオウ】

過去映像を流用する形でエレファントオルフェノク突進態が登場している。

それ以外は登場していないが、本来過去の火事でウルフオルフェノクに覚醒していた乾巧はアナザーファイズの誕生による歴史改変の影響を受け、その火事自体がなかった事になった為、ごく普通の人間として登場している。

これは「巧が巻き込まれた火事はオルフェノクによるものだった」という裏設定があった為、オルフェノクの存在がアナザーファイズによって消滅した事でオルフェノクの起こした火事が起こらなくなり、巧もそのまま人間として生き続けた為である。

【余談】

名前の由来は「オルフェウス」と「エノク」の合成となっている。
どちらにするか議論が行われていた際、脚本を担当した井上敏樹氏のある発言(「そんなの『オルフェノク』でいいじゃねえか」)で現在の名前が決定したというのは有名な話である。

小説『異形の花々』ではインターネット上の都市伝説においてその存在が噂される中で名付けられたとされている。
真理は「詩人と天使の名を合わせ持つなんてふざけるにも程がある」と評した。

同様に『異形の花々』においてオルフェノクが人間を襲うのは本人の意志よりも「種としての本能」によるものとされている。
命が短い点も同じだが、「アークオルフェノク=オルフェノクの王」の設定が存在しない為、必然的に「滅び行く種」として描かれた。

『HERO SAGA』では間口正一/ミラージュアギトが「オルフェノクとアギトの中間の存在」と示唆されている。

最終更新:2020年05月01日 21:59