アナザー1号

「はじまりのライダーは僕だ!」

【名前】 アナザー1号
【読み方】 あなざー1号
【声】 生駒里奈/石井康嗣
【登場作品】 仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション
【分類】 アナザーライダー
【変身者】 フィーニス
【特色/力】 巨体、禍々しい光弾
【モチーフ】 仮面ライダー1号、サイクロン号、仮面ライダーコア

【詳細】

常磐ソウゴから「全てのライダーの力」を奪ったフィーニスが、創造したアナザー1号ウォッチを自らに埋め込んで変身した「仮面ライダー1号」の力を持つアナザーライダー

平成ライダーの劇場版恒例とも言える巨大ボス。
一般的なライダーの数倍の巨体を持ち、仮面ライダー1号を彷彿とさせる上半身と、その愛機であったサイクロン号を模したバイクの下半身で構成される怪物。
両腕は人のそれではなく、鋭い爪を持った大きく太い形状となり、下半身のバイクでその巨体に見合わない高い機動力を持つ。
その怪力と侮れない機動力、さらに赤い光弾を発射して相手を殲滅する。

二本の脚ではなく下半身がバイクと化しているためその姿は初代1号を思わせながら、仮面ライダーの象徴であるライダーキックは不可能。
元々ショッカーの改造手術を受けつつも脳改造される前に逃げ出せたことでヒーローとなった1号だけに、その姿は心まで怪物へと作られてしまった仮面ライダーの成れの果てとも言える。
兵器でしかない姿は最早仮面ライダーと呼べるものではなく、頭部デザインも1号のマスクを模しているがクラッシャーが口のように可動し、その奥にはさらに別の口が見える上に複眼の奥には瞳らしきパーツも見えるため、白骨化した1号のマスクを被った者=1号とは別人であることを強調しているとも考えられる。

バイクの外観は古く、泥もしくは錆がこびりつくなど長い間使われ続けてきたであろうことが見て取れる。
仮面ライダー1号が放映していたのは1971年。
そこから仮面ライダーの歴史は始まり、30年以上もの歴史を走り続けてきた。
アナザー1号の姿にはその長きにわたる歴史を走り続けてきたことの現れであると同時に、脚もブレーキもないその姿は「自分では止まれなかった」ことを示しているのかもしれない。

初代仮面ライダーはまさに「原点にして頂点」。
そのアナザーライダーであるアナザー1号となったフィーニスは、自らが「はじまりのライダー」であると嘯き、ジオウトリニティを一蹴しさらにはゲイツが操縦する彼のタイムマジーンも赤子の手をひねるが如く瞬殺。
アナザーゼロワンと戦っていた仮面ライダー1型と仮面ライダー001を邪魔することでアークの打ち上げを完遂させ、
ジオウ達に「この時代はもうだめだ」として2019年への帰還を選択させている。

だがフィーニスは力を奪ったことで全力を出せなくなったジオウを完全に始末するためか、2019年に移動し再びアナザー1号へと変身。
さらにゲイツのタイムマジーンを取り込むことでアナザー新1号へとパワーアップを遂げた。

【余談】

これまでアナザー化していたのは平成ライダーだったが、本劇場版にてついに公式の昭和ライダーのアナザーライダーが誕生した。
また同劇場版ではアナザーゼロワンという令和ライダーのアナザーライダーも登場している。

このアナザーライダーによって昭和、平成、令和の3つの時代のアナザーライダーが存在することとなった。
惜しくも3世代のアナザーライダーの共演はなかった。最もジオウとゼロワンがコラボした映画である以上、出せるアナザーライダーは限られる上、出せてもアナザージオウくらいだろうし、全世代のアナザーライダー共演は夢のまた夢というところだろう。

また強化変身したアナザーライダーは昨年の劇場版で登場したアナザーアルティメットクウガや、ジオウ本編でのアナザージオウⅡ等ボスクラスと言える立ち位置の個体ばかり。
ただ、パワーアップにゲイツのタイムマジーンを使用しており、どういう経緯で新たな力を得たのかいまいち説明されていないアナザージオウⅡを除けば、何らかの存在を媒介にしてさらなる力を得ているのが共通している。
フィーニスの目的はジオウをおびき寄せるためであり歴史の改変はどうでもいい節があったが、ティードは歴史改変そのものを目的としていた。
アナザークウガを作り出したのも、クウガの存在が消えることですべての平成ライダーは物語が始まらないためであり、その力を利用してはいたが手段に過ぎなかった。
最終的に自分自身がその力で世界を支配するという決着点はタイムジャッカー同士で共通しているため、強い力を使いこなすための意思は両者揃って持ち合わせていたのだと思われる。

最終更新:2022年10月04日 00:31