アナザーゼロワン

【名前】 アナザーゼロワン
【読み方】 あなざーぜろわん
【声】 和田聰宏
【登場作品】 仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション
【分類】 アナザーライダー
【変身者】 ウィル
【特色/力】 頑強な外骨格、強靭な脚力
【モチーフ】 仮面ライダーゼロワン ライジングホッパー、バッタ

【詳細】

社長秘書型ヒューマギアウィルフィーニスから与えられたアナザーウォッチが変化したアナザーゼロワンウォッチを取り込み、
変身した「仮面ライダーゼロワン」の力を持つアナザーライダー

その姿は直立したバッタの怪人といった姿で、配色はベースであるゼロワンライジングホッパーとほぼ同じだが、その姿はアナザーライダー共通とも言える生物的な外見をしており、バッタ怪人がゼロワン風の装甲を装着したようなデザインとなっている。
大腿部にあるバッタの後ろ足を模したアーマーや、腕についた棘等、かなりリアルなバッタの要素が組み込まれており、頭は笑っているような顔をしているが、良く見るとそれは仮面であり、額の左右にはバッタの複眼らしきパーツが見える。

「笑顔の仮面をかぶりながら戦う」姿はヒーロー的なものに思えるが、外見をヒーローに似せた怪物がアナザーゼロワンの姿であり、人々を笑顔にするため、ヒューマギアと人間の架け橋になるべく戦いに身を投じているゼロワン本人と比べてみるとかなり皮肉が込められた姿と言える。
なお腰に飛電ゼロワンドライバーに似たパーツはあるが、プログライズキーをい読み込む部分が消えており、矢印で丸を囲んだ「<○>」のような形になっているため右にも左にもどこにもいけない間違った歴史を生み出した変身者当人の立ち位置を示しているかのようにも見える。
なお左側の部分には顔のようなデザインが有り、悪魔のような魔王のような形状であるため、ライジングホッパーのモチーフの一つして見られている「サバクトビバッタ」というバッタの一種が悪魔じみた蝗害をもたらして来たことを考えると、ウィルの選択には悪魔の介入が有り、それを受け入れた彼をその悪魔が笑っている…というふうにも受け取れる。
というよりベルト自体がどことなく通信衛星ゼアか、アークにも見えるため、悪魔にそそのかされたアークの影響を受けたその化身がアナザーゼロワンであるとも、アークもアナザーゼロワンも小さく隠れてほくそ笑む悪魔の影響を受けてしまった哀れな被害者であるとも読み取れる。
探せば探すほど発見するポイントが有る、非常に優れたデザインである。

強靭な外骨格による高い防御力と、ゼロワン譲りのすさまじい脚力が武器。

変身しているウィルは個別項目に詳しいが、2007年に稼働していた初期型ヒューマギアの1体であり、社長秘書型として当時の飛電社長、飛電是之助の秘書として側に付き従っていた。
しかし是之助が考える世界を拒絶し、ヒューマギアを暴走させようとしているアークの意思を汲む形で人間に対して反乱を起こそうと考えていた。

本来の歴史では飛電其雄がアークを爆破処理したことでヒューマギア達の大規模な反乱は防がれ、ウィル自身はどうなったのかは定かではない。
後の世でデイブレイクと呼ばれる爆発事故では多数のヒューマギアが暴走して人間に襲いかかっていたため、アークから発せられた信号を受信した彼もまた暴走ヒューマギアの1体に含まれてしまったか、デイブレイクの爆発に呑まれ消滅してしまっていた可能性が高い。

しかしその歴史にタイムジャッカーであるフィーニスが介入したことで爆弾は不発に終わり、無事に宇宙へと登って行ったアークは世界中のヒューマギアを暴走させ地球上を支配してしまう最悪の状況になってしまった。

その世界においてウィルは飛電インテリジェンスの社長に就任しており、世界中のヒューマギアへゼツメライザーやアタッシュウェポンといった武装を提供し人間の残党狩りを推奨していた。
これは本来の歴史において滅亡迅雷.netやA.I.M.S.、さらに飛電インテリジェンスを乗っ取ってしまったことを考えると買収を企むZAIAエンタープライズといった、飛電を取り巻く複数の組織の役割を肩代わりしているかのようでもある。
飛電が外敵を取り込んでしまったようでもあるし、逆に外部組織に飛電が吸収されガワだけが残されてしまったとも言えるだろう。
人間のためにヒューマギアを世に送り出していた会社は、ヒューマギアのために人間を害する装備を販売する会社へと歪んでしまった。

歴史が書き換わってもなお、「仮面ライダーゼロワン」である飛電或人は何故か記憶の書き換えなどが行われておらず、寝坊して遅刻したことで焦って出勤するものの、その世界では指名手配犯として配備されており、マモルに取り押さえられ困惑する彼の前に現れてアナザーゼロワンに変身。
この歴史では逆にゼアが地下にあるためライダモデルの到着が遅れるという事態があったもののゼロワンに変身した或人はアナザーゼロワンに挑みかかっていく。
しかし歴史改変の影響で本来の能力を出せなくなっていたゼロワンはアナザーゼロワンに敗北し、ドライバーを奪われてしまう。

乱入してきたレジスタンス…本来の歴史ではA.I.M.S.の不破と唯阿が助けに来たため窮地を脱していた或人だったが、彼らの隠れ家に戻ったところ滅と迅を含めたトリロバイトマギアの大群を率いてそこを強襲。
謎の人物から滅亡迅雷フォースライザーを受け取った或人が変身した仮面ライダー001も圧倒したが、そこへ歴史改変を察知しタイムマジーンでやってきたジオウ勢が合流。
ツクヨミの時間停止能力で動きを封じられてしまい彼らを取り逃した。

その後2007年でフィーニスからアナザーゼロワンウォッチを受け取ったウィルがアナザーゼロワンとなり、アナザー1号と共にロケット打ち上げを阻もうとする其雄と或人を迎撃し歴史修正を防ぐと、2019年にて裏切り者としてイズを捕縛し、株主総会の場で処刑しようとした。

そこへやってきた或人の言葉を聞いたヒューマギアの株主達が彼に共感、人間とともに夢を見る世界を願うという自体に加え、自身が秘書としていたシェスタが社長交代の緊急動議を発案。
これに会場にいたヒューマギアの3割強が賛成し、飛電の株の半数以上を持つ飛電其雄が001との激突の末機能を停止し、賛成側に回ったことで社長交代が実現し、ウィルは飛電の社長の座から転げ落ちてしまう。

なおもアナザーゼロワンに変身してイズを助けに来た不破と唯阿が変身したバルカン、バルキリーと戦ったが、二人の息のあった連携攻撃に追い込まれ、
ダッシュシューティングブラストで動きを封じられ、そこをバレットシューティングブラストに貫かれ爆散した。
アナザーウォッチが砕け散った描写はないが、復活する様子も見せなかったため撃破は完遂されたと思われる。

【余談】

「平成」ではなく「令和」という新時代の仮面ライダーの力を持つアナザーライダー。
昭和ライダーである1号のアナザーライダーも登場したため、仮面ライダーが放送されている全ての時代に属するアナザーライダーが揃ったことになる。
流石に昭和ライダー全てのアナザーライダーの実現は不可能であろうが、3つの時代のアナザーライダーが登場しているのは快挙と言えよう。

本来アナザーライダーはアナザーライダーと同じオリジナルのライダーの力でないと完全な撃破が出来ず、さらにアナザーウォッチを破壊しない限り別人で復活する恐れがある(アナザージオウⅡのように)。
オリジナルたるゼロワンと決着がついたわけではないが、フィーニスはあくまでアナザーライダーをジオウ達をおびき寄せるための餌に使っていた節があり、アナザーライダーとしての性質を完全に揃えていなかった可能性もあるか。
一応「ゼロワンが活躍する2019年で撃破する」というアナザーライダー撃破のためのルールの一つは実現しているため、そこまでは問題ないのか。
なお、作られたのが2007年だが、アナザーライダーの身体に刻まれた年号は2019年である。
アナザーライダーの年号と作られた時代が一致しない例はFOREVERに登場したアナザー電王という前例がいる。
あちらは元々アナザー電王ウォッチが作られていたらしいが、こちらはフィーニスが取り出したアナザーウォッチがアナザーゼロワンウォッチに変化する様子が描写されているため、特例中の特例と言える。

無理やり理由を考えるならば、最新のライダーがゼロワンであるため、それ以前の平成ライダーの歴史は全てオーマジオウであるソウゴが受け継ぎ済みであり、他のアナザーライダーが誕生する余地のない状態だったから、か。
アナザードライブが登場した際のゲイツとソウゴのやり取りから、「ライドウォッチが入手済みのアナザーライダーは発生しない」可能性が高く、2007年といえばちょうど仮面ライダー電王が活躍していた時代でアナザー電王の該当する年号でもある。
ジオウが生まれる前の時代であっても時代の最先端たる2019年では、ソウゴが全ての平成ライダーの力を手に入れている(夏劇場版を超えた先と想定して)ため、残されているのはソウゴも知らなかった令和ライダー第1号であるゼロワンの力だけであったことからフィーニスが介入対象として選んだと仮定出来るか。

スウォルツを始めとするティードを除いた他のタイムジャッカーが比較的頻繁にアナザーライダーにした人間の手伝いをしていたが、フィーニスといえばアナザーゼロワンと戦う1型と001を蹴散らしてロケット発射を成功させたくらいで、アナザーウォッチを渡す以外は関与していない。
そのため、彼女がジオウから力を奪うための隠れ蓑、おびき寄せるための餌、時間稼ぎのための駒として扱われていたことも考慮され、ウィル自身もアークに操られたヒューマギアの一体として本来の歴史では消えていった可能性が高いことも考えると、時代が変わっても結局は誰かの悪意に脅された哀れなヒューマギアだったと言えるだろう。

ゼロワン16話ではアークの暴走がとある人物の思惑であると判明したために、余計に哀れさが強調される形となっている。