【名前】 |
アナザージオウⅡ |
【読み方】 |
あなざーじおうつー |
【声/俳優】 |
佐久間悠 |
【登場作品】 |
仮面ライダージオウ |
【登場話】 |
EP41「2019:セカイ、リセット」 EP42「2019:ミッシング・ワールド」 EP43「2019:ツクヨミ・コンフィデンシャル」 EP47「2019:きえるウォッチ」 |
【分類】 |
アナザーライダー |
【変身者】 |
加古川飛流 |
【特色/力】 |
時間改変 時間を思うがままに書き換える力(仮面ライダー図鑑) |
【モチーフ】 |
仮面ライダージオウⅡ |
【詳細】
姿は
アナザージオウをベースに、ジオウⅡの装甲に似た肩アーマーやバンドライナーを思わせるパーツが増えており、以前よりもさらに筋肉質な体型になっている。
皮を剥いだ顔面がむき出しになっているかのような頭部は装甲が追加されたことで露出が減っているものの、歯を食いしばっているのが外から確認できる上、白目は変化がないため不気味さをそのままに、
オーマジオウに近づいたかのような荘厳さが増している。
変身エフェクトも金色になったためより派手になった。
武器は長針、短針を模した双剣でありこれは
アナザージオウと変わらないが、この
アナザージオウⅡは強化されたことで未来予知を上回る時間干渉能力を獲得しており、
何と自分の
意のままに歴史を書き換える時間改変能力を獲得した。
さらに歴代平成ライダーの召喚能力を持つグランドジオウに対応したのか、これまでに登場した
アナザーライダーの召喚能力も有し、例え呼び出した
アナザーライダーが撃破されたとしてもその事実を書き換えなかったことにしてしまうため、
呼び出された
アナザーライダーを倒すにはアナザージオウⅡがその場にいない状態で撃破する必要があり、アナザージオウⅡを撃破しようにも、大量に呼び出される
アナザーライダーを突破しつつ、
時間改変でダメージを無かったことにしてしまうその能力事態をどうにかしなければならない。
なお呼び出した
アナザーライダーは、身体に書かれている年号が全て「2019年」で統一されている(例えば現代で誕生した
アナザーアギトは変化無しだが2013年に誕生した
アナザー鎧武の年号が2019年になっている)。
第40話にてグランドジオウの力を手に入れたソウゴは、気がつくと単身で2068年の未来にいた。
そして眼の前に現れた
オーマジオウと数十話ぶりに正面からぶつかるが、
仮面ライダードライブの力が借り物であったためグランドジオウの力を持ってしても
オーマジオウには及ばなかった。
なおも諦めず立ち上がるソウゴだったが、黒ウォズの助けで現代に帰還するも、そこは彼の知らない歴史が待ち受けていた。
帰還した2019年は殺伐とした空気が漂い、「大魔王ジオウ」が支配する世界と化していた。
ソウゴのことは誰も覚えておらず、ゲイツ、ツクヨミはおろか叔父であるはずの順一郎さえも覚えている者はおらず、
ゲイツとツクヨミは魔王に対するレジスタンスとして活動し、そのレジスタンス達はどこからともなく現れる
アナザーライダー達によって討伐がなされている(劇中では
アナザーオーズと
アナザーキバが出現)。
クジゴジ堂はレジスタンス達の救護場となっており、各地にレジスタンスの基地がある模様。
森の奥には城があり、そこには…2068年にあった「常磐ソウゴ初変身の象」に似た、「加古川飛流変身の象」があった。
これら全ては
アナザージオウⅡの力を得た
加古川飛流が行ったことであり、第28話で倒されたあとソウゴから「過去のためじゃなく、今のために生きよう」と声をかけられた彼は、
そこで改心するどころか、その言葉を自分に対する侮辱と捉えたようで、より憎しみを増大させソウゴにも「選ばれなかった者の悲劇」を味合わせるためにこのような事態を作り出したという。
その結果、ウォズが持つ
逢魔降臨歴からもソウゴに関する記述が消滅しているらしく、新たな魔王として彼は飛流の側につくことに。
元々バスジャック事故を起こした現況はソウゴでも、白い服の女ことツクヨミでもなく、
タイムジャッカーの
スウォルツであり、
飛流がそのことを知ったのかはまだ定かではない(選ばれなかった者の悲劇と口にしてるあたりバス事故の真実は知っている可能性がある)。
タイムジャッカー3人もアナザージオウⅡをサポートしているようで、レジスタンス達にもウールが
タイムジャッカーとして認識されているあたり、アナザージオウの時は関与していなかったウール、
オーラもまた
アナザージオウⅡを補佐している模様。
全ての味方を失い、分かりあったはずの友からも殺意を向けられ、自分だけではどうしようもない事態に陥ってしまったソウゴだったが、
そこへ
門矢士が現れ、彼に助言を与えるのだった。
一方自分の城にいたところを、
アナザージオウⅡウォッチ目当てに海東大樹がディエンドに変身して襲撃。
護衛として配置していた
アナザーエグゼイドと
アナザーゴーストがディエンドの召喚した仮面ライダーブレイブ&スペクターと戦い始めたため変身しようとウォッチを構えるも、ネオディエンドブラストによってウォッチを弾き飛ばされ奪われてしまう。
その場は
スウォルツが時間停止で逃走するディエンドを封じ込めたため事なきを得た。
そしてゲイツ、ツクヨミと共にいたソウゴに対し、「
王は二人もいらない」「俺が最低最悪の魔王になってやる」として変身して襲いかかるが、海東が現れ
スウォルツから与えられた時間停止能力でジオウⅡからグランドジオウウォッチを奪い取ってしまう。
その場から歩き去る海東を追いかけようとするジオウⅡに対して「お前の相手は俺だ!」と猛攻を加えるが、見ていられなかったゲイツがゲイツリバイブ疾風に変身して逃走を幇助し取り逃がしてしまう。
その様子を見ていた
スウォルツに「負けた」等と煽られつつ、ジオウを倒すためにツクヨミが役に立つと唆されたため彼女に狙いを定め、
アナザービルドと
アナザーカブトにツクヨミを追いかけさせる。
アナザーライダー達に捕まったツクヨミの前に現れ、ソウゴをおびき寄せるための餌として使うと告げるも、駆けつけた
門矢士の手によってツクヨミが逃走。
士が変身したディケイド、そして彼らを発見したジオウⅡとゲイツリバイブ剛烈という3対1という状況に陥る。
その場からツクヨミを守るためジオウⅡが離脱したため、ディケイドとフォームを疾風に切り替えたゲイツリバイブを覇王斬りに似た攻撃で攻撃し、そのままジオウⅡのいる地点までもつれ込む。
そして
ウールの手によってツクヨミが攫われたことを知ると「無様だな」と嘲笑って攻撃を開始。
強烈な一撃で3ライダーに大きなダメージを与えたためディケイドが
オーロラカーテンを作り出して撤退する。
その場に一人残された
アナザージオウⅡは「次に会った時がお前の最後だ」と決着をつける覚悟を固めていた。
【余談】
アナザージオウの時点では逆恨み、八つ当たりに過ぎなかった飛流だったが、倒された後のソウゴの言葉が、くすぶっていた憎しみをより激しく燃え上がらせてしまう結果になってしまったのはなんという皮肉か。
なお変身の像が現代に誕生し、「魔王」VS「ゲイツとツクヨミらレジスタンス」という劇中で描写された構図は第1話冒頭で映された2068年の一場面と全く同じ構図である。
人々は日々の生活にも苦しみ、魔王の影に怯え、その配下達は魔王に仇なす者を問答無用で屠っていく。
その所業はまさしく、「最低最悪の魔王」と呼ぶに相応しい。
確かに子供の頃からソウゴを憎んで過ごし、情けをかけられ侮辱されたと思い込んだ飛流が
アナザージオウⅡの力を得てさらなる凶行に走るのは仕方ないのかもしれない。
が、ソウゴ一人をターゲットにしているのに世界中の人間を不幸に陥れているのに関して全く気にする様子が無く、歴史を改変する能力を手に入れたにもかかわらずすべての始まりであるバス事故を改変して無かったことにはしていないように見えるあたり、
家族を失う過去を乗り越え、夢が最悪の結実を迎えた現実を何度突きつけられても諦めず、己の信じるままに前を向いて歩いているソウゴとはとにかく対象的な人間であると言わざるを得ない。
乗り越えなければならない家族の死に目を向けず、逃げて大勢の人間を巻き込んでたった一人の人間を追い込むためだけに
アナザーライダーの力を行使する。
これが、魔王でなくて何だというのだ。
最終更新:2019年07月20日 12:13