シルフマイナソー

【名前】 シルフマイナソー
【読み方】 しるふまいなそー
【声/俳優】 不明
【登場作品】 騎士竜戦隊リュウソウジャー
【登場話】 第36話「超速のボディガード
【所属】 ドルイドン
【属性】 妖精型モンスター
【分類】 マイナソー/スピード目シルフ科
【発生元】 幸田沙季
【願望】 「周囲の期待に応えたい」
【武装】 なし
【鳴き声】 「モットー!」
【分布】 ぶっちぎりのロード
【経験値】 462
【幻獣モチーフ】 シルフ
【その他のモチーフ】 音速を超えた怪物
【経験値の由来】 シルフ

【詳細】

F1レーサーである幸田沙季のマイナス感情から誕生し、幻獣「シルフ」の伝説を司って実体化したマイナソー

全身に刃物を備えた怪物の姿をし、吹き抜ける風のように超スピードで疾走する能力を持つ。
直線的なスピードもさることながら、ごく短い距離でもスピードを保ったまま移動できるという驚異的な加速性能を持ち、ハヤソウルを発動して加速したメルトを上回る移動速度を有する。
しかしながら刺々しい見た目に反して攻撃力に乏しいという欠点があり、武器を持つことでそれを克服できる。

プリシャスに「マイ・ハート」を奪われたワイズルーは、いつ死ぬかわからないというスリルをしばらく楽しんでいた。
しかし心臓がないということはドキドキしてもそれを感じられないということであり、それがストレスになりつつあったワイズルーは、なんとかしてプリシャスから心臓を取り返そうと考える。
その意を汲んだクレオンが、心臓奪還に適したマイナソーを作ろうとする中で誕生した。

そのスピードで駆けつけたリュウソウジャーを圧倒し、ハヤソウルを発動したメルトを上回るスピードを見せつける。
これならばワイズルーも満足するだろうと、ひとしきり彼らを翻弄したマイナソーとクレオンはその場から逃走(さり気なくマイナソーの進路先にいたクレオンをひき逃げしている)。
ビルの屋上にてプリシャスからカードを奪い取ることに成功するも、カード奪還は想定内だったプリシャスは予めダミーカードを用意しており、
マイナソーが奪ったのはそのダミーだったため、ワイズルーの作戦は失敗。
返してほしければリュウソウジャーを倒せというプリシャスに対し、限界までイライラを溜め込んだワイズルーは、バンバの前に現れると彼に挑みかかる。

ワイズルー「お前達のせいでッ!私はドキドキッ!出来ないんだッ!」

バンバ「何の話だ!?」


バンバの連絡で駆けつけたトワを除く他のメンバー。
カナロがビリビリ強竜装を発動して電撃ビームを発射するも、速すぎて攻撃が当たらない。
メルトはシルフマイナソーの驚異はスピードだけで攻撃力がないと見切るも、クレオンドルン兵の槍を奪い取って与えたことで弱点を克服し、さらに手がつけられなくなる。
しかし放置するわけにも行かないためシルフマイナソーを倒そうと挑み掛かるリュウソウジャー達。
彼らがマイナソーとの戦闘に集中するそのスキにその場を離れたクレオンは、
発生元である沙季を発見し、彼女が持っていたグリーンリュウソウルを奪い取っていた。

これまで戦闘に参加していなかったトワは、早朝の訓練中沙季にグリーンリュウソウルを奪われ一日だけのボディーガードになって欲しい、という望みを叶えようとしていた。
この女性、沙季はF1レーサーとして有名だったが、「天才レーサー」という肩書に集まる周囲の期待に応えられず、
スランプに陥っておりバッシングを受けていた。
周囲の期待に応えたいのだが、なかなかうまく行かず、誰にも褒められず、認められない自分なんか必要ないと思い込んでおり、
海外遠征の話が持ち込まれるも今の自分では上手く行かないと思いつめたマイナス感情をクレオンに利用されたのだった。

チェンジできないトワをドルン兵に嬲らせていたクレオンだったが、調子に乗って警戒がおろそかになっているすきにトワがオモソウルを発動。
その重さに耐えかねて落としてしまったリュウソウルを沙季が身を挺して取り返したことでトワの竜装チェンジを許し、
ドルン兵を一掃された上、自身も強烈なキックを叩き込まれたためその場から撤退する。

一方、シルフマイナソーのスピードを殺すため、メルトはコウに指示を出し、マックスリュウソウチェンジャーにヤワラカソウルとミストソウルを組み合わせて発動し、
地面に泥濘で出来た落とし穴を仕掛けることで動きを封じることに成功。
そのタイミングを逃さずエバーラスティングクローと、動けないマイナソーを取り囲んだメルトらのディーノスラッシュが発動するが、
倒される一歩手前で沙季から放出された大量のエネルギーを受け取ったことで巨大化し、必殺技を弾き返してしまう。

そこへトワがプテラードンに乗り込んで参戦し、キングキシリュウオーへと竜装合体。
物理的に肉体が巨大化したことで破壊力が増したものの、スピード自慢のトワが合流したことで得意とするスピードも叶わず、
宇宙空間まで運ばれた末、キングキシリュウオービッグバンエボリューションを受け敗北、爆散した。

沙季は周囲の期待に自分が押し潰れそうになり、海外遠征に耐えられるわけがないと考え逃げていた。
そこをトワから「周囲の期待に応えられなくても、褒められなくても、自分がやりたいことをやる」という言葉を受け、
思い直し、前向きさを取り戻して海外遠征に臨むことを決意。

別れ際の沙季とのやり取りでトワはドルイドンとの戦いが終わった未来について考えていた。
しかしドルイドンを倒さない限りそんな未来はこない。
コウ達はその未来を掴むため、これからも戦いを続けていくことを決意するのだった。

【余談】

幻獣モチーフは風を司る精霊としてイメージされるシルフ。
火水土風の4属性を司る存在は四大精霊と言われ、続く第37話ではノームの伝承を司るマイナソーが登場する。

全身が刃物っぽいのは風属性かつ高速で動く能力からかまいたちが巻き起こっている、
もしくはかまいたちを巻き起こす怪物、のイメージだろう。
完全公式読本によれば、胴体の顔が音速で飛行し衝撃波が周りにまとわりついているイメージでデザインされたとのこと。両肩にブースターらしきものがついているため、それを使って音速飛行しているイメージと思われる。
シルフモチーフは戦隊シリーズでは初だが、仮面ライダーウィザードにてシルフィという風の精霊モチーフの怪人が登場している。
このマイナソーが妖精っぽくない姿なのはドワーフモチーフ妖精モチーフを先にやっていたため、妖精要素は捨てて風を怪人化したイメージでデザインされたため。

ちなみに公式サイトにおける「分布」や、発生元の人物名の由来はとある戦隊と思われる。

マイナソーは任意での巨大化が出来ず、発生元から何らかの手段を持ってエネルギーを放出させ吸収しなければならない。
こういった特性はマイナソー独自のもので他の作品には無い設定だが、「必殺技を受ける瞬間に巨大化することで耐久力が上昇しそれを無力化する」という、他の作品と比べても珍しい方法で敗北を回避した怪人である。

なお、大文字で示したワイズルーとバンバのやり取りだが、リュウソウジャー側からしてみれば、プリシャスはコピー能力を持っているということは知っているが、
それを応用して何かを奪えるという性質までは知らなかった。
それが伝わったのは実際に心臓を奪われていたマスターブラックの口から語られたのが始めてであり、ワイズルーの八つ当たりに対してバンバが戸惑うのも当然である。
もう少し解説するなら、プリシャスはエバーラスティングクローをコピーして使用したが、コピーされたマックスリュウソウレッドは必殺技が使えなくなるということは無かったこともある。

最終更新:2024年12月03日 23:33