飛電インテリジェンス

【名前】 飛電インテリジェンス
【読み方】 ひでんいんてりじぇんす
【登場作品】 仮面ライダーゼロワン

【詳細】

飛電是之助が立ち上げた株式会社。

従来のロボットよりも優れた物体認識能力、思考能力を有するAI搭載人形ロボ、ヒューマギアを開発、販売や派遣サービスを行っている企業であり、ヒューマギアが世界中で普及したゼロワンの世界では大企業として認識されている。
また或人らが持ち歩いている独自の携帯端末、飛電ライズフォンを製造し販売も行っている。

第1話にて是之助が死去し、彼の遺言に乗っ取って二代目社長として孫である飛電或人が任命され、彼は飛電インテリジェンス社長として、
そしてヒューマギアを悪用する者達から人類とヒューマギアの未来を守るために仮面ライダーゼロワンに変身し戦うこととなる。

警察官が変身する仮面ライダーという前例が有るとはいえ、基本的に主役ライダーは専業主夫だったりフリーターだったりと特定の職業に就いている方が珍しい。
これは神出鬼没である敵怪人に対処する上で、就業時間という柵に囚われた人物だと物語を動かしづらいというメタ視点からの事情もあるのだが、
ドライブは警察官として怪人の通報を受けた場所に迅速に駆けつけることが出来るという利点もありつつ、飛電インテリジェンスは或人が社長としてヒューマギア、そして購入者としてAIと関わる人間とのふれあいを描きつつその周辺で暴走させられたマギア、そしてそれを仕向けた滅亡迅雷.netとの戦いを描くという形で、臨機応変にライダーとして戦える土壌となっている。

一方、ヒューマギアを悪用し世界を滅亡させようとする滅亡迅雷.net以外にも、デイブレイクを引き起こしそれを隠蔽したとして飛電インテリジェンスとヒューマギアを目の敵にしていた不破諫らA.I.M.S.
ある目的から飛電の乗っ取りを企むZAIAエンタープライズジャパンの天津垓等、企業同士、組織同士のぶつかり合いも少なくなく、
或人自身が副社長ら他の社員から社長の資質を疑われていたことも有り、同じ会社の人間だからといって無条件に味方とは限らないというシビアな面も有している。

ヒューマギアが暴走したのがマギア、アークマギアということは、怪人の元を作っているのも自分達というジレンマもあり、
自社商品であるヒューマギアをどうやって悪意から守るか、という点でも或人は頭を悩ませ、行動を選択することを余儀なくされている。

元々は是之助はAIを医療分野に役立てようとしており、それが発展して今のように「情熱を持って仕事しているすべての人々を助ける」という企業理念へと昇華されたという。

ヒューマギアを開発する以前は現実世界におけるAIBOのようなロボット犬の開発販売を行っていたようで、その当時から人工知能を商品として世界に発信していく現在の企業体型の基礎は出来ていた模様。
その商品に心を救われていたとある少年だったが、今は…

なお第38話で天津垓の過去が明らかになったことにより、ヒューマギアを世界的に売り出すようになったのは12年くらい前というのは明らかになっていたが、飛電インテリジェンス自体が30年以上続く企業であることも明らかになった。

ヒューマギアを秘書という形で幹部らの側に置き、仕事のサポートを行っているものの、意思決定等は人間達が行っている。
是之助の遺言の発表の場等がそうだが、記者会見の場には記者型のヒューマギアが混じっていたりする場面も。

【余談】

「飛電」の由来は「紫電一閃」から取られたものとインタビューで語られている。
インテリジェンスとは知能、知性や重要な事項に属する情報を指す英単語。諜報を意味する場合もある。
人工知能を主商品とする会社ということでの単語選択だろう。

最終更新:2021年04月14日 02:03